「奥さんへのプレゼントに『絵』ってどう思います?」
ある日、職場で後輩男性から相談を受けました。
その人は新婚で奥さんもまだ若かったはず。
どうしてまた絵をチョイスしたのかわかりませんが、たまに彼女や奥さんに絵を贈ろうとする人いますよね。
ドラマか何かの影響なんでしょうか…?
今回は女性に絵のプレゼントってどうなの?というテーマで考えてみました。
『絵のプレゼント』の印象
相談されたとき、とっさに返した最初の言葉は
「え?『絵』って絵画のこと?」でした。
ダジャレみたいで今思うと若干、恥ずかしいですけどもね(笑)。
同時に、私の心に浮かんだのはこんなことです。
- 世の中これだけ物があふれているのにどうして『絵』?
- どんな絵? なんの絵? 誰が描いた絵? 有名な画家の作品なら高いんじゃ?
- もらった後、どうしておいたらいいの?
- 飾るなら場所どうする?
- 額縁とか準備するべの?いくらするんだろ?
- 気に入らなかったら困りそう。しまっておいたら意味ないよね?
総合して出した答えは「絵のプレゼントは…ハードル高くない?」です。
私がもらう立場だったら、その絵が気に入っても気に入らなくても困りそうです。
もし旦那に絵のプレゼントを打診されたら、即「いらない」と応えます。
たとえ2人で行った美術展で気に入った作品があった…という事情があったとしても、鑑賞して楽しむのと自宅に飾るのはまた別ですからね。
なまじ値段を知っているぶんかえって持て余すんじゃないでしょうか。
前もって相談してほしい
子供が似顔絵をプレゼントしてくれるのとはわけが違います。
もしどうしても絵画プレゼントにこだわりたいなら、とりあえず事前にひとこと教えてほしいですね。
相談されたときには、先ほど挙げたような疑問の数々を投げかけると思います。
それに1つ1つ答えがあって、かつ私がそれを納得できれば受け入れることはあるかもしれません。
相談というかプレゼンに近いかもしれませんね。
「君へのプレゼントにはこれがふさわしいんだ」ということを本人にアピールできるなら絵を贈ってもいいと思いますよ。
絵画は2人で選ぶ
相手の気に入る絵を1人で選ぶのは相当難しいのではないでしょうか。
絵のタッチや色合い、雰囲気など、言葉では表現できない部分の好みまでばっちり合った作品に巡り合うには、時間も労力もかなり費やすはずです。
「この絵を贈りたい」というものが特になかったり、とある絵描きさんの作品からどれか1つと考えているのなら、彼女と一緒に選びに行きましょう。
一緒に選ぶという行為は「絵をもらうことを承諾した」ということですから、第一段階は超えられたと思っていいです。
その次のステップはどの絵をプレゼントにするか。
彼女も自分の好みに合ったものを選択できますし、あなた自身も「気に入ってもらえるものが見つかってよかった」と嬉しくなれます。
2人の絵を描いてもらうのはどう?
ショッピングモールなどには、似顔絵を描いてくれる絵師のいるお店があります。
近くの施設でこういうお店があれば二人の似顔絵を描いてもらうというにはいかがでしょう?
よく結婚式のウエルカムボードに使われるようなツーショット似顔絵です。
大げさな絵と違って気楽に飾れるのがいいところですよね。
プレゼントなら2人で行って好きなタッチの絵師さんを選び、目の前で描いてもらうというのもいいですね。
私なら出来るまでの過程も一緒に楽しみたいな、と思います。
近くにお店がない場合でも、最近では写真で描いてくれるネット上の似顔絵屋さんもありますよ。
自作の絵のプレゼントはさらに危険
ここまでは購入した絵をプレゼントする場合のお話です。
しかし中には自作の絵をプレゼントしたいという人もいますよね?
漫画やドラマでありそうなシチュエーションです。
ですが自作絵プレゼントはよりハードルが高くなると思います。
- 二人とも美術部だった。
- 絵を描くサークルで知り合った。
- あなたがプロの絵描き。
このような特別な理由がある場合をのぞけば、突然絵をもらっても戸惑うだけでしょう。
ちょっと絵に自信があるくらいの趣味レベルなら「自己満足したいだけ」に見えてしまうかも。
悪くすると「私にはお金かけたくないのかな。描いた絵を見せてドヤ顔したいだけじゃないかしら」と思われてしまいます。
あと絵の技術が高くても似顔絵は危険です。
似顔絵はどうしても特徴のある部分をピックアップしがちですが、本人にはそこがコンプレックスのある場所だったりします。
顔の気にしている箇所を指摘されるような気分になる可能性が高いです。
写真ですら「ああでもないこうでもない」と撮り直しますよね?
似せながらほどよく可愛く描くのは想像以上に難しいものですよ。
まとめ
正直言ってプレゼントで絵を贈るのはおすすめしにくいです。
とくにサプライズは絶対やめたほうがいいです。
どうしてもこだわるなら事前に相談を。
私と違って案外「絵のプレゼントあり」な女性かもしれませんからね。