ズルズルと続くだるさと倦怠感。
お腹はすくのに食欲はない。
風邪でもないのにひどい頭痛と下痢が…。
夏バテのつらい症状はなってみて初めてわかるものです。
しかも病気のように他人に伝わりにくいのがまたつらい…。
夏の疲れを取る方法はいくつもありますが、取り入れやすいのはやっぱり食事です。
ですが、ぐったりしている時に自炊で食事を用意するのも大変ですよね。
一人暮らしならなおさら簡単なもので済ませてしまいがち。
それでまた栄養不足で夏バテがすすむ悪循環になってしまいます。
そこで今回は、疲労回復効果が高いコンビニで買える食べ物を集めてみました。
蕎麦
食欲は激減して食べられそうなのは麺類のみ。
そんな時はせめて蕎麦を選びましょう。
うどんやそうめんと比べて蕎麦は疲労回復にいいビタミンB1を豊富に含みます。
夏場はコンビニでも主力商品として売り出していますよね。
さらに食べる時にこだわりたいのが薬味です。
蕎麦は出来合いのものを買うとしても薬味は自分でプラスしたいですね。
より効果的に夏バテを解消してくれます。
★蕎麦に合う薬味
ネギ:ビタミンB1の吸収を大幅アップ
わさび:食欲増進
大根:消化促進
生姜:発汗作用
オクラ:胃粘膜保護
薬味をいちいち準備するのは厳しい。
という人はせめてチューブの生姜だけでも使いましょう。
生姜は体を冷やす効果と温める効果をあわせ持つ有能な食材です。
蕎麦の薬味に使えば夏の火照った体温を下げてくれます。
すりおろしのほうが理想ですがチューブでも入れないよりは全然マシですよ。
なぜうどん・そうめんはダメなの?
うどんやそうめんはほとんど炭水化物です。
炭水化物に含まれる糖質は体の中でエネルギーへと変わります。
生きていく上で必要不可欠な栄養素なんですが、糖質をエネルギーへと変換するにはたくさんのビタミンを消費してしまいます。
炭水化物を摂りすぎると、このビタミン不足が疲労感につながってしまうのです。
例えるなら、ガソリンはいっぱいだけどオイル不足でエンジンがうまく回っていない自動車です。
エネルギー効率が悪すぎてもっさりとしか走れません。
もちろん薬味・おかず・サラダなど他の食材でビタミンを補えばうどんでも疲労回復できます。
ただ、食欲のない時にあれこれ食べるのはしんどいですよね。
その点でビタミンB1を含む蕎麦のほうが疲労回復向きのメニューと言えます。
レバニラ
ビタミンB1をたくさん含む食材の代表といえば豚肉です。
疲労回復の食材としても真っ先に思い浮かびますよね。
コンビニで手軽に買える豚肉メニューと言うと、ポークチョップや生姜焼きなど。
レバーもビタミンB1を多く含むのでレバニラなどもいいですね。
ただお弁当だと油もご飯も多すぎます。
最近増えてきたパックで小分けされたおかずだけで買うほうがいいでしょう。
サラダチキン
コンビニで手に入りやすいおかずといえば鶏肉系のもの。
ただ、主力のから揚げや揚げチキンなどは油が多くて夏バテには不向きなおかずです。
そこでおすすめなのが真空パックで売られているサラダチキン。
油の少ないむね肉なのでサッパリとして食べやすいです。
タンパク質もたっぷり摂れて疲労回復にはもってこいです。
名前通りサラダに使ってもいいですし、スープの具にするなど他メニューへの応用も簡単です。
体が資本のアスリートもよく鶏ささみを食べてますよね。
さらに最近の研究では、鳥のむね肉に含まれる「イミダペプチド」という成分に疲労回復効果があることもわかってきています。
★コンビニで買える高タンパク食材
- 納豆
- ゆで卵
- 魚肉ソーセージ
- 水煮缶(ツナ・サバ)
- 鮭の切り身
いつもは脇役のゆで卵も夏バテ防止食として優秀です。
鮭の切り身だけなんてあるの?と思うかもしれませんが真空パックでちゃんと売っています。
最近のコンビニ品揃えには驚かされるばかりです。
なぜ夏バテに油ものはダメなの?
