入院中にいただいたお見舞いのお返し。
無事に退院したらすぐに快気祝いとして返すのが礼儀とされています。
ですが困ってしまうのが、亡くなってしまった場合です。
そもそもお返しするべきなのか?
いつ渡す?
のしにはどう書くのか?
いくらくらいの何を用意すれば?
亡くなってしまったケースのお見舞い返しについてまとめました。
入院見舞いのお礼は亡くなった場合もする?
「病気が治り元気になりました。お見舞いありがとうございました」
入院中にいただいたお見舞いに感謝の気持ちを伝えるのがお返しの本来の意味です。
なので、亡くなった場合は基本的にはお返しをする必要はありません。
ですが、遺族としてやはり感謝の気持ちを伝えたいというケースもあるはずです。
お見舞いをくださるほどの関係や絆の深い方だったら、おそらくお通夜やお葬式に来ていただいていることが考えられます。
もし顔を合わせることができれば、お見舞いのお礼を一言直接お伝えするといいですね。
ただ、忙しい葬儀のさなかのことですから、できる範囲でお伝えしていけば大丈夫です。
お返しを渡すタイミングは?
通常、退院したら1週間から10日間以内くらいには快気祝いとしてお礼をするべきとされています。
ですが、今回のように亡くなってしまったというときはそこまでお礼を急ぐ必要はありません。
お見舞いをくださった方も、こちらがばたばたしていることはわかっていてくれますからね。
お礼を渡すタイミングは、早すぎず遅すぎずの四十九日の法要が終わったあたりがふさわしいでしょう。
無事に法要を終えた報告も兼ねると渡しやすいですね。
直接渡しにでむいてもいいですし、遠方の場合は郵送でも失礼にはあたらないので安心してください。
お返し金額の相場は?
お礼の品の金額は通常の快気祝いと同じくらいでいいでしょう。
いただいた品物や金額の半分から3分の1くらいのもので準備しておけば大丈夫です。
ただし、お見舞いを現金や商品券などでお返しするのはマナー違反になってしまうので気をつけてくださいね。
どんな品を返す?
お返しする品物は使ったり食べたりすれば形がなくなってしまうものを選びます。
昔の風習では「病気を水に流してしまう」「病を残さない」といった意味から、洗剤や石鹸が選ばれることが多かったようです。
ですが、石鹸などは香りの好みなどもあるので今はそこまで重視されていません。
いわゆる消え物なら何でもいいと思います。
お菓子やドリップコーヒー、海苔やお茶などの詰め合わせなどを金額に合わせて選びましょう。
亡くなった方が好きだった品という選び方もいいですね。
カタログギフトをお礼の品に選ぶ方も最近では多いようです。
のしはどう書く?
通常の快気祝いと違うので、のしは御見舞御礼と書きます。
包装紙は弔事用で、水引は白と黒を使った結び切りを使います。
蝶結びは結び直せるので、何度あってもいい事にしか使えません。
このあたりはギフトショップの店員さんに聞けば適切な物を選んでくれますよ。
葬儀屋さんに相談するのもあり
葬儀でお世話になる業者さんはプロなので返礼品にも詳しいです。
香典返しやお見舞い御礼として準備できる品物の一覧をくれたり、ギフト専門店を紹介してくれたりすることもあります。
微妙なマナーのことなどを質問できるのもメリットです。
自分で準備するのが難しそうなら、相談してみてはどうでしょうか。
まとめ
今回ご紹介したのは、あくまで一般的な例です。
地域ごとに風習が違う場合もあります。
不安なら葬儀屋さんやご近所の方などにお話を聞いてみると安心できますね。
亡くなった場合は不要とされるお見舞い返しですが、供養ためにもお世話になった方へのお礼はしておきたいものです。