厳しい日差しを遮ってくれるすだれは風流でいいですよね。
見た目が涼しげなだけでなく、熱の吸収が少ないので冷感グッズとしてとても優秀です。
ただ、唯一の欠点がカビが生えやすいことです。
竹や葦でできているので一度カビてしまうと落とすのも一苦労なんですよね。
そこで今回は、カビ防止から落とし方まですだれのカビ対策について解説します。
すだれのカビ予防
雨に濡らさない
水分はカビの大好物です。
雨に濡れた状態のまま放置しておいたらカビは生え放題。
すぐ乾燥すると思いがちですがすだれ内部には意外に湿気が残ります。
一番の防止策は、雨が降る前にすだれを片付けてしまうことです。
夜に一雨来そうなときには寝る前に片づけておくのを忘れないようにしてください。
窓の内側にかける
いちいち雨のたびにすだれを片づけるのは面倒ですよね。
初めから雨にさらされないように窓の内側にかけておくのも一つの手です。
突然の雨にも慌てずにすみます。
この方法は楽で優秀ですが、室内にすだれがあると案外邪魔なのがデメリットです。
国産のすだれを買う
最近では100円ショップやホームセンターで外国産のすだれを買うことができます。
窓にかけるサイズだと300円前後と格安です。
ただ、こういう安いすだれは仕立てが悪いのでカビが生えやすいんですよ。
高価な国産品だとカビ防止のコーティングや加工があって品質のレベルは段違いです。
価格差は大きいですが、いいすだれを購入することはカビ対策としてはかなり効果が高いです。
これは我が家で使っている安物のすだれです。
はっきり言ってカビも生えやすく目も荒くて壊れやすいです。
ちょっと拭いただけで糸が切れそう…。
このクラスのすだれは対策を練るより、使い捨てと割り切ってしまったほうがいいかもしれませんね。
埃を取る
湿気だけでなく埃汚れもカビのエサになります。
すだれを使っているとわかりますが、外側はめちゃめちゃ汚れます。(内側はきれい)
風雨にさらされて埃の付着がすごく多いんですよね。
汚れをマメに落とすことでカビの発生を抑えることができますよ。
★すだれ掃除方法(埃取り)
- 屋外に新聞紙・ビニールシートを敷いてその上にすだれを広げます。
- ナイロンブラシですだれの目に沿って横に埃を払います。(ブラシは大きいほうが使いやすい)
- 掃除機にブラシノズルをつけて埃を吸い取ります。(ノズルがないとすだれが折れるかも)
水洗いする
雨に濡れて汚れがひどい時。
黒カビが生えかけている時。
こうなるとブラシや掃除機だけでは厳しいので水洗いをしましょう。
表面だけについた初期のカビなら十分落とすことができます。
※水洗い禁止のすだれもあるので注意してください。
★すだれ掃除方法(水洗い)
- 屋外水道近くにビニールシートを用意します。(泥砂がつくのを防ぐ為)
- すだれ全体に水をかけます。すだれは丸めたままでOK。
- 十分濡らしたらシートの上に洗いやすいようにすだれを広げます。
- 水に濡らした食器洗い用スポンジに洗剤(※)を含ませます。
- スポンジをすだれの目に沿って横にこすっていきます。(優しく。力入れると糸が切れます)
- 全体をこすれたら、流水で洗剤をよく落とします。
- 乾いた布で水気を拭き取って陰干しします。(濡れたまま窓にかけて乾かすのはNG。変形の可能性あり)
※汚れが目立つ時は、カビにも強い弱アルカリ性の洗剤がいいです。
マメなお手入れでさほど汚れていなければ台所用洗剤(中性)でいいでしょう。
収納する
すだれを一年中出しっぱなしにしないでオフシーズンには収納することも大切です。
ところが、しまい方を間違えると収納の間にカビを生やしてしまいます。
すだれを湿気にさらさないことが収納のポイントです。
★すだれ収納時の注意点
- 必ず汚れを落としてから収納。
- ビニールではなく新聞紙にくるむ。
- 防虫剤・湿気取りを入れておく。
- 湿気の少ない風通しのいい場所に保管。
- すだれの上に物を重ねない。
すだれカビ落とし方法
手入れが行き届かずにすだれがカビてしまうこともあります。
日よけには問題ないからとそのまま使い続けるのは、カビの胞子を吸い込むことになるので健康によくありません。
生えてしまうと一筋縄ではいきませんが、すだれのカビ落とし方法を紹介します。
★すだれカビ落とし
- 屋外で作業着・・マスク・ゴム手袋をつけて行う。
- 塩素系漂白剤を水で20~30倍に薄めて洗浄液を作る
- 雑巾に洗浄液を含ませてかたく絞りカビを拭き落とす
- 天日干しで完全に乾かす
この方法は漂白剤を使うので変色のリスクがかなり高いです。
高級すだれには使いづらいですね。
カビがひどくてダメ元でチャレンジ、くらいがちょうどいいかもしれません。
もう少しマイルドなカビ落としも紹介します。
★すだれカビ落とし(水なし)
- 窓から外して天日干しで両面しっかり乾燥させる。
- 柔らかい洋服ブラシ等でカビを払い落とす。
- 乾いた布でカビを拭き落とす。
- 防カビ剤を塗る。(目立たない場所で変色の有無を確認してから)
こちらの方法なら変色の可能性は低めです。
防カビ剤に気をつければ、高いすだれにも使いやすい方法です。
ただ、根を張ったカビだと落としきれない可能性があります。
まとめ
■カビ防止まとめ
- 雨に濡らさない
- 窓の内側にかける
- 高級すだれを選ぶ
- 埃や汚れを落とす
- シーズンオフには収納する
すだれに限りませんが、頑固なカビを落とすのはものすごく大変です。
落ちたように見えてまたすぐ生えてきます。
やはり普段のお手入れでカビを防止するほうが現実的ですね。