こめかみのあたりがズキンズキンと脈打つように痛む頭痛。
このような偏頭痛の症状をうったえるのは、20~40代の女性が多いといわれています。
鎮痛剤などで何とか痛みをまぎらわせるのが一般的ですが、できるだけ薬には頼りたくないという人も多いでしょう。
また、妊娠中や授乳中の人にとっては薬の服用はかなり抵抗がありますよね。
そこで、薬なしで偏頭痛の痛みを和らげる方法をまとめてみました。
偏頭痛と緊張型頭痛の違い
同じ頭痛でも偏頭痛と緊張型頭痛では対処の仕方が正反対です。
どちらもよく症状が現れる頭痛なので勘違いしないように注意しましょう。
■偏頭痛
頭の片側あるいは両側がズキンズキンと脈打つように強く痛みます。
また、光をまぶしく感じたり、普段は気にならない音やにおいに敏感になったり、吐き気を感じて実際に吐いてしまったりすることもあります。
血管が拡張することで神経が刺激されて痛みが出るといわれていますが、その具体的な原因は人によってさまざまです。
冷やして血流を抑えることで痛みを抑えることが出来ます。
運動やお風呂など温める行為は逆効果になってしまいます。
■緊張型頭痛
一方、緊張型頭痛は肉体的・精神的なストレスにより筋肉が緊張し、肩や首がこることで誘発される頭痛です。
筋肉が緊張すると血管が収縮して血行が悪くなり、血管の中に老廃物がたまってしまいます。
これが神経を刺激することで痛みが出るといわれています。
こちらは温めて血行を良くすることで症状を和らげることが出来ます。
入浴やマッサージ、ツボ押しなどが効果的です。
リラックスに鎮痛効果も・偏頭痛にきくアロマ
偏頭痛のつらい症状を緩和するといわれる方法の一つに、アロマテラピーがあります。
アロマテラピーは医療ではないので、偏頭痛を治療してくれるわけではありません。
しかし、アロマオイルには植物の持つ有効成分が凝縮されているためさまざまな効能が期待できます。
偏頭痛に必要なのは「鎮痛作用」や「血管収縮作用」ですね。
アロマの中で鎮痛作用があるといわれているものには、ローズマリー・ラベンダー・ペパーミントなどがあります。
また、偏頭痛の原因である血管の拡張を鎮める作用があるといわれているのはベルガモット・ユーカリなどです。
★アロマの使い方
アロマの使い方ですが、定番のお風呂での使用は偏頭痛の時にはやめたほうがいいですね。血行を促進してかえって頭痛を悪化させてしまいます。
オイルで薄めて肌に塗るのも悪くありませんが、不調時には匂いにどんな拒否反応が出るかわかりません。
布に1~2滴たらして枕元に置くのが簡単でおすすめです。
後処理が簡単なので、ティッシュに染み込ませるのもいいですよ。
偏頭痛は、ストレスも大きく関係しているといわれています。
リラックス効果があるアロマオイルを日常的に使用することで、心が落ち着いて偏頭痛の頻度が減らすことができるかもしれません。
血管収縮がキモ・偏頭痛対策グッズは
偏頭痛は血管の拡張によって起こるため、症状を軽減するには血管を収縮させるのが近道です。
アロマよりも直接的に偏頭痛を抑えるグッズを紹介します。
■保冷剤
原始的ですが、偏頭痛には患部を直接冷やすのが効果的。
薬以外では一番効き目を感じられると思います。
アイスやケーキを買うときに貰えるミニ保冷剤。これを2~3個冷凍庫に入れておくと、ガーゼで包めばアイスノン代わりになるので便利ですよ。
■アイマスク
目に入る光で偏頭痛を助長するのを防いでくれます。
カーテンを閉めた部屋で安静にできればいいですが、そうもいかない場合にはアイマスクを使いましょう。
持って無ければ、とりあえず折ったタオルを目の上にのせるだけでもずいぶん違います。
■お茶・コーヒー・紅茶
カフェインを含んだ飲み物には血管収縮効果があります。
そのため偏頭痛の症状を和らげてくれます。
コーヒーやお茶など好みのものを選びましょう。(ミルク・砂糖入でもOK)
ただし、本格的に痛む頭痛を抑えるほどのパワーはありません。
まとめ
偏頭痛が出ている状態で体を動かすと痛みが強くなりますが、日常的に体を動かしてほぐしておくことは発症の予防につながります。
お気に入りのアロマをたいた部屋で、リラックスしながらストレッチ……なんて偏頭痛対策としてでなくても何だか素敵じゃないですか?
生活の中に上手に取り入れて、うまく偏頭痛の悩みを減らしていきましょう。