知り合いが入院したと聞いて、お花を持ってお見舞いに行こうとする方もいると思います。
でもちょっと待ってください。
今ではお見舞いの差し入れで花を持ち込むのを禁止している病院もあるんです。
どうしてお花を持っていってはいけないのか。
花以外なら見舞い品は何がいいのか。
自分の入院やお見舞い経験からまとめました。
生花持ち込み禁止の病院も・ダメな理由とは?
入院見舞いといえばお花のイメージが強いですよね。
きれいなお花が視界に入れば元気が出そうな気がします。
ところが最近ではお見舞いにお花はよろしくないという意見が主流を占めています。
お花持ち込み厳禁の病院も少なくありません。
これにはいくつか理由があります。
★鉢植えは病気が長引くイメージ
鉢植えは根が張っているので「病気が根付く」からダメ。
昔からある理由で耳にしたことがある方もいると思います。
たしかに病室に鉢植えを置くイメージはあまりないですよね?
ところが今は、花束やアレンジメントもとにかく生のお花は禁止という病院が増えています。
★緑膿菌の持ち込み防止
緑膿菌とは自然界のいろいろな場所に存在する菌です。
この菌がお花について院内に入るのがマズイのです。
緑膿菌は消毒液や抗生物質などにも強く、様々な感染症を引き起こす原因になってしまいます。
もちろん日常でお花を飾るのに感染の心配はいりません。
ただ、入院している中には免疫力が極端に低くなっている方もいます。
感染症にはとくに気を使わなければいけないんです。
★香りが問題になる
入院患者の中には、薬の影響でものすごく匂いに敏感になっている方がいます。
そんな中でお花の匂いを嗅ぎ続けるのは辛いですよね?
それに、自分にとっていい香りが他人にも同じように思ってもらえるとは限りません。
香りというのはシャットアウトするのが難しいものです。
患者さん同士のトラブルのタネになることもありえます。
自分の見舞いが揉め事を引き起こすのは悲しすぎますよ。
★花の世話は入院患者に負担
お花は水やりが必要です。
ときには虫がつくことも考える必要があります。
枯れたらお花を処分しなくてはいけません。
健康な人ならなんなくこなせる花の世話も、入院中だと大きな負担になります。
はっきり言うと、患者にとってお花はかなり面倒くさいものです。
見栄不要・本当に嬉しいお見舞いは?
じゃあ、何を持っていこうかと悩んでしまいますね。
こういうときは、もし自分が入院していたらどんなものが嬉しいかを想像してみるのがいいです。
シャレたものは不要で実用的なものが喜ばれます。
暇つぶしの道具
重症じゃないけれど安静にしてずっと寝てなければいけない…。
入院患者はとにかく暇です。
というわけで、本や雑誌などはどうでしょう?
ただ、あまり刺激の強いものはやめておきましょうね(笑)。
私のおすすめはクロスワードやナンクロなどの雑誌です。
漫画や週刊誌だと熟読してもすぐに読み終わってしまうんですよね。
好みを知っている相手なら、小説のような読みごたえある本がいいかもしれません。
食べ物や飲み物
食べ物や飲み物を差し入れするのも悪くありません。
特別高価なものではなくて普段つまめるちょっとしたお菓子などが喜ばれます。
あと調味料とか。
病院食が口に合わない友人に醤油(ミニボトル)・ふりかけ・味のりなどを持っていったらすごく感謝されたことがあります。
ただし食事制限がある患者にあげちゃダメですよ。
なさそうな小物やちょっといいもの
病室でテレビを見たり音楽を聴くにはイヤホンが必須です。
一応病院の売店にも置いてあります。
ただ安っぽいので長時間使っていると耳が疲れるんですよね。
イヤホンのちょっといいやつを差し入れしてはどうでしょう?
反対に、他人の音が気になるときには耳栓があると嬉しいです。
あとは綿棒や耳かきとかですね。
なんか耳関連ばかりですが…。
こういう小物を準備万端で入院する人は少ないです。
お見舞いでもらえればありがたいと思いますよ。
長めにいて話し相手に
しつこいようですが入院しているとひたすら暇です。
テレビや本で時間をつぶすにも限界があります。
なのでお見舞いに来てくれることが一番うれしいんですよね。
キレイ事ではなく一度入院すると実感します。
見舞い客と話してるのがもっとも時間経過が早く感じる、と。
だから、なるべく時間の許す限り話し相手になってあげてください。
まとめ
私はお花が好きなのでお見舞いに持ってきてくれるのは歓迎です。
でも周りに迷惑をかける可能性があるなら禁止されても仕方ないですよね。
でも一番うれしいのが来てくれることなのは間違いないです。
あまりお見舞いの品にこだわらずに顔を見に行ってはいかがでしょうか。