叔父さんが亡くなったとの連絡が…。
身内が亡くなると忌引が認められる事が多いですが、叔父だと微妙ですよね。
忌引の有無もそうですが、休むこと自体に抵抗を感じるかもしれません。
けれど、子どもの頃からお世話になった叔父なら葬儀に出たいと思うのは当然です。
そこで今回は叔父の葬儀で仕事を休むことについてまとめました。
忌引や有給を取ることの是非、忌引の注意点など。
まずは会社に確認しよう
忌引の日数は労働基準法で決まっているわけではありません。
各会社ごとの就業規則に定められています。
本来なら就業規則を確認したいところですが、恐らくそんな余裕も時間もありませんよね。
ですので上司に素直に話して、叔父が亡くなった場合は忌引き扱いとなるかどうかを聞いてみましょう。
忌引き扱いにしてもらえるならそれに必要な手続きをすればいいですし、ダメなら有休を使わせてもらうことになります。
一般的な忌引き(慶弔)休暇
本人との関係 | 忌引の日数 |
旦那・妻(配偶者) | 10日 |
父母(1親等) | 7日 |
子(1親等) | 5日 |
祖父母(2親等) | 3日 |
孫(2親等) | 1日 |
兄弟姉妹(2親等) | 3日 |
おじおば(3親等) | 1日 |
一般的な忌引の例です。
あなたの勤務先がこれに当てはまるかどうかはわかりませんが、大きな企業や公務員などはだいたい近い決まりになっていると思います。
叔父はあなたから数えると3親等に当たります。
3親等は忌引扱いになるギリギリのライン。
叔父さんが亡くなっても忌引は1日だけという会社が多いですね。
ですが、葬儀が遠方で1日では戻ってこられないこともあります。
身寄りがなくて自分がつきっきりで手伝わなくてはいけないことも。
こういう場合、相談することで1~2日程度の延長が認められる企業もあります。
そもそも叔父の葬儀で休むのはアリなのか?
仮に忌引がなかったとすると、叔父の葬儀で仕事を休んでいいのか迷うかもしれません。
人によっては「叔父さんの葬儀で休むなんて…」と嫌味を言われるかも。
しかし、気にすることはありません。
ひとことで叔父叔母と言っても関係の深さは人それぞれです。
親密な間柄もあれば疎遠なこともあります。
嫌味を言う人は仲が悪いんでしょうね。
大事な最後のお別れをそんな人のためにフイにする必要はありません。
私も田舎に叔父・叔母は何人かいますが中にはこれまで一度も顔を合わせたことがない人もいます。
今は飛行機でないと行けない距離に住んでいるので葬儀に出るかは微妙です。
逆に実の子のように可愛がってくれた叔母もいます。
この叔母さんにもしものことがあれば100%休んで帰郷しますね。
忌引を取るときの注意点
連絡が付く状態にしておくべき
急に休むことになるので、十分な業務の引継ぎができない可能性があります。
また、いない間に仕事でトラブルが発生する可能性もゼロではありません。
なので、携帯電話は電源を切らない配慮をしておきたいものです。
何も連絡を取る手段がないのは、一緒に働くメンバーに多大な迷惑が掛かりますよ。
合間に確認の連絡を
不幸があったとなれば、あなたに気を使って職場からはなるべく連絡を入れずに済むように仕事を進めてくれるはずです。
余裕があれば、葬儀の合間にでも職場に連絡を入れて困っていることがないか確認するとより親切です。
このような気遣いがあれば、同僚もあなたに協力する気持ちをより強めてくれるでしょう。
忌引明けは周りにお礼を
忌引は会社からもらえる正当な権利ですが、急な欠員で迷惑をかけるのは間違いありません。
「急なお休みでご迷惑をおかけしました。おかげで無事に叔父を見送ることができました。ありがとうございます」
忌引明けは上司と周りの同僚にしっかりお礼を言いましょう。
お礼として菓子折りを持っていくまではしなくていいと思います。
してもいいですが、かえって気を使わせてしまいかねません。
ただ、忌引明けに菓子折りを持ってくるのが慣習になっている会社ならそれに合わせて持参するべきでしょう。
普段の態度も大事
忌引をスムーズに取るには普段の勤務態度が大きく左右します。
といっても簡単なことで、いつも誠実さをもって仕事に取り組めばいいだけです。
残業代を稼ごうとして仕事もないのにいつも残っていたり、外回りのふりをしてどこかに出かけてサボっていたり、いつも昼休みから戻るのが遅かったり。
そんな人が休んでいるときに、フォローしようと思わないですよね。
「あの人が大変なときには助けてあげよう」と周りに思ってもらえる存在でいることは、意外に大切な事なんですよ。
嘘の忌引で休みを取れる?
もし有休とは別に忌引き休暇をもらえるなら、嘘をつくことができるな…と考えるかもしれません。
とくに叔父くらいの遠縁だとなかなか確認も難しいですからね。
悪用しようと思えばできそうな気がします。
ですが、世の中はそんなに甘くありません。
というのも、忌引を使うなら「葬儀があったことを証明してください」という企業がほとんどだからです。
- 死亡診断書
- 埋葬許可証
- 会葬礼状(返礼品に入っている挨拶状)
- 葬儀施行証明書(葬儀屋が出してくれる)
後日、このような書類からどれか1点の提出を求められることが多いです。
これまでは証明が不要だったとしても、今回は疑われて提出を求められるかもしれません。
正直、ズル休みのために手に入れるにはハードルの高いものばかり。
バレればペナルティを課せられる上に嘘つきの烙印を押されてしまいます。
あきらめて有給を取りましょう。
まとめ
- 叔父の忌引はあっても1日
- 事情に寄っては延長もあり
- 忌引中でも携帯は切らない
- 合間に職場へ連絡を入れると親切
- 忌引明けはお礼を忘れずに
- 嘘の忌引はほぼバレる
忌引の日数や証明方法は会社次第です。
なにはともあれ会社に確認しましょう。
ただ、叔父さんの葬儀だと長い休みはほぼもらえません。