おみくじで微妙な結果が出るとついもう一度引き直したくなります。
でも、おみくじは二回引くものじゃない、とよく言いますよね。
私も子どものころ、おみくじのおかわりをねだったら親にこのセリフで怒られた記憶があります。
しかし、このルールは本当にあるんでしょうか?
そこで今回はおみくじを二回引くことの是非について解説します。
どうしても引き直ししたい時の方法もあわせて紹介しています。
おみくじ結果に意気消沈しているあなたは参考にしてくださいね。
ルールは無いが二回引かないほうがいい
結論から言うと、おみくじに1日1回という厳密なルールはありません。
子どものころから言われていたのでてっきり明確な決まりがあると思っていましたが、どこにもそんなルールは見つかりませんでした。
日本の神様はおおらかというか割とこういう点にゆるいんですよね。
なので連続して引いてもバチ当たりということにはなりません。
二回引いてもOKです。
ただ私は、ルールがなくてもやっぱり二回引くのは好ましくないと思います。
まずその理由を紹介しますね。
吉凶より運勢の説明が重要
おみくじを引き直したいのは、大抵悪い結果が出たときです。
凶の一文字を目にすると自分の今後にバツ印をつけられたようで嫌な気分になりますからね。
ですが、おみくじの吉凶はオマケみたいなもの。
引き直して吉を引くことにたいした意味はありません。
運勢を上書きできるわけではないからです。
むしろ大切なのは書いてある内容の方です。
そこには神様からのアドバイスが記されています。
よく読むと吉でも厳しいことが書いてあったり凶でも案外救いがあったりしますよ。
もし二回引けばそれだけアドバイスが増えることになりますが、それをすべて守るのは結構大変です。
★的確にアドバイスを読み取るにはこちら
二回目が一回目より上とは限らない
現実的な話をすると、おかわりしたおみくじでいいものが出る保証はありません。
もし二回目でさらに悪いおみくじを引かされれば気分は最悪です。
末吉だったのが凶に。
凶からもう一度凶を引くとか。
この結果三度目のおみくじに手を出すようではもはや無茶苦茶です。
だったら最初に手にしたおみくじの結果を真摯に受け止めた方がよっぽど気分がいいです。
卜占(ぼくせん)は連続で行うべきでない
世の中の占いは大きく分けると3種類あります。
命(めい)
誕生日や出生地からその人の運命・宿命を占うもの。
占星術・四柱推命など。
相(そう)
見た目や名称から人や物の運勢を占うもの。
人相占い・手相・風水・姓名判断など。
卜(ぼく)
道具などの偶然性を利用して神託を受けるもの。
おみくじ・易・タロット・ダイス・水晶占いなど。
この3つの中で、卜占だけは連続して占うことが良くないとされています。
神託をくれた神様に失礼。
複数の回答だと行動に迷う。
などがその理由です。
卜の一つ易学の中にある山水蒙という卦にはこうあります。
蒙亨。匪我求童蒙。童蒙求我。初筮告。再三涜。涜則不告。利貞。
赤字の部分だけを訳すと
「最初の占いが正しいお告げ。再三占うと穢(けが)れる。穢れれば正しいお告げは得られない」
という意味になります。
涜(穢れる)という言葉で、占いを繰り返すのを強めにいさめていますね。
おみくじも卜の占いの一種です。
おみくじ自体に二度引き禁止のルールはありませんが、占いのジャンルとしては好ましくないのがわかります。
行動に迷う・神様に失礼という理由も、私たちが違和感なく受け入れられるものではないでしょうか?
神様が目の前にいるとしたら「さっきのメッセージじゃ納得いきません。他のアドバイスをください」とは言いづらいですよね。
どうしてもおみくじを引き直したいなら
そうは言ってもやっぱり引き直したいことはあると思います。
大凶を引いちゃったときとかね。
私などは大凶なんて珍しいからインスタ映えするじゃんと思いますが、引いた方としてはたまったものじゃないでしょう。
なので、おみくじを二回引いても問題ない方法も紹介しておきます。
★凶や大凶を引く確率についてはこちら
日を改めて引く
おみくじに限らず、占いをし直していいのは自分に変化があった時です。
なので日を改めておみくじを引くのがいいです。
最悪、朝引いて夜引くのもギリギリありだと思います。
別におみくじに有効期限はありませんからね。
別の神社で引く
別の神社にお参りしておみくじを引くのは問題ありません。
日本は八百万の神様がいる国。
別の神様の神託を受けても構わないからです。
連続にはならないので失礼にもなりませんよね。
別のことを占う
占うこと・願い事が違うならおみくじを二回引いても大丈夫です。
結果が違うのは当たり前ですから。
なので同じ神社で恋みくじと仕事みくじを連続で引くのはOK。
ジャンル分けされてないおみくじでも、「〇〇できますように」や「〇〇を教えて下さい」と願いをこめて引きます。
たとえば一回目をぼんやりと引いたなら、二回目は恋愛を占うと決めて引くみたいなやり方がいいでしょう。
複数のおみくじを持ち歩いていいの?
おみくじは結んでしまっても持ち帰っても構いません。
悪い結果だと結んで置いてきたくなりますが、おすすめは持ち帰りです。
手元にあればちょこちょこ見返して助言を生かすことができます。
で、ここで疑問になるのが複数のおみくじ(とくに違う神社)を一緒に持って歩いていいのかということ。
なんだか神様同士でケンカしそうな気がしてしまいます。
けれどその心配はありません。
さきほども触れましたが日本にはたくさんの神様がいます。
お天道様に近所の氏神様、家の柱や米粒にも神様が宿っています。
そこかしこに神様がいるのでいちいちケンカなんてしてられません。
おみくじどころかお守りですら、別の神社やお寺の物を一緒に持つことを禁止されていませんよ。
まとめ
- おみくじを二回引くのはダメではない
- でも、なるべく引かないほうがベスト
- 吉凶より中身をよく読もう
- 日を改めれば引き直しOK
- 別神社なら二回目を引いても問題なし
- 別ジャンルを占うなら複数引いてもいい
こういうのはルールがないので個人の自由に引けばいいんです。
複数回引いて晴れやかになるならそれでもOK。
へこんだ気分を引きずるよりよっぽどマシです。
ただ、おみくじはガチャじゃないので強引にイイものを引いても意味はないと思います。
それよりは、せっかく出た神様からの助言を生かすほうが運気も上がると思いますよ。