食べ物の中でも油ものはとくに消化が悪いです。
そのぶん胃腸にかかる負担も大きくなります。
弱った十二指腸では消化が遅くなり胃の中の食べ物もなかなか先に進みません。
そのため胃もたれしやすく、夏バテをさらに増長してしまいます。
傷みにくいというメリットがあるので、コンビニ食やお弁当屋さんのおかずには油ものが多いですよね。
普段なら問題ないおかずでも、胃腸が弱っているときには想像以上に手こずります。
夏バテが回復するまではできる限り油ものを控えましょう。
ヨーグルト
ヨーグルトも非常に効果の高い夏バテ対策食材です。
乳酸菌が腸内環境を良くしてくれることで、暑さで弱った胃腸を活発にしてくれます。
まずは胃が動いてくれないと何を食べても意味がないですからね。
食欲がなくても口にしやすいのもいいところです。
カルシウム・脂肪・各種ビタミン・タンパク質と体に必要な栄養素がほとんど入っているのも大きなメリット。
ビタミンCだけは入っていないので、プレーンヨーグルトへ砂糖代わりにイチゴやみかんを合わせて食べるのがおすすめです。
注意点はヨーグルトを開けた時に浮いている水を捨てないこと。
あの水は乳清(ホエイ)といってヨーグルトの栄養がふんだんに含まれています。
混ぜて一緒に食べましょう。
キムチ
キムチもコンビニで買いやすいおかずの一つ。
ヨーグルト同様に発酵食品なので腸内環境を改善させる力があります。
モノが野菜なので、ビタミンB群と食物繊維がすんなり摂れるのもいいところです。
辛味成分による発汗作用や食欲増進も期待できます。
さらに具材のニラやにんにくはビタミンB1の吸収を助けるアリシンを多く含みます。
ビタミンB1たっぷりの豚肉と一緒に食べれば効果倍増です。
なので、豚キムチはスタミナ料理の代表のような扱いになっているんですね。
甘酒
発酵食品でもうひとつ疲労回復にもってこいなのが甘酒です。
エネルギー源となるタンパク質・脂肪・ブドウ糖・ビタミンB群。
腸内環境を整える食物繊維にオリゴ糖。
カラダ作りに必要な必須アミノ酸やミネラルが豊富に含まれています。
その栄養価の高さから飲む点滴と呼ばれているくらいです。
夏バテ防止効果も期待されていて、コンビニでも冷やして飲む甘酒をたくさん見るようになりました。
ちなみに甘酒には酒粕から作ったものと米麹でできたものがあります。
香りが苦手な人や小さな子は米麹の方が飲みやすいです。
野菜スープ
【セブンイレブン】1日に必要とされる野菜1/2が摂れる鶏団子鍋
近年コンビニが力を入れている商品の一つにスープがあります。
たいてい、お弁当パスタの横にスープコーナーが作られていますね。
たっぷりの具材をさっぱり低カロリーで食べることのできる商品です。
もともとはダイエット・ヘルシー路線のメニューだと思いますが、食欲の無い時の食事にも向いているんです。
- 野菜たっぷりコンソメスープ
- 具だくさん豚汁
- ささみ入りスープ
夏バテ時には濃厚な味よりさらっと食べやすく具材の品目が多いスープを選びたいですね。
冷製スープもありますが疲労回復には温かいスープのほうが優れています。
玄米茶
玄米にもビタミンB1が豊富に含まれています。
そのビタミンの大半は米ぬかにあるので精米することでほとんど失われていまいます。
白米になるとビタミンB1は2割も残りません。
ただそうは言っても玄米は食べにくいものです。
とくに食欲が無い時にあのモソモソ感を味わうのは辛いですよね?
そこでおすすめなのが玄米茶です。
緑茶を玄米とブレンドしたものでカフェインは控えめ。
白米に少ないビタミンB1、汗で排出されるミネラル、腸を整える食物繊維が豊富に含まれています。
なんといっても玄米よりはるかに摂りやすいのがいい。
高いリラックス作用があるのも疲れた体にうれしい効果です。
もちろんコンビニでも購入できますよ。
冷たいドリンクは夏バテには逆効果!?
野菜スープや玄米茶など熱いものばかり飲みたくない…。
気持ちはわかりますが、冷たいものばかり飲むのは夏バテをより助長させる原因になります。
過剰な冷えは自律神経のバランスを崩し人間が持つ体温調節機能を狂わせてしまうからです。
だるさ・倦怠感・食欲不振に悩まされるクーラー病と似てますね。
水分補給は大切ですが、夏バテがひどいときには温かいドリンクで補給するように心がけましょう。
さらにアイスや甘いジュースのとり過ぎにも注意です。
麺類のところでも説明しましたが、糖分をエネルギーに変えるにはビタミンB1を多く消費します。
つまり甘いジュースをごくごく飲むのは体からビタミンをせっせと減らしているようなもの。
ビタミン不足はだるさや疲れで体にモロにあらわれます。
まとめ
★コンビニおすすめ食材
- 蕎麦(プラス薬味)
- ポークチョップ
- レバニラ
- サラダチキン
- ゆで卵
- ヨーグルト
- キムチ
- 甘酒
- 野菜スープ
- 玄米茶
コンビニで買いやすい疲労回復のメニューを紹介しました。
自炊の食事には及ばないかもしれませんが、品目に気をつければ効果的に疲れを取ることができますよ。
ただ精がつく栄養を摂るのも大切ですが、油ものを避ける・冷たいものばかり食べないことも忘れないでくださいね。