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弁当を前日に詰めるのはOK? 美味しく安全な作り置き12のコツ!

お弁当作りのために早起きするのも連日だと大変ですよね。

何かと忙しい朝にはお弁当にさける時間も限られています。

できれば前日に調理して弁当箱ごと冷蔵しておくと楽チンです。

そこで気になるのが食材の傷み。とくに夏場は食中毒が心配です。

前日から弁当箱に詰めておいても大丈夫なのでしょうか?

少しでも傷みのリスクを減らして美味しくするにはどんな方法があるのか?

お弁当の作り置きについて解説します。

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お弁当を前日に詰めるときの注意点

  • 前日に作り置きしたおかずを弁当箱に詰めて冷蔵保存。
  • 作りおきの冷蔵おかずを朝あらためて箱詰め。

朝の負担がぜんぜん違うこの2つ。

主婦にとってはどちらがいいのか悩ましいところです。

 

結論から言うと、弁当を前日に詰めておいても問題ありません。

おかず同士の匂いがうつる、しっかり分けないと味が混じるというデメリットはあるかもしれません。

しかし衛生面では個別に冷蔵するのも弁当箱ごと冷蔵するのも大差ありません。

 

おかずの傷み具合は「いつ詰めるか?」より他の要因に大きく左右されます。

ポイントは温度水分です。

お弁当を前日に詰める時の注意点を紹介しますね。

 

冷ましてからフタをする

弁当箱に入れるものはすべて、完全に冷ましてから詰めます。

とくに良くないのが冷める前にフタをしてしまうこと。

温かいままでフタを閉めると湯気で水滴が付着します。

水気は菌が増殖しやすいので弁当が腐る一番の原因です。

フタだけでなく箱に水分が残るのも好ましくありません。

「お弁当箱の中に詰めて冷ます」よりも「冷めてからお弁当箱に詰める」のがベストです。

 

保冷剤で急速に冷ます

腐るというのは食材の食中毒の菌が増えるということです。

菌は調理中の高温や冷蔵庫内の低温では増えにくく、30~40℃のぬるい温度で爆発的に増殖します。

つまり、おかずを冷ます時にもぬるい時間帯を短くできれば腐りにくくなります。

調理したおかずはひんやりした場所で速やかに冷やしましょう。

冷めたらすぐ弁当箱に詰めて冷蔵庫に入れます。

保冷剤ですばやく冷やせればよりリスクを下げることができます。

 

清潔な箸で詰める

前日おかず詰めで気をつけたいのが菜箸の清潔さです。

菜箸から余計な菌が付着すると、弁当箱の中で一晩かけて増え続けます。

朝に詰めるより菌が増える時間が長くなってしまうんですね。

前日詰めで問題が起こるとすればここ。

手で触れない・おかずごとに洗うなど、いつもより菜箸に気を使うレベルを一段階上げて詰めましょう。

 

夕飯の残りは再加熱

ちょっと怖いのが夕飯の残り物をお弁当に入れるケースです。

前もって弁当用に取り分けてあればいいですが、食べて残ったおかずは要注意です。

わずかでも唾液や人の手に触れていれば、時間とともにそこから菌が増殖します。

この場合は弁当用に詰める前に再加熱するべきです。(レンジ1分)

温め直せば味は落ちますが食中毒になるよりはいいですよね。

 

★朝、詰める時は再加熱したほうがいい?

おかずを冷蔵で保存。

朝に再加熱してから弁当箱へ詰める。

このやり方は朝に余裕があればいいと思います。

冷やしていても菌は少なからず増えていきますからね。

ただし気をつけたいのは再加熱したらしっかり冷ますこと。

ぬるいまま詰めるくらいなら加熱しないほうがマシです。

 

ご飯だけは別冷蔵がおすすめ

おかずは前日に詰めていいですが、ご飯は入れずに別にしておくべきです。

理由は大きく分けて2つあります。

 

 

★弁当箱で冷蔵すると固くなるから

もともと炊いたご飯は冷蔵保存には向きません。

弁当箱のまま冷蔵庫に入れたらパサパサに乾燥してしまいます。

少しでもマシな状態で保存するには、ミニタッパー(orラップ)で密封して冷蔵しましょう。

※冷ましてからタッパーに入れてください。

 

 

★再加熱が必要なため

生米に含まれるデンプンはとても固い状態になっています(βデンプン)。

水と熱を加えて炊くことで柔らかく食べやすい状態に変化します(αデンプン)。

ところが炊いたご飯が冷えると再びβデンプンに戻ってしまうのです。

茶碗にこびりついたご飯がカチカチの生米状態になったりしますよね?

