新年の初詣はお正月の一大イベントです。
お参り後には参道のお店のグルメを味わったりするのもいいものです。
ですが、せっかくの初詣なのでマナーはしっかり守りたいもの。
生理中の女性は初詣NGなんていう話もありますが、本当なのでしょうか?
今回は初詣で気を付けたいマナーについて解説します。
生理中でも参拝をしてはいけないわけではない
生理中は神社に参拝してはいけない。
こう言われていますがこれは間違いです。
神社では神様の力が失われるものとして不浄を持ち込むことを禁じています。
昔は血液が汚らわしいものとされていたため、生理中の経血も不浄なものと考えられていました。
医学が発達してない時代のことなので、病気を媒介する血液を汚いものと考えるのはわからないでもありません。
ただこれは生理の女性に限らず、血を流している人誰でも当てはまります。
現代に当てはめようとすると「体に切り傷がある人は神社に来てはダメ」ってことになってしまいます。
そんなルールは聞いたことがありません。
もう一つは穢れの解釈の違いです。
生理中の女性や喪中・忌中の人は穢れなので神社に行くべきではないとされています。
ここで言う穢れは「汚れ」ではなく気が枯れてしまう「気枯れ」です。
近しい人を亡くしたばかりで気を落としている。
生理中で体調が悪い。
このように気力体力が弱っている状態を表すもので、汚らしいものと考えられているわけではありません。
あまり気持ちが不安定のままお参りするのは良くないという意味です。
実際ほとんどの神社では生理中の女性が参拝することを禁止してはいません。
私自身思い返してみてもそんな張り紙は見たことないですし、神社のホームページを確認してもどこにも書いてないです。
なので生理中でも参拝して大丈夫です。
ただ生理中は、痛みがひどかったり体全体がだるかったり、だるさが抜けなかったりといつもより健康状態が優れない女性も多いです。
そういう時期には無理な参拝を避けて体調の良いとき出直すほうがいいでしょう。
近くの神社に行こう
なんとなく有名な神社にお参りしたほうがいい気がする…そのイメージもわからないではありません。
ですがその前に、今あなたが住んでいる場所を守ってくれている地元の神様にご挨拶をするべきです。
例えるなら、警視総監に挨拶する前に地元交番のお巡りさんにも挨拶しようよ、という感じでしょうか。
家に神棚や仏壇があれば最初はそこで手を合わせましょう。
その次に近所の神社、それから遠くの神社へ向かいます。
お参りは複数の神社に行ってもまったく問題ありません。
三社参りとか四国八十八ヶ所めぐりとかありますよね。
神様は基本、掛け持ちウエルカムです。
ちなみに初詣はお寺でもいいんですよ。
仏様も心が広いですからね。
神社やお寺に入るときは一礼
いくら心が広くても神様には礼を忘れてはいけません。
神社には鳥居、寺院には山門と呼ばれるものが建てられています。
玄関のようなものですね。
どちらも入る前には一礼します。
神社:鳥居をくぐる前に衣服の乱れを直して一礼。参道の真ん中は神様の通り道なので、端を歩く。
寺院:山門に足を踏み入れる前に合掌と共に一礼。神社と違って参道は中心を歩いてOK。
混雑している中で一礼をするのはなかなか難しいかもしれませんが、できるだけマナーは守りたいものです。
また、帰りの挨拶も忘れないでくださいね。
本堂の方に向き直って一礼しましょう。
人の家を訪ねた時と一緒ですね。
「お邪魔します」「お邪魔しました」という気持ちの挨拶です。
身を清めてから参拝する
1月の寒空の中、外での初詣は体が底冷えします。
手水舎で手を洗ったり口をすすいだりするのは冷たいからしたくない人もいるかもしれません。
ですがやはり、身を清めてから神様や仏様を参拝するのがマナーです。
手水舎がないところはそのまま本堂に進んで構いませんが、設置されていたら必ず手を洗い水で軽くうがいをして口の中も清めてください。
神聖な場所ですからね。
おみくじはお参りの後で
今年は何が出るかな…おみくじを引くのが楽しみという人もたくさんいますね。
引いたおみくじには、神様があなたへ伝えたい言葉が書いてあると言われています。
なので挨拶もしていないのに、先にメッセージをもらうのはおかしいですよね。
先にお参りして神様に挨拶してからおみくじを引きましょう。
まとめ
- 生理中でも参拝は可能(ただし体調注意)
- お参りは近場を優先
- 複数参拝やお寺への初詣もOK
- 入る前に一礼
- 参道の中心を歩かない
- 参拝前には手水で身を清める
知らずにマナー違反をしていた、なんていう項目はありませんでしたか?
と言ってもそんなに厳しい項目はないので、意識していれば失敗はないと思います。
参道の真ん中を歩いてはいけない、というのがうっかりしやすかもしれませんが。
今回からでも初詣の際はマナーを守った形でいきましょう。
神様や仏様も、空の上からしっかり見ていますからね。