人生に何度か訪れる厄年。
前厄・本厄・後厄と続きますが、後厄までキッチリお祓いに行く人は少ないのではないでしょうか?
しかし後半でも厄は厄。油断は禁物です。
むしろ後厄のほうが悪いと力説する人もいるくらいです。
- なぜ後厄のほうが悪いの?
- 後厄のお祓いっていつ行く?
- 金額はいくらくらいかかる?
- もらったお札はどうすればいいの?
- 後厄ではどう過ごせばいいの?
今回はそんな後厄の疑問について解説します。
後厄とは?
そもそも厄年は、人間にとって人生の節目や体を壊しやすい年齢を統計で求めたものといわれています。
あくまで統計なのでもちろん個人差があります。
そのため本厄だけでなく前厄や後厄も注意しようという習慣が生まれました。
とくに男性42歳女性33歳のいわゆる「大厄」は、その影響の大きさから前後の年も厄払いしようという考えが根強くあります。
大きな厄がじわじわとあなたに忍び寄り、去っていくまでに3年かかる…そう考えるとなんとなくイメージできます。
いってみれば前厄が導入期、本厄の年がピーク、後厄はそれが去っていく1年というわけです。
後厄はなぜ怖い?
フェードアウトする年だから厄のパワーも弱いだろう。
後厄で怖いのはこういう油断をしやすいからです。
厄とはどこかから飛んでくる悪霊のようなものではありません。
この時期に体調を崩しやすいよ、という注意喚起のようなものです。
前厄・本厄が無事だからといって後厄になにもないとは限りません。
確率論から言えば、むしろ体調を崩しやすいくなっているとも言えます。
半分を越えたからもういいやと気を抜かないほうがいいですよね。
お祓いは必要?
厄年のお祓いは必ず行かなければいけないものではありません。
変化が起きやすい年だと自覚して油断しなければいいと思います。
ただ、「どうしようかな?」と迷うくらいなら行っておくべきでしょう。
キッチリする人は、前厄・本厄・後厄とお祓いを受けてさらに翌年のお礼参りまでしっかりします。
簡単に本厄だけお祓いする人もいます。
どこまでするかはその人の都合次第ですが、何かよくないことがあってと後悔するよりは、できる限りしておいたほうが落ち着きますよ。
厄年の年齢表と数え年の調べ方
★男女別本厄の年齢
厄 | 大厄 | 厄 | |
男性 | 25歳 | 42歳 | 62歳 |
女性 | 19歳 | 33歳 | 37歳 |
人生で迎える大きな厄年は三回あります。
それぞれの前年が前厄、翌年が後厄です。
厄年の年齢は基本的に数え年でカウントします。
★数え年の調べ方
数え年は生まれた瞬間1歳からスタートして元旦に年齢を加算していきます。
シンプルな数え方は、その年の誕生日で迎える年齢プラス1です。
たとえば2020年に二十歳になる人だと、2020年の元旦から大晦日までは数え年で21歳ということになります。
厄年に満年齢を使う神社もある
厄年を満年齢でカウントする神社もあります。
わかりやすいように数え年を満年齢に置き換えているのではなく、そのまま満年齢の数字を厄年とします。
この数え方の代表的な神社には川崎大師があります。
厄年は、男性の25歳と42歳、女性の19歳と33歳、そして男女ともに60歳が本厄(ほんやく)。その前後がそれぞれ前厄(まえやく)、後厄(あとやく)です。
川崎大師では年齢を数えるのに「その年の満年令」を使います。
引用 川崎大師 厄年
厄年のお祓いはいつ行けばいいの?
厄年がわかったところで気になるのが
どのタイミングでお祓いに行けばいいのか?
ですよね。
お祓いを受けるタイミングは厄年に入ってすぐが望ましいです。
どうせ厄払いするなら早いほうがいいですよね。
厄除けで有名な神社では、1月下旬から2月上旬にかけて大きな厄払いの行事が集中しています。
この時期にお祓いを受けるのが厄除けの王道といえるでしょう。
すべてお祓いするなら前厄の1~2月、本厄の1~2月、後厄の1~2月の三回になります。
数え年を立春からカウントする神社もある
ところがややこしいことに、神社によっては数え年の始まりを立春からにしているところもあります。
これは立春が旧暦の正月に近いことが理由です。
この数え方だと立春後からが厄年になります。
当然お祓いも2月の節分後に受けることになりますね。
この数え方で代表的な神社には大杉神社があります。
数え年のスタートが違ったり満年齢を使用したりと、厄年の基準がアバウトすぎて困ってしまいます。
結局はお祓いにいく予定の神社基準に合わせるのが一番です。
ちなみに厄除けのお祓いは、忙しい時期を除けば一年中受け付けています。
多少遅くなっても問題ありませんよ。
厄払いの予約は必要?
厄払いに予約がいるかどうかは神社によって異なります。
1~2月に開催される大きな厄払い行事は混みやすいので、予約が必要な神社が多いです。
混み合う時期(正月・七五三)を避ければ、予約なしで厄払いしてくれる神社もたくさんあります。
事前に問い合わせて確認してください。
厄払いの金額は?
厄払いの祈祷料の相場は5000~30000円ほど。
お祓いでは一人づつ名前を読み上げられるので人数分を納めます。(夫婦で受けるなら×2)
神社のホームページに何パターンかの金額が明記されていることが多いです。
金額によっていただける御札の種類が違います。
これは自分で無理のない額を出せばいいでしょう。
本厄・後厄などで金額に違いはありません。
お金は紅白蝶結びののし袋に入れて持参します。
表書きは「御初穂料」で下にはフルネームを記入。
白封筒でいいとする神社もありますが、のし袋に入れていけば間違いありません。
厄払いでもらったお札はどうするの?
★お札の貼り方
- 目線より高い位置に貼る。
- 画鋲は使わず両面テープで。
- 白い紙を敷いてタンスの上に置いてもよし。
- 南を向くように部屋の北側に貼る。
- 水回り・トイレ近辺は避ける。
厄除けでいただいたお札は大切に部屋に貼ります。
1年経ったら感謝をしながらいただいた神社に返納します。
神社には納め所があるのでそちらに納めます。
納め所の場所がわからなければ社務所でたずねましょう。
後厄はどうすごせばいい?
厄年では新しいことに手を付けるのは避けるべきとされています。
体に良くない変化が起きやすいので、勝負の年にするにはリスキーだということでしょう。
環境を大きく変えるようなことは、後厄でも避けたほうがいいかもしれません。
■厄年で避けるべきこと
- 結婚
- 転職
- 引越し
- 新築
- 起業
とは言え、あまり気にしすぎると神経質にすべてを厄のせいにしてしまいがちです。
上に挙げたことは禁止ではなく、あくまで「しないほうがいい」というレベルです。
前倒し・先送りにできたらする。無理ならお祓いに行こう。
このくらいの意識で十分です。
厄年を気にしすぎてチャンスを逃すようでは本末転倒ですからね。
まとめ
厄年のお祓いをどれだけするかは本人の気持ち一つです。
気にしすぎはよくありませんが無視もしにくいですよね。
後厄とは言えども影響が気になるようなら、神社できちんとお祓いをしたほうが穏やかに過ごせるでしょう。