親戚の伯父が入院して一度お見舞いに行きました。
入院が長引いているのでもう一度行く旨の連絡をすると「大部屋から個室に移動したとの返事が」。
病状が悪化したのかも……と不安になってしまいますよね。
先走って、良くない未来を想像してしまう人もいるかもしれません。
しかし、大部屋から個室に移されたからといって病状が悪化したとは限りませんよ。
他にもたくさんの理由があります。
心配性なあなたのために個室へ移動する理由いろいろを紹介します。
大部屋から個室へ移動する理由
本人の希望で移動
患者本人が希望して個室に行くケースはよくあります。
個室を希望していたけど入院する時には空いていなかったので大部屋に入らざるを得なかったのかもしれません。
また、大部屋に入ったものの居心地の悪さに音を上げて個室に移動することもよくあります。
イビキが大きい人がいて眠れないとか、自分は絶食中なのに周りで食事をされるのがツライとか。
個室は差額ベッド代がかかりますが、それでも移動したいという人は結構います。
病室でのトラブル
大部屋で他の患者とトラブルがあって部屋移動ということもあります。
直接的な衝突まではいかなくても、イビキや寝言がうるさいというクレームはよくある話です。
対処できない場合はクレームを付ける側、付けられる側どちらかが移動します。
こういう場合は他の大部屋へ移動するのですが、部屋が埋まっていると仕方なく一時的に個室を使うことがあるんです。
★入院患者は割と揉める
入院生活は普段にないストレスを感じやすいです。
ただでさえ病気で不自由を感じているところに窮屈な毎日が続けばネガティブな気持ちが膨らんできます。
そのためいい大人同士でも結構揉め事は起こりやすいです。
私も何度か長期入院の経験があるので、そういう場面を見たことがあります。
また、見舞いに来た家族にあたったり看護師さんにわがままばかり言う人もいましたね。
自覚はないどけど私自身もわがままを言っていたのかもしれませんし…。
ただ中には、大病を患っているのに常に笑顔を絶やさない感じの良い人もいました。
その笑顔を見るたびに、「ピンチになったときほど人間の本質が出るなあ。私も見習わないと」と思っていました。
感染症の可能性
入院の原因になった病気とは別に、感染症にかかって個室に移されることもあります。
わかりやすいところで言うとインフルエンザ。
そこまでいかなくても風邪を引いてしまうこともあります。
気をつけていても、見舞客の出入りが多いとウイルスを持ち込まれてしまうのは避けられません。
治療中の患者には免疫力が落ちている人も多いので、そのまま同じ病室にいると周りにうつしてしまいます。
この場合は当然個室に移動することになりますね。
治療方針の変更
治療方法の変更で部屋を移動することもあります。
新しい治療は慎重におこなわれるので、ナースステーションの近くに引越しするパターンが多いですね。
頻繁に様子をうかがうには近くのほうが都合がいいからです。
個室はたいていナースステーションに近いので、移動先によく選ばれます。
親戚の見舞いに行ったときに、この理由で部屋移動したことを知らなくて思い切り赤の他人のベッドを訪ねてしまいました。
まとめ
もちろん病状が悪化して個室でないと治療できないこともあります。
ただそれ以外にも、個人の希望や同室メンバーとのトラブル、感染症などさまざまな理由が考えられます。
個室移動=危篤ではないので慌てないでくださいね。