尿管結石の痛みは、「死ぬほど痛い」「失神するレベル」「七転八倒って本当にあるんだ」といわれるほどの激痛といわれています。
それもそのはず、尿県結石は群発頭痛や心筋梗塞と並んで「三大激痛」の1つに数えられているんです。
想像するだけで身震いしてしまいそうなそんな激痛が、もしも自分の身に襲いかかってきたら。
いざという時のために、痛みを抑えるできるだけの対処法をまとめてみました。
できることは何でも!尿管結石の痛み緩和法5つ
尿管結石の痛みは突然襲ってきます。
自宅か外出先か、一人か誰かそばにいるのかによって取れる対応策にも差があります。
鎮痛剤
激痛が襲ってきたら、まずは手持ちの痛み止めで何とかしたいと思うもの。
しかし、尿管結石の痛みには通常の市販の鎮痛剤(バファリンなど)では全く太刀打ちできません。
鎮痛剤として効果が高いのはボルタレンという薬です。
座薬や飲み薬があり腰痛などの痛みに処方されます。
これが手持ちにあれば頼もしいですが、この薬は医師の処方箋がなければ薬局で買うことはできません。
実際、尿管結石になってから病院までこの薬を処方してもらいに行くのは無理でしょうね。
同様に強力な痛み止めとして知られているのがロキソニンです。
市販の「ロキソニンS」なら薬剤師のいる薬局で購入することができます。
尿管結石の体験談を読む限りでは、効いた人と効かなかった人が半々くらいでしょか。
藁にもすがりたい気持ちでしょうが、強い薬なので必ず用法用量を守って飲んでくださいね。
家庭用の痛み止めはあくまで一時的なもの。
病院に行くことができれば、先述した鎮痛効果の高い痛み止めや適切な治療をしてもらえます。
我慢せずに医者に連れて行ってもらうか救急車を呼びましょう。
ツボを押す
背中側の第三、第四頸椎から左右両側に9cm程度離れたポイントに志室(ししつ)というツボがあります。
腰の一番くびれた高さの背骨に両手を当てると、ちょうど親指が触れるあたりになります。
志室は腰痛に効くツボとされており、この部分を指圧すると、尿管結石の痛みも和らぐといわれています。
自分で指圧することは難しいので、家族がいる場合にはお願いして指圧してもらいましょう。
両手をグーに握って親指だけを立てた状態で、10~15秒程度かけてゆっくり押します。
数秒の休憩を入れながら、何度も指圧してみてください。
一人暮らしの人は、指圧器やボールを床に置いてその上に仰向けに寝転がると、指圧してもらうのと同じような効果が得られます。
温めるのも効果的
尿管結石で痛みが出るのは、腎臓付近、またはそれより下の、お腹や背中、わき腹のあたり。
これらの場所に貼るカイロや蒸しタオルなどをあてて温めると、痛みが和らいだという人もいます。
また、動けるようなら湯船につかって体を温めるのも効果があるようです。
もっと手軽なのは、痛みがある部分に手のひらをあてること。
手の熱でじんわりと温まりますし、昔から「手当」という言葉があるように、得体の知れない効果を発揮してくれることがあります。
手持ちのアイテムが何もない、動くことすら厳しいというときに、試してみてはいかがでしょうか。
結石の位置をずらす
結石は金平糖のようなギザギザな形をしていることがほとんどです。
どうしてそんな凶器みたいなものが体で作り出されるのかはわかりませんが…。
尿管結石はそのギザギザの石がつまって尿がせき止められて痛みが出ているわけです。
なので、体を上下に動かすことでギザギザの隙間から少しでも尿が流れてくれれば痛みが和らぐことがあります。
こんなに痛いときに動けるか! と思うかもしれませんが、試してみるのもいいかもしれません。
水分を補給
結石のサイズが小さいうちは、尿によって自然に排石してくれることもあります。
とにかく水を飲みまくって尿の濃度を下げ、結石が流れやすい状況を作りましょう。
水分を補給したことで排尿中に結石がコロンと出て来て、驚くほど痛みが引いたという体験談もあります。
ただ、それでもまだ結石が残っている可能性があるので、安心せずに病院に行ってきちんと検査してもらうことをおすすめします。
まとめ
尿管結石は、ほとんど自覚症状がないまま、ある日突然激痛が襲ってくるケースが多いようです。
ここでは、そんな恐ろしい状況にエンカウントしてしまった場合の対処法についてまとめました。
できることなら、日頃から尿管結石にならないよう予防しておきたいものですね。