大晦日には年越しそばを食べるのが日本の習わしですよね。
ところが最近では、年が明けてから食べる年明けうどんというのもあるんです。
年明けうどんとはいつ食べるものなのか、どんな具を入れるのか?
年明けうどんのルールについてまとめました。
年明けうどんはいつ食べる?
『年明け』と名前が付いているからと言って、新年を迎えたその瞬間に食べ始めるというわけではありません。
年明けうどんを食べる時期は割りと広めで、元旦から1月15日までとされています。
世間からお正月気分がなくなるまで、といったところでしょうか。
うどんは白くて太く長いことから、純粋さや長寿を象徴する縁起のいい食べ物です。
縁起のいい食べ物を年の初めに食べて、一年の幸せや長生きを祈ろうというのが狙いです。
★飽きの来る正月料理の新世代!?
お正月の食べ物ってたくさんありますよね。
メジャーなのはなんといってもお節料理とお雑煮。
ただ、お節料理は案外持て余してしまうんですよね。
好きなものばかり先に食べてしまって、あまり箸が進まないものが残ってしまったり…。
そこを狙って以前、「おせちに飽きたらカレーもね」なんていうフレーズのCMもありました。
この年明けうどんも、お節に飽きてきたタイミングに食べてみるといいんじゃないでしょうか。
うどん屋さんでも「1月にはメニューに年明けうどんを用意している」というお店が増えてきています。
具材のルールは『赤い物』
年明けうどん唯一のルールが、赤い食材を具として乗せることです。
白のうどんと赤の具材で紅白のおめでたさを演出しています。
■赤の具材例
・かまぼこ
・かにかま
・なると
・えび
・鮭
・いくら
・ニンジン
・パプリカ
・赤唐辛子
・梅干し
・トマト
・ローストビーフ
赤が入っていれば何でもOK。
もしお節のかまぼこが残っていたらそれを入れちゃいましょう。
縁起のいい食材として名高いエビを天ぷらにして乗せるのもいい案ですね。
人参や桜エビなど赤いものを多めに入れたかき揚げも、年明けうどんの具にはぴったりですよ。
さっぱりいきたいのであれば、梅干しも美味しいです。
お肉だとローストビーフが赤いですよね。お正月用に準備したものがあればのせてみてはいかがでしょう。
もちろん赤だけにこだわる必要はありません。
他にも好きな具をあれこれ入れて、年明けうどんを楽しんでみましょう。
年明けうどんはいつ生まれた?
そもそも年明けうどんは、さぬきうどん振興協議会がうどん消費拡大のために2008年の夏からスタートさせました。
日本の伝統文化というわけではなく、かなり新しくて商業的なものなんですね。
先に紹介した食べる期間や乗せる具の決まりはさぬきうどん振興協議会がしっかりと定義づけているものなんです。
この『年明けうどん』という言葉は登録商標にもなっています。
商標利用の申請受付を開始したのは2009年からですが、2016年12月にはなんと733社の業者から申請がありました。
じわじわと、年明けうどんが全国に広まっているのがわかりますね。
お正月にうどんを食べるのが当たり前になるのも、そう遠くない未来なのかもしれませんよ。
まとめ
実は私もまだ年明けうどんを食べた経験はないんです。
耳にし始めたのも最近じゃないかな…と思っていたら、思いのほか歴史は浅いものだったんですね。
次のお正月には、おせちに飽きたら年明けうどんを食べられるように用意しておこうかな、と考えています。