お正月に飾るものとして欠かせない物の1つに鏡餅があります。
最近は中に切り餅が詰まった疑似鏡餅もよく見ますが、生のお餅で飾る家もまだまだ多いですよね。
でも生餅だと鏡開きにはカビが生えていたりしませんか?
鏡餅は家にやってきた歳神さまが宿る大切な正月飾りです。
カビさせてしまうのは縁起としてもよくありませんし、食べにくくなるのも困りますよね。
今回は鏡餅にカビを繁殖させないための防止策5つと、生えてしまったカビを上手に取り除く方法をご紹介します。
飾る場所に気を付ける
- 高温多湿
- 風通しが悪い
カビが繁殖しやすい場所にはこのような特徴があります。
鏡餅を飾るのにできるだけこのような場所は避けましょう。
とはいえ飾る部屋はだいたい決まっていますよね。
せめてストーブの熱と加湿器の蒸気に晒しっぱなしは避けましょう。
部屋の換気をこまめにして湿気を少なくすることも大切です。
素手で触らない
鏡餅に直接手で触れるとカビやすくなります。
とくに自宅で餅をついて鏡餅を作っている場合は要注意です。
いくらカチカチになっていても餅は餅。
そこに手の皮脂がつくと雑菌もより繁殖しやすくなってしまいます。
これは手が清潔とか汚いとか無関係です。
浴槽も汚くないはずなのにカビますよね?
ラップや軍手を使って餅に触れないようにすれば、カビの菌も繁殖しにくくなります。
小さなお子さんの手も届かない場所に飾ったほうが安心です。
餅取り粉を落とす
餅がくっつかないように振る白い粉を取り粉といいます。
形を整える時に使いますね。
鏡餅を飾る前にこの粉をできるだけ落としておきましょう。
表面に湿気が付きにくくなりカビの発生を減らせます。
甲類の焼酎で防カビ
食べ物でもある鏡餅には防カビ剤を使うわけにはいきません。
そこでアルコール度数が高い焼酎がカビの防止にとても役立ちます。
刷毛やコットンなどを使って鏡餅の表面に薄く塗ってやります。
あとは鏡餅を飾っている期間、2日に1回ペースで焼酎をスプレーしてやればOK。
これだけでかなりカビが生えにくくなりますよ。
ただ、注意してほしいのは焼酎の種類です。
焼酎には甲類と乙類がありますが鏡餅に塗るには甲類がおすすめです。
乙類の焼酎というと芋・米・そばなどを使って作るタイプで、いかにも「お酒!」という香りが部屋に漂ってしまいます。
どちらでも効果はありますけどね。
焼酎飲まないんだよな、という場合は食用のアルコール消毒液でも大丈夫です。
防カビの他にも食器や卵の消毒にも使えるので1本あると便利ですよ。
割り箸を挟む
鏡餅は2段の上下が密着する部分と土台裏がとくにカビが生えやすいです。
昔実家で飾っていた鏡餅も、平らな接地面のカビがひどかったのを覚えています。
そこで接地面に隙間を作って通気性をよくしてやります。
割り箸を短く折って2本を挟むことで空間を作りましょう。
餅から割り箸が飛び出すと見た目が悪いので、上のお餅の直径より少し短めの割り箸をはさみます。
ちなみにお餅が柔らかいうちに割り箸を入れてしまうと、重力に負けて隙間を塞いでしまいます。
しっかりと固まったのを確認してからやってください。
生えてしまったカビの取り除き方は?
鏡開きの日に食べようとしたらカビを発見!
ウェットティッシュで拭いて見えなくなったからこれでいいか…は危険です。
表面は取れてもカビの菌糸が餅の中に残っているかもしれないからです。
食中毒のリスクを考えると処分するのが一番ですが、あの大きなお餅を捨てるのは抵抗がありますよね。
せめて厚めにそぎ取りたいですが、硬い鏡餅にそのまま刃物を使うのは危ないです。
そこでレンジで一工夫します。
まずはカビを水で洗い流します。
たわしを使えば大部分は落とせるはずです。
次にお餅をラップで包みます。
そしてレンジで温めるのですが、餅の厚さや大きさがまちまちなので簡単に「何秒」というのは難しいんです。
30秒くらいでレンジを開けてお餅を指で押してみてください。
カチカチから弾力を感じる程度に柔らかくなったらそこまででOK。
ラップを剥がしてカビのあった場所を深さ3cmほど削れば安心して食べられます。
まとめ
一般的に鏡開きは1月11日です。
元旦からそれまで飾っておくのですから、何も対策をしないと高確率でカビが生えてしまいます。
せっかくの縁起物ですから最後まで白いままでキープさせましょう。