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ホントに暑くない?暑さ寒さも彼岸までの彼岸とはいつのこと?

「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句がありますよね?

お彼岸の頃には気温も穏やかになり過ごしやすくなるよ、という意味です。

じゃあお彼岸とは具体的にいつのこと?

本当に過ごしやすくなるの?

お盆とは違うの?

今さら聞けないお彼岸についてわかりやすく解説します。

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お彼岸は年2回!春と秋の7日間

お彼岸は1年に2回あります。

国民の祝日にも制定されている春分の日秋分の日

これを真ん中に挟んだ一週間がお彼岸です。

細かく言うと、真ん中にくる祝日をお中日(おちゅうにち)、その3日前を彼岸入り、3日後は彼岸明けといいます。

 

★春分の日と秋分の日のはいつ?

春分・秋分の日はどちらも昼と夜の長さがほぼ同じになる日のことです。

日付で決められておらず太陽の軌道で決まります。

ややこしいことに、うるう年があるので毎年同じ日付になるとは限らないんですよね。

春分の日は3/20から3/21ごろ、秋分の日は9/22から9/23ごろになります。

 

春分の日 秋分の日
2018年 3/21(水) 9/23(日)
2019年 3/21(木) 9/23(月)
2020年 3/20(金) 9/22(火)
2021年 3/20(土) 9/23(木)
2022年 3/21(月) 9/23(金)

参考 国立天文台ホームページ

 

なぜ春分秋分の日がお彼岸なの?

春分・秋分の両日は昼と夜の長さが同じ。

つまり、地球の地軸が太陽に向かって垂直になっている日です。

斜めだと昼夜どちらかが長くなりますからね。

 

これは言い換えると、太陽が最も真西に沈む日でもあります。

仏教では「極楽浄土は西の方角にある」とされています。

なので最西端に太陽が沈む日は、この世と極楽浄土がいちばん近づく日だと考えられました。

夕日を拝むと自然に極楽方向へ向くこともできます。

 

お彼岸というのは向こう岸、つまり極楽浄土のことを指しています。

極楽が近づくこの時期に、仏教徒はより修行に励みました。

そして修行僧でない人も祈りを捧げてご先祖様を供養するようになりました。

 

暑さ寒さも彼岸までは本当?

「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句を疑いたくなる年もあります。

9月に入っても続く暑さに「お彼岸までにおさまるわけがない」と。

 

ところが不思議なもので、お彼岸を過ぎると誰かが設定温度を変えたようにすっと涼しくなります。

春のお彼岸も同じで、「あれ?もうこの上着しまってもいいか」みたいになります。

自然のことなので例外はありますが、過ごしやすくなる年が多いのは確かです。

意識すると季節の切り替わりがはっきりわかりますよ。

 

お盆とお彼岸の違いは?

秋のお彼岸って夏のお盆とごっちゃになりませんか?

どちらも仏教由来の習慣で先祖供養をするのも似ています。

 

ただ、お盆はご先祖様が帰ってくるのをお迎えする意味合いが強いです。

行き帰りの乗り物(馬・牛)、目印の迎え火や提灯、おもてなしのお供え。

と自宅に迎える用意を万端にします。

逆にお彼岸は、ご先祖様のように極楽へ行けるように修行するという意味があります。

仏壇やお墓を掃除してお供えもしますが、目印の迎え火などは焚きません。

 

私たちは修行しているわけではないので意識する必要はありません。

ですが、あえて区別するならお盆が「迎える」でお彼岸が「修行する」ということになります。

 

お彼岸のお墓参りは日本オリジナル

修行をして悟りを開くのがお彼岸本来の意味です。

そのためお彼岸にお墓参りに行くのは日本だけ。

意外なことに、中国やインドなど仏教が伝わった国にもお彼岸の墓参り習慣はないそうです。

日本人の春秋の豊作を願う民族性、祖先を敬う心から自然とお墓参りするようになっていったんでしょうね。

 

せっかくの日本オリジナル習慣ですから、お彼岸にはぜひお墓参りに行きましょう。

お彼岸の墓参りは「お中日」が混雑のピークです。

しかし、この日でなければいけないわけではありません。

7日間のうちのどこかで、ゆっくり時間を取ってご先祖様の供養をしましょう。

お彼岸だからと特別なことはなく、墓石や周囲を掃除してお供えしたら手を合わせるだけです。

いつものお墓参りと変わりません。

 

おはぎをお供え

なんだかお盆と違いふわっとして絵にしにくいイメージのお彼岸。

そんなお彼岸のシンボルマークといえばおはぎですよね。

 

おはぎにはぼたもちという呼び名もあって一応季節で区別されています。

春のお彼岸に食べられるのが「ぼたもち(牡丹餅)」、秋には「おはぎ(お萩)」です。

その時期に咲く花になぞらえて呼び名が違うだけで、実質は同じものですけどね。

今はどちらもおはぎと呼ばれることが多い気がします。

スーパーやコンビニで売っているのは春でもおはぎばかりです。

 

あんこに使われる小豆は、その赤い見た目から悪いものを払ってくれる力を持っているとされていました。

魔除けの小豆をご先祖様にお供えしましょうということで、おはぎはお彼岸に欠かせない食べ物となりました。

さらに昔はお砂糖が高価でとても貴重なものでした。

そんな豪華なおはぎをご先祖様に捧げることで供養するという意味もあります。

 

まとめ

お彼岸にはご先祖様に感謝して仏壇のお掃除とお墓参りをしましょう。

家族でおはぎ作りにチャレンジするのもいいかもしれませんね。

きっと西の空からご先祖様もにこやかに見守ってくれていますよ。