乾燥が気になる季節に登場する加湿器。
風邪の予防にもなり今では家庭に欠かせない家電です。
ただし、お手入れを怠ってしまうとカビをまき散らしてかえって体に悪影響を与えかねません。
ただ、水を入れているだけなので掃除するにしてもどのくらいの頻度でやればいいのか迷いますよね?
今回は加湿器のお掃除方法とそのペースについて説明します。
フィルターやタンクにつく汚れの正体
加湿器を使っていると、どうしてもタンクやフィルターに水アカが付いてしまいます。
ひどくなると白っぽい塊になって見るからに不衛生ですよね。
この水アカの正体は結晶化したミネラルです。
水道水にも市販の水のようにミネラルが含まれています。
水は蒸気になって飛んでいきますが、ミネラルは気化できずにタンクやフィルターにこびりついてしまうんですね。
そのまま加湿器を使い続けると、どんどん固まって取りにくくなっていきます。
水アカが増えればイヤな臭いが出てカビや雑菌も繁殖しやすくなります。
さらに、蒸気が出にくくなったり異音がしたりと加湿器の不調の元にもなることがあります。
たかが水アカと侮れません。
落としにくい汚れにならないようこまめなお手入れが肝心です。
汚れを付けないお掃除ペースは
迷うのがお手入れのペースです。
水アカをこびりつかせないためにはどのくらいの頻度で行えばいいのでしょうか?
使っている加湿器の種類や稼働させている時間によっても違いますが、一般的な加熱式で1日8時間ほど動かしていると仮定して説明します。
■毎日するべきお手入れ
まず使っても使わなくても水の交換は毎日するべきです。
古い水はカビや雑菌の温床です。
たとえ加熱式でも機械を止めている時に菌が増殖しています。
そんな水を加湿するのは病気の元を撒き散らすようなものですよね。
毎日の水交換ではタンクを神経質に洗う必要はありません。
軽くゆすぐくらいで十分です。
余裕があればタンクキャップも軽くお掃除しておきましょう。
スポンジやブラシでちゃちゃっとやるだけで汚れが溜まりにくくなります。
ついでに加湿器の外側についた埃もふき取っておきます。
柔らかい布でさっと乾拭き程度でOKです。
ボディの埃を放置すると加湿器に吸い込まれやすいです。
取りにくい内部の汚れになるのは避けたいですからね。
■週1のお手入れ
加湿器の裏に網目のような吸気口があります。
ここは埃が溜まりやすいのでマメにお掃除したい箇所です。
拭きにくい形状なので、掃除機の細いノズルで吸い込むのが簡単です。
目安は最低でも週に1回。
お部屋の掃除機がけと一緒に行うのが良さそうですね。
■2週間に1回から月に1回
フィルターやトレイなど内部のお掃除は手間がかかります。
それでも2週間に1度はお手入れするのが望ましいですね。
長く放置するほど汚れは落としにくくなってしまいます。
お掃除のお知らせランプがついている機種でもそのくらいで点灯すると思います。
フィルター掃除方法
フィルターやタンクのお手入れは、通常なら水洗いするだけで大丈夫です。
ですが、汚れが目立ったり匂いが気になる場合には洗剤やクエン酸を使った洗浄が必要になります。
洗剤でのお手入れ方法
加湿器が臭う、または水アカが目立ってきたときには水洗いだけでなく洗剤でお手入れします。
40度以下のぬるま湯1リットルに9グラム(大さじ1杯)程度の台所用粉末洗剤を溶かします。
この浸け置き液にフィルター(トレイ)を30分から1時間ほど浸しておきます。
その後は念入りに水洗いして完了です。
クエン酸で水アカの除去
水アカが白い塊にまでなってしまうと台所用洗剤では落としきれません。
この場合にはクエン酸を使います。
★なぜ水アカにクエン酸?
水分中のミネラルが固まってできた水アカはアルカリ性の汚れです。
そのため酸性であるクエン酸で効果的に落とすことができます。
台所用洗剤は手に優しい中性のものがほとんどです。
そのため水アカへの洗浄力も弱めになります。
40度以下のぬるま湯1リットルあたりに6グラム(大さじ3分の2くらい)のクエン酸を混ぜて浸け置き液を作ります。
クエン酸の量が多いとすすぎ残しが出やすくフィルターの故障の原因になることがあります。
欲張らずに適量にしてくださいね。
しっかりクエン酸を溶かしたら、フィルター(トレイ)をその中に沈めてください。
浸けておく時間は少し長めの1時間から2時間くらい。
途中で出して軽くこすって汚れ落ちの様子を見ながら、時間を調整してください。
終わったらすすぎ残しがないようによく水で洗い流します。
※酸性のクエン酸が金属に付着したまま残ると錆の原因になります。
まとめ
面倒だなと思うかもしれませんが、こまめにお掃除するほどフィルターは長持ちします。
買い足す面倒やお金を考えるとお手入れのしがいもあるのではないでしょうか。