転職を決めてから退職日を迎えるまでは独特の気まずさがあるものです。
私も長年契約社員として働いているので何度も職場は変わっています。
数えたら6回は変わっていますね。
基本的には円満な退社ばかりでしたが、それでも居づらさは感じました。
会社にいてもなんとなく疎外感があるような…。
かといって最終日まで出社しないなんてできませんよね。
そこで今回は私が心がけている気まずい空気を回避するための退職日までの過ごし方を紹介します。
手を抜かない
一度退職を決めると早く最終日を迎えたいと思いがちです。
仕事へのモチベーションも下がるかもしれません。
ですが、そんなときこそ最後まできちんと仕事をこなすことが大切です。
いい加減な気持ちに流されず、むしろ今まで以上に丁寧に仕事をしましょう。
自分が担当している範囲はもちろんのこと、頼まれた案件も全力で。
時間が余れば「何かお手伝いできることはありますか?」と聞くくらいがちょうどいいです。
いる間は会社の従業員ですから、しっかり仕事をしますよ…そういうスタンスを周囲に見せておくことは大切です。
わずかなミス、少し手持ち無沙汰にしているだけでこの時期は目立ってしまいます。
もしかしたら同僚に「どうせ辞めるからいいじゃんとか考えてるんじゃないの?」と思われてしまうかも。
そうしたら余計に職場にいづらくなりますよ。
カウントダウンの今だからこそ、間違いのないよう仕事のチェックも念入りにしましょう。
★魔法の呪文「これがラスト」
「最後なんだから、絶対にミスなく仕上げよう」
「この先この仕事を手掛けることはないから完璧にしよう」
人間不思議なもので、最後を意識することで前向きになれるものなのです。
疲労困憊の山登りでも九合目だと意外に歩けます。
きついマラソンもゴールテープが見えるとスパートかけられますよね。
モチベーションアップの呪文だと思って「これがラスト」と心の中で呟いてみてください。
自分からマイナスな空気を作らない
転職の理由は人それぞれです。
ひょっとすると職場になんらかの不満があって辞めるかもしれません。
それでも「もうここで仕事をしたくない」という雰囲気を自分から発するのはよくありません。
仏頂面でかったるそうに仕事をしているのを見たら、やはりその人のイメージは下がりますよね。
最後に自分の印象を悪くして辞めることはないと思いませんか?
どうせだったら「いい社員だったな」と思ってもらえるような態度でいましょう。
話しかけられたら笑顔で対応する、姿勢を正す、周りとコミュニケーションを取るなど、そんな小さいことで空気は変わってくるものです。
人の縁なんてどこでつながるかわかりません。
数年後にかつての同僚との縁で大きなビジネスチャンスが巡ってくる可能性だってありますからね。
今までのペースを崩さない
退職が決まっていても、仕事や生活のペースは変えないほうがいいです。
例えば、頼まれた仕事が定時までに終わらなかった場合。
ちょっと頑張ればできる範囲ならば、今までは少し残業して終わらせていたとしましょう。それが辞めると決めてからは定時になったら即帰ってしまう。
または一緒に行っていたランチも誘いを断るようになったり。
こんな露骨に態度が変わったら周りはどう思うでしょう。
本当はこういう人だったのか。
辞める職場の人間には関わりたくないのか。
と映るかもしれません。
その結果、腫れ物に触るような扱いになってしまうかも。
これでは自分で居心地の悪い空気を製造しているようなものです。
ここまでひどくなくても、わずかな変化を大げさに取られがちな時期です。
できるだけ、これまでの自分を崩さずに過ごしましょう。
仕事後はリフレッシュする
職場を出て1人になったら、もう仕事のことは全て忘れましょう。
次の職場に移る準備をしてもいいですし、趣味に没頭してもいいです。
とにかく1日ごとにリフレッシュしてください。
その日のことは、その日で終わり。
常に次を目指して前に進むのです。
自分を強く持つ
転職を決めるまではいろいろ悩みますが、決まってからフラフラ考えていいことはありません。
そもそも職場を変えることは悪いことでも何でもありません。
不要な罪悪感で気まずい感情を持ってしまうことはよくあります。
中にはつまらない嫌味を言ってくる人もいるかも知れませんが、ただの雑音と思って聞き流しましょう。
自分が決めた道に自信を持ってください。
「これでいいんだ」という軸をしっかり持てば、周りの空気にも流されずに己の道を突き進むことができるはずです。
ちなみに『空気に流されない』と『周囲とのコミュニケーションを絶つ』というのは全然違うので気をつけてくださいね。
毅然とした態度で周りの人とも向き合います。
誰か不快なアクションを仕掛けてきても、「私はこれでいいんだ」という自信を胸に、堂々と対応してやりましょう。
まとめ
確かに退職まで気まずさはあるかもしれません。
しかし何事も経験。
重い空気の体験も勉強だと思いましょう。
もしかしたらまた、転職する日が来るかもしれませんからね。
泣いても笑っても最終出勤日は必ずやってきます。
自分をしっかり持って最後の日まで笑顔で乗り越えましょう!