ぷんぷく丸い赤ちゃんのお腹、思わず頬ずりしたくなるほど可愛いですよね!
でも、あれ? なんだかおへそが臭い…?
お掃除したいけどおへそは敏感な場所。いつからお手入れしていいか迷いますよね。
赤ちゃんのおへそのにおいの原因や対処法についてまとめてみました。
赤ちゃんのおへそがにおうのはどうして?
赤ちゃんが胎内でママとつながっていた大切な証であるへその緒。
へその緒は出産後に赤ちゃん側の根元を医療用クリップでしっかりと留めた後、お腹から数センチのところでチョキンと切られます。
お腹に残ったへその緒は徐々に乾燥してしなびていき、数日後にはポロリと取れます。
こうして、いわゆる「おへそ」が完成します。
■臭いの原因は垢
完成したおへその形にはいろいろありますが、ぺこんと窪んでいる場合も、ぴょこんと出ている場合もあります。
ぺこんと窪んでいる場合、おへその中に垢がたまりやすくなるので臭いが出やすいようです。
また、ぴょこんと出ている場合でも、しわの部分に垢がたまり臭いが出ることもあります。
おへそのにおいの一番大きな原因はこの垢、つまりへそのゴマです。
沐浴やお風呂の後などにやさしくケアして、清潔を保つようにしましょう。
■病気の場合もあるので要注意
へその緒の部分は、ある意味傷口と同じです。
おへそから出血していたり、膿が出ていたりする場合にも、強いにおいが出ることがあります。
すぐにおさまる程度のものであれば心配はいりませんが、病気の可能性もあるので、注意が必要です。
「臍炎(さいえん)」
おへそが炎症を起こし、ひどくなると化膿して膿が出ることもあります。
放っておくと炎症がお腹の壁や肝臓のほうまで広がってしまうこともあるので、甘く見てはいけません。
「臍肉芽種(さいにくげしゅ)」
へその緒が完全に取れずに一部が残ってしまったり、傷口から細菌が侵入して化膿したりすることで、お米~小豆程度の大きさのジュクジュクした肉の塊がおへそにできる病気です。
おかしいな?と思ったら、下手に刺激しようとせず、かかりつけの医者に相談してみましょう。
お掃除していい時期は?
おへそのお手入れは、基本的にいつからしてもかまいません。
ただし、おへそは皮膚が薄くて弱いので優しくして掃除しすぎないように注意してください。
多少汚れが残っているくらいでは赤ちゃんに悪影響はありません。
へその緒が取れていない状態でも、沐浴の後にやさしく消毒してあげることで、炎症が起きるのを防ぐことができます。
また、へその緒がとれてしばらくの間も、やはり消毒が必要です。
消毒液は産院からの退院時にもらえますが、きらしてしまった場合でもマキロンなどの市販品で代用できます。
おへその状態がある程度落ち着いたら、消毒はストップし、定期的に通常のお手入れをするだけでOKです。
無理せず優しいお掃除方法
へその中にたまった垢はバクテリアの温床となってしまいます。
定期的にお掃除して清潔にしておくことが大切です。
通常のお手入れ
沐浴やお風呂の後、そっとおへそを広げて、指にまいたガーゼでやさしく水分をふき取ります。
本格的におへそ掃除をしなくても、毎日のお手入れはこれで十分です。
汚れが気になるときのお手入れ方法
沐浴やお風呂の後、おへそにベビーオイルを少々垂らし、しばらく放置して垢を浮かせます。
その後、綿棒でやさしくお掃除してあげましょう。
ただし、強くこすると皮膚を傷つけて炎症を起こすことがあるので、絶対にNGです!
昔から「へそのゴマは取っちゃダメ!」といわれるのは、こうしておへそに傷をつけてしまうことで腹痛が起きたり、病気になったりする可能性があるからなんですね。
出血・化膿しているとき
炎症を起こして少し赤くなっている程度であれば、沐浴やお風呂の後に消毒用アルコールをつけた綿棒でやさしく消毒して様子を見ましょう。
ただし、出血や化膿している場合には上で説明した「臍炎(さいえん)」「臍肉芽種(さいにくげしゅ)」、あるいは「尿膜管遺残症(にょうまくかんいざんしょう)」「卵黄のう管遺残症(らんおうのうかんいざんしょう)」などの、時には命にもかかわる恐ろしい病気の可能性もあります。
念のためにかかりつけ医を受診してみてください。
まとめ
可愛い赤ちゃんのおへそのにおい、実は私は嫌いではありません(笑)。
(ちなみに、お手てや首のしわの、ミルクと汗が混ざったようなにおいも大好きです)
でも、やっぱり怖い病気を防ぐためにも、きちんとお掃除をして清潔にしないといけませんね。
おへそはお腹につながるデリケートな部分ですから、やさしく丁寧にお掃除してあげましょう!