海外ではスリやひったくりは日常茶飯事。ホテル内でも盗難に気をつけろなんてよくいわれますよね。
となると悩むのが、海外旅行中の貴重品の管理方法です。
今回は、海外旅行先での貴重品管理の方法や盗難対策について説明します。
恥を忍んで海外での盗難体験もお話しますよ。
日本の感覚では危ない!ホテルでの貴重品管理方法と注意点
まず、貴重品を持ち歩くか宿泊先のホテルに置いていくか悩みますよね。
「えっ?ホテルは安全でしょ?」と思った方、それは日本人の感覚です。
滞在国にもよりますが、ホテル内で盗難に遭うのは海外では珍しくありません。
部屋の金庫にせよフロント預けにせよ、万全とは言い切れないのが現状です。
■部屋のセーフティボックスが持ち運べてしまう
部屋のセーフティボックスは貴重品管理に便利です。
ところが、防犯上まったく役立たずなボックスも中にはあります。
ひょいと持ち歩ける金庫は問題外。
それなりに重いセーフティボックスでも強引に持っていかれるかもしれません。
がっちり備え付けのタイプがいいですね。
■キーロックのセーフティボックス
鍵で開けるタイプということはスペアキーがあるわけです。
このスペアの管理がずさんなホテルも結構あるんです。
ホテルの従業員がよこしまな考えを抱いて…ということもありえます。
自分で設定できるダイヤルロックのものの方が安心です。
■フロントに預ける
金庫だけでなくフロントに預けても安心とはいい切れません。
これはホテルのグレードで信用度が大きく変わります。
フロント用のセーフティボックスがあるようなら、人の目があるぶん部屋のボックスよりは安心かもしれません。
安価なホテルでは貴重品預かりそのものを断られるケースも多いです。
■鍵付きのスーツケースに入れておく
鍵付きとは言えスーツケースに貴重品を入れておくのも微妙ですね。
スーツケースの鍵は簡単に壊されてしまいます。
セーフティボックスのほうがまだ安全です。
でもこんなことを言っていたら、貴重品から一切目が離せなくなってしまいますよね。
治安のいい国なら(ある程度のリスクは承知で)スーツケースに入れておくのもありだと思います。
逆に安全?貴重品持ち歩き方法と注意点
あまりホテルが信用出来ない場合は、貴重品を身につけて観光したほうが逆に安全です。
もちろん紛失やスリに遭うリスクもあるので良し悪しではあるのですが…。
ここでは貴重品を持ち歩く際の注意点についてまとめました。
■ポケットに貴重品はNG!
まず日本でよく目にするのが、ズボンのポケットに財布を入れている方よく目にしますよね。男性に多いです。
これは海外ではかなり危険で、盗んでくださいといっているようなものです。
しかも取られてもすぐには気づきにくいですよね。
ズボン以外でも取り出しやすいポケットはスリの標的になりやすいです。
貴重品を入れるのはやめたほうがいいです。
■ハンドバッグよりショルダーバッグ
ハンドバッグは強引に引っ張られれば簡単にとられてしまいます。
また、チャック無しの開いたバッグは中身も狙われやすいです。
奪われにくいショルダーバッグや腰巻タイプのバッグ。その奥底に貴重品を入れるのが安全です。
■肌身離さず
トイレに行く時や写真をとる際、わずかでもバッグを離さないようにしてください。
一瞬の隙に盗られてしまいます。
■貴重品はできれば分けて持つ
例えば鞄の中にパスポート・クレカ・現金など貴重品をすべて詰め込むと、その鞄を盗まれた時点で一巻の終わりです。
現金は小分けにして使う分だけ財布に入れて残りは鞄やホテルのボックスにしまいます。
クレジットカードも複数持っているならひとまとめにしないなど工夫が必要です。
面倒ですが細かく分けるほどリスクを軽減できます。
■セキュリティポーチを使う
小分けにする方法の一つとして、体に密着させるセキュリティポーチがあります。
盗難防止の効果はピカイチです。
ただ、安全度は高いですが取り出しにくいので手軽さという点ではイマイチになってしまいます。
セキュリティポーチに入れるのはパスポートや万一の時のお金(クレカ)だけにしておくのが現実的でしょう。
私の安全対策と盗難体験
どうしても一般論だと危険ばかり煽る話になってしまいますね。
実際に私が海外へ行くときの貴重品管理についてお話します。
特に治安の悪い国ではなく普通の観光地の場合です。
★パスポート管理
まずいちばん重要なパスポートですが、基本はホテルの金庫の中に入れるか受付に預けています。
持ち歩くことはほとんどないです。
持ち歩いて紛失する可能性を考えると、ホテルで盗まれるリスクの方が低いかなと…。
ただ、ホテルが信用できない場合は、しかたなくバッグの一番奥にタオルかなにかに包んで入れてます。
あと、海外では意外にパスポートの提示を求められる事が多いです。
ホテルのチェックインや免税店での会計時、お酒を出す店で求められたこともあります。(日本人だから童顔に見えるのかも)
なので、パスポートのコピーを持っておくと便利です。
★現金とクレジットカード
現金は一応分散して持つようにしています。
ただ、支払いはカードがほとんどなので持ち歩くのは小銭程度ですね。
セキュリティポーチは友だちが太ももに付けるタイプを使っているのを見たことがあります。
自分では面倒なので使ったことがないですね。
なんか密着したところがかぶれそうで…。
使うなら首掛けタイプが良さそうです。
★一瞬の油断でバッグを盗まれるワタシ
何か国の海外経験もあり、それなりに対策をしているつもりでしたが、一度だけバッグを盗まれたことがあります。
タイへ行った際に利用したバイクタクシー。
運転手さんはとても気さくで親切だったので、移動中もたわいもない話で盛り上がっていました。
道中、もっているバッグが重いだろうとバイクの座席下に入れるよう勧められてなんの疑いもなく入れました。
ところが目的地に到着したと同時に、そのままバッグごと車で走り去ってしまいました。
もちろん二度とそのバックが手元に戻ってくることはありませんでした。
幸い、携帯や財布など貴重品は入っていなかったので大した被害はありませんでしたが、いい気分はしませんよね。
気さくな人だとつい信用してしまいがちですが、気のゆるみは危険だなと学んだ経験でした。
まとめ
旅行先で貴重品を盗まれてしまっては楽しい旅行も台無しです。
どの管理方法を信用するかはケースバイケースですが、大事なものは一箇所に固めずに分散しておくことが大切です。