神社にお祓いに行くと撤饌(てっせん)をいただくことがあります。
ありがたいのは分かりますがどうしていいのか困ってしまいますよね。
普通に食べてしまうのがいいのか、神棚にでもお供えするべきか。
それとも食べずに処分するべきものなのか…。
そこで今回は撤饌の食べ方について解説します。
ちょっと苦手な食べ物だった場合の使いみちも紹介していますよ。
撤饌とは?
撤饌とは「神様へのお供え物・またはそれを下げた物」のことです。
神様にお供えしたものなので神聖なパワーが宿っていると考えられます。
お供え物にはいろいろありますが撤饌は基本的に食べ物のことを指します。
これを口にすることによって、神様との縁はより強くなりパワーも授かるというありがたい物なのです。
簡単に言うと神様のお下がりですね。
「お撤がり(おさがり)」という当て字が使われることもあります。
撤饌の食べ方
撤饌は持ち帰って普通にいただきます。
家の神棚にお供えする人がいますがこれは間違いです。
一度お供えしたものですからもう一度神様にあげるのは変ですよね。
ありがたいお下がりだからと特別な食べ方をする必要はありません。
いつも自分で食べている方法で調理して大丈夫ですよ。
ただ、神気を浴びたばかりの撤饌なので、なるべく早めにいただくのが望ましいです。
お米
撤饌のお米はたくさんあれば普通に炊いていただきます。
量が少なければ家にあるお米と混ぜて炊飯しましょう。
混ぜても罰が当たることはありません。
お茶
お下がりでお茶っ葉をいただくこともあります。
お茶は飲みやすいので、急須があれば普通にいただけますね。
急須がなくても、お茶パックや茶こしがあれば淹れることができます。
どちらも100円ショップで購入できますよ。
落雁
落雁は和三盆を使った高級なものと安価なものとで味の差が激しいですね。
安いものは正直そんなに美味しくありません。
けれどシンプルなのでリメイクレシピがたくさん存在します。
美味しく調理して神様のパワーを余すことなくいただきましょう。
お神酒
お下がりのお酒は撤酒やお神酒といいます。
お神酒も神棚にお供えしたりせずにそのままいただきます。
ただ、お酒は苦手な人だと持て余してしまいますよね。
飲む以外だと料理酒として使うのがオーソドックスです。
砂糖と混ぜれば本格的なみりんとしても代用できます。
また湯船に入れて入浴剤として使うのもおすすめです。
日本酒の香りと血行促進効果でポカポカになりますよ。
撤饌ならではの使いみちとして庭に撒くという方法もあります。
聖なるお酒を撒いて庭をお清めできるわけです。
お神酒については詳しく別記事にまとめました。
箸
撤饌に限らず神社からの授与品ではよくお箸をいただくことがあります。
このお箸は普段の食事に使って大丈夫です。
気に入ったお箸はそのまま使い続けましょう。
長期に使い続けるのに不向きな箸でも、8日間以上使うのがいいそうです。
パワーを授かるつもりで使用してみてはいかがでしょう。
使い終えたお箸は、きれいに洗い白い紙に包んで塩でお清めして処分します。
お焚き上げや神社の古神札納め所に返納してもいいです。
神様からの授かりものなので粗末に扱わないようにしてくださいね。
まとめ
あまり聞かない言葉ですが、撤饌はとてもありがたいものなんですね。
もらったらなるべく早くいただきましょう。
神様との縁や力を大切にしたいものです。