冬場、特に女性を悩ませるのが冷え性なのではないでしょうか。
手足が冷たいのはホントにつらいですし、風邪も引きやすくなってしまいます。
冷え性のを治すには、体そのものを冷えにくくする改善が必要です。
なかなか簡単にはいきませんよね。
そこで今回は比較的簡単に取り組める、飲み物による冷え性改善について解説します。
冷え性にいい飲み物や食材は?
では、冷え性に効果的な飲み物を知るには体を温める食材を知ることが必要不可欠です。
そこでまず冷え性ドリンクに向いている材料を紹介します。
果物
★冷え性にいい果物
りんご・あんず・いちじく・柿・さくらんぼ・もも・ぶどう・アボカド
冷え性にいいのは食物繊維とビタミンCが豊富な果物です。
冷え性の人がとくにこたえる症状に手先足先の冷えがありますね。
ビタミンCには毛細血管を活発にさせたり血液をサラサラにする働きがあります。
体の末端の血流が良くなるので、手足の冷え改善の効果が期待できます。
また食物繊維は便秘の解消に力を発揮します。
冷え性とは無関係に見えますが、便秘はいわば体の中心が渋滞をおこしているようなもの。
内臓機能も低下しますし血流も悪くなるので冷え性にも大きく影響するのです。
冷え性にいい果物を並べてみると、やはり寒い季節に食べられているものが目立ちます。
旬のものは美味しさだけでなく、その時期に体が必要な栄養素も含まれているんですね。
★冷え性によくない果物
バナナ・すいか・メロン・梨・キウイ・マンゴー
反対に冷え性によくないと言われる果物は、夏に食べられるものが多いです。
どれもが暑い国で収穫されるトロピカルな印象が強いですね。
ポイントは水分量の多さとカリウムの豊富さです。
夏に好まれるみずみずしい果物は水分量が多いので、どうしても排尿を増やしてしまいます。
また、バナナなどカリウムを多く含む食品にも利尿作用があります。
排尿は体内から熱を放出するので(温かいおしっこを出すので)、体はどうしても冷えてしまいます。
もちろん、これらの果物にも体に大切な栄養素がたくさん含まれています。
カリウムも塩分を体外に排出するという塩分過多の日本人にとっては重要な役割があります。
食べてはいけないのではなく、食べ過ぎると体を冷やしてしまうと意識しておきましょう。
★みかんは体を冷やす?
扱いが難しいのがみかんです。
冬が旬の果物でビタミンCも豊富なので冷え性にいいと言われます。
逆に水分量の多さから、体を冷やしてしまうと訴える人もいます。
どっちなのか迷ってしまいますよね?
みかんが持つたっぷりのビタミンCは冷え性改善にはとても魅力的です。
こたつに入って2~3個食べるくらいなら何の問題もありません。
ですが、張り切って何個も食べれば当然排尿の回数も増えて、結果的に体を冷やすことになってしまいます。
みかんに限らず、果物の摂り過ぎは冷え性には良くないと覚えておきましょう。
野菜
★冷え性にいい野菜
かぼちゃ・にんじん・ごぼう・かぶなどの根菜
いも類
ネギ・ニラ・しょうが・にんにく
野菜も果物と同じように、冬が旬のものほど体を温めてくれる性質があります。
根菜やイモ類はビタミン・ミネラルを多く含み食物繊維も豊富です。
温かい調理に向いている点も冷え改善にいいですよね。
にら・ネギ・にんにくには血行を促進して体を温める効果があります。
冷え性には効果的な食材ですが、匂いがあるので飲み物の材料には使いづらいですね。
飲み物に使いやすいのは匂いがキツくないしょうがです。
しょうがにはピリッとした辛味の成分による発汗作用や、中枢神経を活性化する働きがあります。
内臓をあたためて身体に温熱作用を生み出すので、冷え性ドリンクの材料にはおすすめです。
飲み物
★体を温める飲み物
紅茶・ウーロン茶・ジャスミンティー
ココア・シナモンティー
紅茶やウーロン茶など茶葉を発酵させて作るお茶には、冷えを改善する効果があります。
逆に発酵させていない緑茶などは体を温めるという点ではイマイチです。
さらに紅茶はレモンティーにすると冷え性改善の効果がアップします。
レモンに含まれるクエン酸には血液をサラサラにして血流を良くする働きがあるからです。
ココアやシナモンティーにも血管を広げて血行を良くする効果があります。
ココアがいいならコーヒーでも良さそうですが、カフェインの摂取は体を冷やす原因になるのでおすすめできません。
コーヒーは利尿効果が高いのも冷え対策にはマイナスです。
冷え性にいい飲み物レシピ
ここでは体を温める食材を使った飲み物のレシピをご紹介します。
とても簡単に作れますのでぜひお試しください。
生姜ココア
砂糖の入っていない純ココアをお湯200mlで溶かします。
すりおろした生姜を5g入れてよく混ぜます。
チューブの生姜なら少し多めに7gほど入れましょう。
純ココアを使うのは、砂糖による血糖値の急激な上下が体を冷やす原因になるからです。
甘さが欲しい場合は、血糖値の上昇がゆるやかなハチミツや黒砂糖を使うといいですよ。
生姜紅茶
生の生姜をすりおろします。
おろした生姜をガーゼなどで絞って汁だけを紅茶に入れます。
紅茶はティーパックでOKです。
チューブの生姜でも作れなくはありませんが、そのまま入れるとざらついた舌触りが紅茶に合いません。
かといってチューブ生姜をしぼると冷え性にいい成分が少なそうです。
すりおろす手間を省きたいなら、生姜入りのティーパックを使うのがおすすめです。
リンゴとにんじんの酢生姜入りミックスジュース
- リンゴ1個
- にんじん(大きめなら半分)
- 酢生姜(大さじ1杯)
- レモンかレモン汁
- 水200~300cc
リンゴは種だけとってカットします。
ニンジンも頭とお尻の部分だけを取り除き小さめにカット。
生姜をスライスしたものを黒酢に漬けて一晩おいて酢生姜を作っておきます。
材料をミキサーにかけて最後にレモンをしぼって出来上がりです。
もしチューブ生姜を使う場合は、リンゴ酢を加えるといいです。
ニンジン・りんご・しょうがと体を温める食材に、血流を良くするレモンと酢も加わった最強ドリンクです。
まとめ
冷え性にいい飲み物について解説しました。
意識して摂るようにすればポカポカと体も温まります。
ただ、飲み物で温まるのは一時的な効果しかありません。
やはり大切なのは、冷えにくい体を作るための体質改善です。