昔から日本の暑さをしのいできた和のアイテムすだれ。
エコ重視の時代になって再びすだれに注目が集まっています。
どうせ使うなら最大限の効果を発揮したいですよね。
より涼しい環境を作れるすだれの効果的な使い方を紹介します。
窓の外に吊るす
すだれは窓の内側外側どちらにも設置できます。
内側に吊るせば風で揺れないというメリットがあります。
しかし、暑さを和らげるという点を重視するなら外側に吊るすのが正解です。
すだれは太陽の光を遮断してくれます。
受け止めた太陽熱はすだれ本体にたまっていきます。
室内に設置するとすだれそのものの熱が部屋の中に放出されてしまうんです。
外に吊るしておけばすだれの熱が室内に入り込むことはありません。
同じ1枚のすだれでも断熱効果は大きく違いますよ。
窓とすだれを密着させない
窓枠にすだれを密着させずに隙間を作るのが効果的に熱を遮るコツです。
風通しを良くして窓とすだれの間の熱い空気を逃がしやすくできるんです。
要は熱をこもらせずに、外と部屋との間に日陰の涼しい空気を挟むわけですね。
ただ、あまり距離を取りすぎると日差しが入り込んでしまいます。
隙間は10センチもあれば十分空気が流れますよ。
窓枠の上にフックを貼り付けてすだれを吊るすと微妙に近すぎるんです。
専用ハンガーを使えば適度に浮かせてすだれを下げることができます。
窓全体を覆う
すだれはきちんと窓全体をカバーできる大きさのものを購入しましょう。
窓より小さいものを取り付けると隙間から日差しが入ってきてしまいます。
そんなの当たり前と思うでしょうが、すだれを買いに行く前に窓の大きさをキチンと測っていく人は意外に少ないです。
でも売り場のすだれは巻いてあるので、見ただけだとサイズ感がピンとこないんですよね。
かくいう私も面倒くさがって適当なサイズのすだれを購入してしまったことがあります。
適当に買って帰ったら微妙に長さが足りませんでした。
大丈夫だろうと吊るしてみたら予想以上に暑くてまいりましたよ。
というわけで、しっかりメジャーで測ってからお店に行きましょう。
窓の大きさだけでなく吊るす部分からの長さも計算に入れてくださいね。
すだれに水をかける
すだれを水で濡らすのも涼をとるのに効果的です。
水は蒸発するときに周囲の熱も一緒に取り去ってくれます。
この現象は気化熱といって、道路に水を撒いて涼しさを得る「打ち水」もこれを利用しています。
すだれに打ち水をすることですだれ本体の温度を下げることができます。
ただし、すだれに水気が残るとカビやすいというデメリットもあります。
かといって、カビを恐れてちょっとしか濡らさないと気化熱の効果はほとんどありません。
さらに防水加工された竹すだれでも効果は小さいです。
すだれが水の染み込む素材でできていること。
洗う自信あり、または使い捨てOKの安いすだれであること。
こんな条件のすだれなら霧吹きで水をかけて涼しくしてみましょう。
濡らしにくいすだれなら、直接水をかけずに下の地面に打ち水して温度を下げてみてください。
それだけでもすだれ周辺の温度が下げる効果がありますよ。
すだれがカビてしまったらこちらを参考に丸洗いしましょう。
室外機の日よけに
クーラーは室外機から熱い空気を放出して部屋を冷やします。
そのため、室外機に直射日光があたると放熱効率が落ちて消費電力が大きくなってしまうのです。
日陰を作ってやると冷房効率がぐんと上がります。
すだれはこの室外機の日よけに使えます。
室外機専用のカバーも売っていますが高いんですよね。
室外機サイズのすだれなら数百円で購入できますよ。
※室外機の吹出口を塞がないようにしてください。
まとめ
- 外に吊るす
- 窓から少し離す
- 寸足らずはNG
- 気化熱で涼しさアップ
- 室外機の日よけに
同じようなすだれを使っても工夫次第でより涼しくすることができます。
ぜひ和のアイテムを上手く利用して、エコな夏を過ごしてくださいね。