大根は冬に旬を迎える野菜の1つです。
当然食べるときには皮をむきますが、あの厚くむいた部分がもったいないと思いませんか?
野菜が高騰していると余計にそう感じてしまいます。
大根の皮は食べてもいいのか?
どんな栄養があるのか?
どうやって食べると美味しいか?
今回は捨てられがちの大根の皮について解説します。
大根は皮も食べられる
大根は皮までしっかり食べられます。
捨ててしまうともったいないので、ぜひ使ってほしいですね。
とはいえ大根の実と皮では火の通りが違いすぎるので、むかずに調理するには不向きです。
どうしても食感が悪くなります。
おでんやぶり大根など味をしみこませたい料理でも、皮があるとうまく味がしみません。
大根の皮はむいてから捨てずに、他の料理に活かしましょう。
農薬が付いているのでは?
皮まで食べたら農薬が体に入ってしまうんじゃないか。
と思うかもしれませんがそれは心配しすぎです。
大根はご存知の通り根菜です。
農薬を畑に撒くとしても、土の下にある根の部分に直接かかることはありません。
葉野菜に比べれば農薬のリスクは少なくなります。
そもそも日本で使われている農薬は審議機関にたくさんの資料や動物実験の結果を提出し、毒性の問題をクリアしています。
そしてもし農薬が残っても人間の健康を害さないよう残留基準が設定してあり、これを超えるものは販売できません。
気にしすぎると皮どころか実の方まで食べられなくなっちゃいますからね。
★調理前にはきちんと洗おう
とはいえ、買ってきたまま洗わずに調理するのはNGです。
土や小さな虫がついているかもしれません。
あと怖いのは大腸菌ですね。
根野菜では農薬よりこっちのほうが問題です。
流水で30秒以上は洗いましょう。
大根の皮に含まれる栄養は?
大根は皮そのものに栄養が豊富というわけではありません。
しかし皮のすぐ下には栄養がたっぷり詰まっています。
大根は皮が硬いのでどうしても厚めにむきますよね。
そのため一番栄養たっぷりの部分を捨ててしまいがちなんです。
皮やその近辺にはこんな栄養が含まれています。
★食物繊維
皮をむいた大根にももちろん食物繊維が含まれます。
ですが皮にも含まれているので、その分もしっかり摂りましょう。
★ビタミンC
皮直下にはビタミンCが豊富に含まれています。
風邪対策として、女性は美容対策としてもたくさん摂りたい栄養素の1つ。
大根そのものに含まれてはいますが、皮まで食べればより多く摂取できます。
★ミロシナーゼ
ミロシナーゼはあまり聞き慣れない言葉ですが、大根の辛味をもたらす酵素の名前なんです。
老化予防やがんを抑制する働きを持っているといわれる栄養素です。
そう言われると皮を捨てる気がしなくなってきますね。
大根の皮おすすめレシピ
きんぴら
![](https://life.ja-group.jp/img/shared/ja_ogp_02.jpg)
大根の皮で作る最もポピュラーなメニューがきんぴらです。
作り方はニンジンやゴボウで作るときと変わりません。
小松菜や大根の葉の緑が入るといろどり良く出来上がりますよ。
天ぷら
![](https://www.ja-irumano.or.jp/wp-content/uploads/2013/08/453-300x200.jpg)
ゆずを使ったさっぱり天ぷらです。
皮を天日干しして水気を抜くと油がはねにくくなります。
いろどりに大根の葉、天つゆに大根おろしを入れれば大根を食べ尽くせますね。
味噌汁
味噌汁に大根は定番の具ですが皮も入れちゃいましょう。
むいた皮を一度炒めるのがポイントです。
塩炒め
![](https://life.ja-group.jp/img/shared/ja_ogp_02.jpg)
大根の皮とキャベツの芯を炒めたしゃきしゃきエコメニュー。
おつまみにも良さそう。
胃腸に優しそうなおかずです。
お漬物
大根の茎と皮を浅漬けに。
食感のハーモニーを楽しめます。
厚くむいた皮を使えるレシピです。
ぽりぽり止まらない箸休めに変身。
まとめ
レシピもいろいろあるので、これからは捨てずに最後まで使い切ることができますね。
きちんと洗えば何の心配もありませんが生サラダはやめておいたほうがいいかも。
火を通せばまず問題ありません。
農家の方が手間暇かけて作った美味しい大根。
栄養も残さずいただいてしまいましょう。