ここ数年、日本でもよく聞かれるようになった自然災害の1つに、竜巻が挙げられるのではないでしょうか。
以前は外国映画の中だけのことだと思っていたのに、今やいつ遭遇しても不思議はない出来事になってしまいました。
いざ竜巻にあったときはどんな行動をとるべきなのか。
竜巻対処方法をまとめました。
竜巻から逃げるベストな方向は?
竜巻の進行方向というのは、親雲がどう移動するのかが大きく影響します。
ものすごく大きなスケールでの話になりますが、北半球で北~北東~東、南半球で南~南東~東へと動く傾向があります。
また、私たちの住む北半球では竜巻の渦は反時計回りで回転しているので左方向に進む力が大きくなります。
それを考えると、竜巻を背にして逃げるなら右方向に逃げたほうがマシだとはいえますね。
しかし実際に被害にあった狭い範囲での竜巻の動きは、規則性なくジグザグな進路をとっていることがほとんどです。
速度も70~80キロと自動車並みで、人の足では逃げ切れそうもありません。
現実的には逃げるよりも隠れて身を守るほうが被害を少なくできる可能性が高いでしょう。
竜巻から身を隠すのに適した場所は?
★屋外の場合
屋外にいる場合は身を隠せる場所を探しましょう。
もし車に乗っていても同じです。竜巻は自動車など簡単に吹き飛ばしてしまいます。
頑丈なビルなどが近くにあればそこに入ります。
室内でもできるだけ窓から離れましょう。
建物といってもプレハブや物置小屋などでは簡単に飛ばされてしまいます。
むしろ危険なので逆に近づいてはいけません。
また、電柱や木にしがみついてやり過ごすのも有効な対処法とはいえません。
とても耐えきれるとは思えませんし、竜巻には電柱もへし折ってしまうくらいの力があります。
地形的にくぼんでいるところで見を低くしてやり過ごすのがいいでしょう。
様々なものが飛んでくる可能性が高いのでケガをしないように頭をかばいます。
★屋内の場合
屋内にいる場合はいちばん下の階に移動してください。
余裕があれば雨戸やカーテンを閉めます。
それが無理なら出来る限り窓から離れます。
割れた窓ガラスで負傷するのが竜巻被害でも多いケースだからです。
座布団や毛布などをかぶって身を守るのも有効です。
窓のない部屋へ避難できれば一番いいですね。
地下室があればベストですが、一般の家庭なら浴室やトイレなど窓の小さい部屋がいいでしょう。
大げさなようですが、頑丈なバスタブの中で身をかがめているのが最も安全です。
まとめ
- 竜巻を背にしたら右方向に逃げるほうがマシ。
- 逃げ切るよりも避難場所を探す。
- 頑丈な建物へ避難。軽い小屋はNG。
- 室内では窓から離れる。
- ガラスの破片に注意。
- トイレや風呂場、バスタブが安全。
天気予報で「今日は大荒れになる」という話があったら、こまめに予報をチェックです。
目の前に竜巻が迫ってきてしまったら、避難に使える時間は数分、場合によっては数秒しかないこともあるそうです。
被害を最小限で済ませるためにも、安全確保のために早め早めの行動を心がけておきましょう。