入社して間もない新人ではわからないことがたくさんあります。
上司にお中元を贈るべきか?
というのもその一つではないでしょうか。
夏にギフトのテレビCMを目にすると、社会人なら贈るのが当然なのかもと不安になります。
かと言って社内ではちょっと聞きづらいですし、他社の人に聞いてもケースバイケースと言われてしまいそうですよね。
複数の会社に勤務した経験のある私が、体験談も交えてお中元についての考えをお話しますね。
お中元を贈った経験なし
ずばり言うと、上司にお中元を贈る必要はありません。
私は今まで正社員や派遣社員として5つの会社に勤務した経験があります。
そのいずれでもお中元やお歳暮を上司に贈る習慣はありませんでした。(社外の取引先へは別)
もちろん私自身もお中元やお歳暮を社内の誰かに贈った経験は一度もありません。
贈らなかったからといって何か言われたこともないですし、お給料が下がることもありません。
ちなみに私は女ですが、男性社員でも契約・正社員でも同様でした。
ひょっとしたら知らないところで、非常にお世話になった人に個人的に贈っていた人はいるかも知れません。
ですが、上司だからという儀礼的な意味だけでお中元を贈っていた人はいなかったと断言できます。
先輩に聞いてみよう
とはいえ、私が経験ないから世の中の会社がすべて「お中元なし」だといい切るつもりはありません。
少なくなったとはいえ、まだ儀礼的なお中元の習慣が根付いている会社もあるかもしれません。
こういう「暗黙のルール」がある場合は我を通さず素直に周りへ合わせます。
職場の先輩に「お中元やお歳暮を贈る習慣はありますか?」と聞いてみましょう。
『虚礼廃止』の職場も増えている
最近では虚礼廃止の企業も増えています。
虚礼とは形だけの挨拶のことですね。
廃止なので絶対ダメではありませんが、できる限り慎みましょうという方針。
何が虚礼か判断に迷うので、お中元・お歳暮は一切禁止とはっきり決めている会社もあります。
にもかかわらず、変な気を回してお中元を贈ったりしてはいけません。
こんなルールがあるのに、お中元が届けば迷惑がかかりますし自分の評価を下げるのは間違いありませんよ。
ちなみにこのルールには社員の不正防止の意味もあります。
うるさいところだと社員同士の年賀状やり取りまで禁止されていますよ。(金融系とか)
お中元は贈り続けるもの
会社で禁止されてはいない。
お世話になった上司に贈りたい気持ちがある。
こういう場合でもお中元を贈る前に考えておかなければいけないことがあります。
まず、お中元を贈ったらお歳暮も贈らなければいけません。
この2つはセットでどちらか片方だけでいい物ではないのです。
そしてお中元は一度始めたら贈り続けなくてはいけません。
転勤や退職などストップするきっかけはあるかもしれませんが、基本的にはずっと贈るものです。
気軽に、今年は出すけど来年はやめておこうという贈り方は失礼にあたります。
お金も手間もかかるので生半可な気持ちならやめておいたほうが無難です。
仮に就職した企業にお中元の習慣が残っていたとしても、贈らないことで立場が悪くなるような事はまずありませんよ。
どうしても感謝の気持ちを表したいことがあれば、お中元ではなくただの「御礼」として贈り物を検討してはいかがでしょう?
それなら一度きりでも問題ありません。
★バブルの頃のお中元
バブルの時代には、今と比べ物にならないほどお中元お歳暮のやり取りがあったと聞いています。
私が子供の頃に母に連れられて訪ねた家には、お中元の品を置いておくだけの部屋がありました。
お中元専用の部屋ではないかもしれませんが、一部屋まるまる贈り物でいっぱいでした。
山積みの中からお菓子ギフトいただいたのでよく覚えています。
ですが後から母に聞いた話では、品物の管理や礼状の手配がひどく大変だと奥さんがこぼしていたそうです。
できれば無くなってほしい、と。
食べ物なんかは消化しきれないですからね。
誰もがそう考えるかはわかりませんが、お中元が100%喜ばれるわけではないことは覚えておいたほうがいいと思います。
まとめ
- 上司にお中元を贈る習慣がある会社は今かなり少ない。
- もし、贈らなかったとしてもマイナスになることはほぼない。
- 心配なら先輩に聞く。
社の雰囲気をつかむまでは不安でしょうが、お中元に気を配るより他の面で力を発揮するほうがいいと思います。