お彼岸にお団子をお供えする習慣があるのはご存知ですか?
お彼岸のお供えというとまずぼた餅やおはぎが思い浮かびます。
ですが、お団子をお供えする習慣もあるんです。
彼岸団子とはどんな物?
どうお供えするの?
今回はお彼岸にお供えする団子について解説します。
たくさんの団子を美味しく食べるレシピも紹介しているので参考にしてくださいね。
彼岸団子とは
彼岸団子は名前の通りお彼岸にお供えするお団子です。
お彼岸は春と秋の年二回ありますね。
春分の日、あるいは秋分の日を中心に前後3日間を付け足した1週間がお彼岸です。
お彼岸期間の初日を彼岸の入り、最終日を彼岸明け、中心の日をお中日と呼びます。
彼岸団子はお彼岸の最初と最後に準備します。
彼岸の入りの日に供えるのが入り団子、彼岸明けの日に供えるのは明け団子といいます。
名前は違いますがどちらも同じお団子です。
この団子をご先祖様の供養のために仏壇にお供えします。
どんな団子?
彼岸団子といっても団子自体はごく普通のものです。
法事や月見でも供えられる白いお団子と同じ。
家庭で作る場合は上新粉や白玉粉、だんご粉を使います。
もちろん和菓子屋さんやスーパーで出来合いのお団子を買ってきても構いません。
市販の彼岸団子にはあんこ入りもあれば蓬入りで色がついたお団子もありますね。
お団子のルールは割とアバウトです。
地域によって様々な団子がお供えされます。
地域・宗派・家で彼岸団子はバラバラ
うちでは団子供えたことない…。
というあなたも気にする必要はありません。
お彼岸に団子を供える習慣があるかないかは地域によって大きく違います。
現に私が住んでいる地域にも彼岸団子をお供えする人はほとんどいません。
スーパーで売られるのもおはぎばかりで、彼岸団子の存在を知らない人も多そうです。
逆にお彼岸に団子は当たり前という地域も存在します。
知る限りでは、青森や岩手の盛岡、愛知の名古屋あたりではお団子をお供えする習慣が強いようです。
また、宗派や家系よってもお供えの内容は変わります。
子供の頃から親が団子を供えていたら自然と伝わっていきますからね。
自分の家に団子をお供えする習慣がなければなかなか始めようとは思いません。
無理に彼岸団子を導入しなくても、家の習慣通りにお供えするだけでご先祖様は喜ぶのではないでしょうか?
もちろん今年からお供えしてみよう、と考えるのもいいと思います。
彼岸団子のお供え方法
お供えのためにお団子を並べます。
その数や並べ方にも地域ごとに特色があります。
- 三角すい型に20個を並べる(積み団子)
- 5個を円形に並べて1つを中心に乗せる(花形)
- ばらばらに積む(ばら積み)
一番スタンダードなのが三角に並べる積み団子の形でしょう。
枕団子とも呼ばれる積み方です。
お盆や法要のお供えで目にしたことがあるかもしれません。
積み団子型で真空パックされたお団子も市販されているくらいポピュラーな形です。
半紙の上に10・6・3・1の四段重ね(20個)の山、これを2つ作って対でお供えします。
間違えやすいですがピラミッド型(四角すい)ではなく牛乳パック型(三角すい)です。
こちらのお団子レシピに詳しく積み方が解説されていますよ。
お団子手作りにチャレンジする方は参考にしてみてください。
彼岸団子の食べ方アレンジ
せっかくのお団子ですからちゃんと食べましょう。
お供えを食べてはいけないという決まりはありませんよ。
ご先祖様に感謝する気持ちで美味しくいただきます。
お供えするときにラップをかけておくと団子が干からびずにすみます。
ただ、お団子も同じ食べ方では飽きてしまいます。
とくに積み団子は数も多いですからね。
そこでお団子のアレンジ方法をいくつか集めてみました。
変化をつけてお彼岸団子を楽しみましょう。
ぜんざい風に
お彼岸団子は言ってみれば白玉ですからね。
ぜんざいへのアレンジは簡単です。
微妙に固くなったお団子にはもってこいのアレンジです。
冷やしぜんざいにするのもいいですね。
フルーツポンチ
サイダーとフルーツ缶で子供が喜ぶフルーツポンチに早変わり。
一番面倒なのがお団子づくりなのでめちゃ簡単です。
夏場に飲みきれなかったサイダーを使っちゃいましょう。
チョココーティング
定番のあんこやきな粉に飽きたら試してほしいのがチョコレートです。
相性悪そうで実はとても良く合います。
子供とわいわい作るのも楽しそうですね。
焼団子
焼いたり揚げたりすればガラリと変わった風味が楽しめます。
おすすめはヘルシーな「焼き」ですね。
油使わないので簡単だし。
甘辛醤油ダレで焼いて香ばしくいただいちゃいましょう。
グラタン
おかずとして食べるのももちろんありですよ。
もとを辿れば団子はお米です。
同じ炭水化物のマカロニ代わりでグラタンにアレンジするのはいかがでしょう?
市販のグラタンソースを使うよりレシピの手作りソースのほうがさっぱりして合いそうです。
マカロニより団子のほうがボリュームありますからね。
まとめ
これだけいろいろな様式のある彼岸団子です。
供養の心を忘れなければあまり形式にこだわる必要はありません。
心を込めてお供えしておいしくいただきしょう。