神社にお参りする機会は年に何度かありますよね。
でも行くたびに正式なお参り作法がわからずに戸惑いませんか?
参拝方法や鈴の鳴らし方もハッキリしないのでなんとなくこなしたりして…。
お賽銭をいくら入れたらいいのかすら迷いますよね。
そんな神社参拝の作法についてまとめました。
抑えておけば安心・お参りの基本作法
「お参りって、一番奥まで行ってお賽銭投げて手を合わせるときのこと?」
こう思う方も多いと思います。
ですが、お参りはもう神社で最初の鳥居をくぐるときから始まっているんです。
どうせなら入口から正式な参拝方法を守りましょう。
★鳥居
入っていくときに一番手前にあるものが『一の鳥居』です。
深く一度お辞儀をしてからくぐりましょう。
★参道
参道の真ん中は『正中』と名付けられている神様が通る道です。
正中を歩くのは失礼なので、参道は端を通るのが神様に対する礼儀とされています。
★手水
水がためてあるところにひしゃくが置かれている場所を手水(ちょうず・てみず)舎といいます。
神様にお参りする前に手と口をきちんと清めるための場所です。
・まずは右手でひしゃくを持って左手を洗います。
・次にひしゃくを左に持ち替えて右手を洗います。
・もう一度ひしゃくを右手に持ち、左の手のひらに水を入れます。その水で口をすすぎます。
・口をすすぐために使った左手に再度、水をかけます。
・最後に、ひしゃくの柄の部分に水を流して軽く洗い、元に戻します。
★お参り
やっと神様の前まで来ることができました。
一般的な方法である「二拝二拍手一拝(二礼二拍手一礼)」を紹介しますね。
- お賽銭を入れます。
- 鈴があるときはこれを鳴らします。回数は1~2度くらいで大丈夫。魔よけの意味があります。
- 2回、神様に向かって深くお辞儀をします。
- 胸の前あたりで2回、「ぱん、ぱん」と手を合わせます(拍手する感じですね)。
- そのまま手を揃え、祈ります。
- 最後に、神様に向かってもう一度、深くお辞儀をします。
覚えにくそうな作法ですが、参拝客が多い神社にはたいていお参りの仕方が書いてあるので心配いりません。
2・2・1です。
でも正しくこなそうと集中すると、お願いごとをするの忘れちゃうんですよね。
お賽銭はいくら?縁起のいい金額と悪い金額を紹介
「大きな願い事をしたいから、奮発して500円玉にしようかな」
願い事の大きさによって賽銭額を決めようとしていませんか?
お賽銭はお願いを叶えてもらうために神様に渡すのではありません。
「いつも見守ってくださってありがとうございます」と、神様への日頃の感謝の気持ちとして捧げるものなんです。
気持ちですから金額に決まりはありません。
下限も上限もまったくないんです。
でもせっかくなら、縁起のいい金額を入れたいという思いはありますよね。
そこで、語呂合わせで縁起のいいお賽銭の金額を紹介します。
■5円
『ご縁』からくるイメージ。一番ポピュラーな縁起の良い金額ですね。
■10円
10は「とお」とも読みます。「遠縁(とおえん)」……『縁を遠ざける』を連想するのであまりよろしくありません。
■500円
いちばん大きい硬貨…これより大きい硬貨はない…『これ以上の効果なし』と連想できて吉。
さらに縁起のいい5円玉の重ね技もあるんですよ。
ここまでいくと、私なんかは「いやあ、よくそこまで考えるよね…」と多少、引いてしいますが…。
■5円玉×2枚=10円
十=重…重ね重ねご縁がありますように。10円を入れるなら5円玉二枚がいいようです。
■5円玉×8枚=40円
八=末広がり…末広がりにご縁がありますようにの意味。
■5円玉×9枚=45円
九枚+四重+五円…終始ご縁がありますように。語呂合わせがちょっと苦しいような気がしてきました。
■5円玉×97枚=485円
「四」方「八」方…あちらからもこちらからもご縁がありますように。語呂合わせ以前に97枚も5円玉を準備するのが大変そうです。
まとめ
お参りは神様との面会のようなものです。
就職などの面接でも、建物に入った瞬間から始まっているんだなんていう人もいますよね。
今回紹介したように、神社にある最初の鳥居からお参りはスタートしています。
今後も温かく見守ってもらうためにも、神聖な気持ちと正しい方法で神様に感謝の気持ちを伝えましょう。