初めての引越しだと、ご近所さんへの挨拶もどうしたらいいのか分からない事が多いですよね。
とくに迷うのが挨拶時に渡すギフトののしについて。
小粒なギフトだと、わざわざのしを付けるのが嫌味な気もしてしまいます。
そこで今回は
引越し挨拶の品物にのしを付けるべきか?
挨拶ではどんなことを言えば良いのか?
について解説します。
引越し挨拶でうっかりしがちなNG行為もあわせて紹介しています。
挨拶に行く前にぜひ参考にしてくださいね。
引越し挨拶はのし必須
いきなり結論を言ってしまうと、引越し挨拶の品にはのしを付けるべきです。
引越しの挨拶には2つの意味があります。
まずは引越し時に騒がせてしまうことへのご挨拶。
トラックの出入りや家具の運び入れなど、引越し当日はどうしても近所を騒がせることになります。
理由もわからず騒がしいとストレスがたまりますが、ひと言挨拶があるだけでかなり気にならなくなります。
もう一つはご近所への顔見せです。
引越ししてくると知らない者同士がご近所になるので、お互いに不安感があります。
そこで自分から挨拶に出向いて、怪しい者ではない・常識人であることを知ってもらいます。
はじめの挨拶で顔と名前を一致させてしてしまえば、その後のご近所付き合いがスムーズになるのも大きいですね。
のしが必要な理由はこちらの顔見せのほうです。
口頭で名乗るだけだと名前を忘れられてしまうかもしれません。
のしに記名しておくことで名前を覚えてもらいやすくなります。
平たく言えば名刺代わりですね。
のしに名前があれば、直接挨拶できなかった(相手の)ご家族にも伝わりやすいでしょう。
ちょっと大げさですが、名乗るのが目的なので品物よりのしの方が大切なくらいです。
引越し挨拶ののしはどう書く?
のしは紅白の蝶結びを選びます。
表書きは『御挨拶』や『粗品』でいいでしょう。
下半分には名前を書きます。
これを忘れたら意味がないです。
個人の付き合いというより家同士の付き合いなので、名前は名字だけで構いません。
内熨斗・外熨斗どちらがいい?
のしには品物の一番外にかける外熨斗と包装紙のなかに隠れてしまう内熨斗があります。
外熨斗のほうが一般的ですが、郵送するときや控えめにのしを目立たせたくないときには内熨斗が使われます。
引越しの挨拶は内熨斗・外熨斗どちらでもいいです。
私がこれまで受け取った経験だと外熨斗のほうが多いです。
どちらののしを使うかは地域によっても違いがあります。
ただ、仮に間違っていたとしてもさほど悪印象はないはずです。
挨拶回りでは何を言う?
慣れていないと挨拶に行っても何を話せばいいか迷いますよね。
言うべきセリフを例文付きで紹介します。
★名前・家の場所
「隣(向かい・はす向かいなど)に引越してきた○○と申します。よろしくお願いします」
名前はしっかり名乗ります。
これを言わないとなにをしに行ったかわからないです。
★子どものこと
「小さな子供がいるので、足音などでご迷惑をおかけするかもしれませんが…」
子どもがいるなら挨拶のときにひと言伝えておくといいです。
- 話のきっかけになりやすい。
- 騒音トラブルになりにくい。
- 何かあったときに助けてもらえる。
とメリットは多め。
子どもと一緒に挨拶に行ければなおいいです。
★引越し作業のこと
作業の音・トラックの駐車・エレベーターの連続使用。
など迷惑をかけそうなことについて「お騒がせしますが…」と触れておきましょう。
引越し後の挨拶なら「ご迷惑をおかけしました」というひとことがあると丁寧です。
★品物を渡す
「これ〇〇です。よかったら皆さんでどうぞ」
「ほんの気持ちですがお使いください」
と言って品物を渡します。
「つまらない物ですが」という言い回しは今ではあまり使いません。
謙遜とはいえ、つまらないというネガティブな言い方はしないほうがいいからです。
挨拶するといってもこのくらいです。
時間にすると30秒もかかりません。
もっと他のことを話してもいいですが、長くなると迷惑なのでそこそこで切り上げましょう。
引越し挨拶はどこまでの家にする?
引越し挨拶は、迷惑をかけそうな家と今後付き合いが増えそうな範囲までしましょう。
マンションなら部屋の上下と同じ階のお宅に。
戸建てなら隣接している家と通りを挟んだ向かいの三軒まで。
挨拶の範囲やタイミングについてはこちらの記事を御覧ください。
引越し挨拶の注意点
品物は両手で渡す
挨拶の品は両手で渡します。
慣れないとつい片手でやっちゃうんですよね。
片手でホイと渡すのは印象が悪いです。
うっかりしがちなので要注意。
品物をまとめて持たない
サンタクロースのように挨拶品を全部持ち歩いて挨拶に行くのもイメージが悪いです。
いかにも配っているという印象になってしまいます。
一つ一つ自宅に取りに帰るか、せめて挨拶するときにはまとめた袋を脇に寄せて目立たないようにしましょう。
留守でもドアノブにかけない
留守だった場合でも、基本はあらためて挨拶に来ます。
ただ、都合でどうしても行けないなら手紙を添えてポストに入れておくのもやむを得ないでしょう。
その場合でも、挨拶品を袋ごとドアノブに引っ掛けておくのはやめたほうがいいです。
その家が留守だということを周りに吹聴することになるからです。
考えすぎかもしれませんが、最初はこのくらい気を使うほうが無難です。
まとめ
- 引越し挨拶はのしを付けるべき
- のしに名前を書く
- 挨拶の言葉はシンプルに
- 品物は両手で渡そう
- 留守だったら再び出直す
引越し挨拶は名前入りのしを配っているようなもの。
のしがある方が印象にも残りやすいので付けたほうが断然良いです。
また、挨拶はテンプレ通りに平凡に済ませましょう。
エッジの効いた会話は仲良くなってからするべきです。
★引越し挨拶の品選びについてはこちら