冷蔵したご飯も同じでβ化が進みます。

そのまま弁当に詰めても食べられたものではありません。

 

冷蔵ご飯はレンジで再加熱してα化してやる必要があるのです。

なので、おかずと一緒の弁当箱に前日詰めだと面倒が多くなります。

 

■お弁当のご飯詰め方(美味しい順)

※保温弁当箱・食べる時のレンジは無しの条件で。

  1. 朝炊いたご飯を冷まして詰める。
  2. 前日からジャー保温のご飯を冷まして詰める。
  3. タッパー冷凍のご飯を解凍、冷まして詰める。
  4. タッパー冷蔵のご飯を加熱、冷まして詰める。

 

ベストは炊きたてを冷まして入れるやり方です。

温め直すとどうしてもパサつきが出てしまいます。

ちなみにご飯も短時間で冷ましたほうが傷みにくいです。

朝の時短のためにも保冷剤を用意しておくといいでしょう。

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お弁当を腐らせない工夫

ここからはお弁当を長持ちさせるポイントを解説します。

どれも細かい工夫ですが、合わせることで食中毒の可能性を大幅に下げられますよ。

 

保冷剤で冷やす

準備に活躍させた保冷剤ですが、お弁当の保護にももちろん役立ちます。

保冷バッグに入れた弁当箱の上に、布で包んだ保冷剤をのせておくだけ。(冷気は下に流れるので)

菌の増えやすい温度を避けることができます。

 

そんなに保冷剤持ってないよ、という人におすすめなのがカップゼリーです。

ゼリーを凍らせて布に包んで弁当箱の上にのせておきます。

保冷効果にプラスしてお昼には食べごろのデザートになりますね。

湿気が出るので凍ったゼリーを弁当箱に入れるのはおすすめできません。

 

冷凍食品はOK家庭冷凍はNG

最近ではお弁当にそのまま詰められる冷凍食品も販売されています。

解凍の手間がかからずお弁当の保冷効果もあるので非常に便利です。

 

ですが、家庭で冷凍した食材をそのまま弁当に入れるのはやめましょう。

急速冷凍した市販品と違い、家で凍らせた食材を自然解凍させると大量の水分が出ます。

ものすごく腐りやすいですよ。

結構やっている人いますが夏場はかなり危ないと思います。

 

生ものは入れない

お弁当で半生のおかずは腐りやすいです。

しっかり中心まで火を通しましょう。

もちろん生ものはNGです。

お弁当に刺し身を入れる人はいないと思いますが、生野菜生のフルーツも避けるべきです。

自然の菌が付着している・水分が出やすい、というのがその理由。

 

フルーツは凍らせて別容器に。

野菜は加熱したおかずや茹でたものを入れましょう。

生野菜で大丈夫なのは、へたを取ってよく洗ったプチトマトくらいです。

 

梅干しを入れる

防腐効果のある食材を入れることでお弁当を傷みにくくできます。

代表的なのは梅干しですよね。

梅干しを入れれば万事OKではありませんが、腐る確率はかなり下げられます。

 

他にも梅紫蘇・お酢・わさび・にんにく・生姜・カレー粉・唐辛子などが殺菌効果を持つ食材です。

とくに使い勝手がいいのがお酢ですね。

ご飯に少量混ぜたり、弁当箱に薄く塗ることで食中毒のリスクを下げることができます。

※塗る時に容器に直接手が触れないよう注意。

 

抗菌効果のある弁当用シートも販売されています。

 

 

煮物の汁気も注意

煮物や和え物も野菜から出る水分には注意です。

基本的におかずは味付けが濃いほど傷みにくいですが、水が出ると薄まってきますからね。

できるだけ水気を切ってカップシートに分けて詰めましょう。

水分が出にくいきんぴらなどがお弁当にはおすすめです。

 

お弁当箱を清潔に

食材ばかりに目がいきがちですが、弁当箱を清潔にしておくことも大切です。

油汚れや食べカスが残っていれば菌を繁殖させる原因となってしまいます。

とくに汚れが残りやすいのがフタについたゴムパッキンです。

あのゴムめちゃめちゃカビやすいですよ。

毎回必ず取り外して洗いましょう。

 

まとめ

  • おかずの前日詰めはOK
  • きれいな菜箸を使う
  • 何でも冷ましてから入れる
  • ご飯は別の方がやりやすい
  • 30~40℃の時間を極力短く
  • 水分を少なく
  • 食材の防腐効果を利用
  • 弁当箱・箸を清潔に

 

ポイントにさえ気をつければ前日準備のお弁当でも大丈夫です。

少しでも朝の負担を軽く、安心で美味しいお弁当を作ってくださいね。