お気に入りの服も、袖口がよれよれになってしまうととたんに愛着が薄れます。
一部分が伸びているだけでみすぼらしく見えてしまうんですよね。
でも諦めるのはまだ早いです。
今回はTシャツやニットの伸びを自分で直す方法を紹介します。
意外にあっさり復活することもありますよ。
処分する前にぜひ試してみてください。
Tシャツの襟はアイロンで直そう
Tシャツは洗濯を繰り返していくと波打つように伸びてしまいます。
とくに伸びやすいのが襟周り。
全体的にだらしない雰囲気が目立ってしまいます。
こんな伸びたTシャツはアイロンを上手に使うと直せるんです。
※綿のTシャツに限ります。
直したい部分を正しい方向にきちんと倒します。
真上からアイロンをシャツに対して直角に下ろすようにして押さえます。
Tシャツにアイロンをかけることはあまりないかもしれませんが、伸びてしまった部分を直すにはとても有効です。
アイロンを滑らせるのではなく、伸びた波打ちを消すように上から押し付けるのがポイントです。
袖がビローンと伸びたTシャツの戻し方
まれに、1~2回洗濯しただけでびっくりするくらい伸びてしまうTシャツがあります。
袖とか裾がビローンとなってしまうやつ。
これはもともとシャツの質が悪いのが原因です。
こういう伸びやすいTシャツにアイロンをベタに当てるのは逆効果です。
アイロンと霧吹きで袖が復活
そこでまず、伸びた袖部分に霧吹きで水をかけます。
たっぷりヒタヒタにかけないと効果がないです。
次に濡らした部分をアイロンの熱で乾かします。
ここで大事なのが、アイロンはごく軽く当てるだけにすること。
まだ袖は復活していないので、アイロンを押し当てると伸びた状態で型がついてしまいます。
アイロンの熱を使って水分だけを乾燥させます。
乾くと袖がかなり戻っているのが実感できると思いますよ
★どうしてアイロンで袖が戻るの?
これは綿が持つ伸縮性を利用した方法です。
綿の繊維は水に濡れると膨張します。
水が乾いていくと縮んでもとに戻りますが、急激に乾燥させると戻りすぎて縮んでしまうんです。
カンカン照りの天日干しや乾燥機にかけた時に洗濯物が縮みやすいのはコレが原因。
それを利用して、霧吹きを使って伸びた袖だけ縮めようというのがこの方法です。
アイロンは急な乾燥を起こすために必要なんですね。
ニットの伸びた袖を直す方法
ニットも袖が伸びやすい素材です。
とくに腕まくりすると袖が伸びやすいんですよね。
だらしなく広がった袖口だとせっかくのニットも魅力半減です。
ニットは伸び縮みしやすいので直す方も意外に簡単です。
何通りか方法があるのでリスクの少ないものから試してみてください。
輪ゴム+洗濯
水洗い可能なニットなら、もう一度洗濯するだけで復活できることがあります。
ポイントは、洗う前に伸びた袖を輪ゴムで縛っておくことです。
ビローンと広がっているのをきゅっと締めるわけですね。
そのまま洗濯すると、締まった状態で型がついて伸びが解消されますよ。
お手軽でリスクも少ない方法ですが、これだと復活しないことも結構あります。
ぐし縫い+スチーム
針と糸、スチームアイロンを使う方法です。
ニットの袖の端をぐし縫い(波縫い)で1周します。
糸を引っ張って巾着口のように袖をすぼませます。
そのまま袖全体にまんべんなくスチームを30秒~1分当てます。
糸を抜いたら完了です。
原理は輪ゴム+洗濯に近いですが、熱を当てるのでより強力に袖を縮ませます。
高温になるので輪ゴムで縛るのは無理ですね。
面倒ですが糸を使いましょう。
お湯につける
アイロンがない場合は、お湯だけを使う方法を試してみてください。
洗面器の1/3くらいまで水を入れて、そこに同量の熱湯を注ぎます。
これで50℃ほどのちょい熱いお湯ができます。
お湯に伸びた袖口だけを30秒つけるだけ。
目視で縮みが確認できたら終了です。
お湯の温度を上げたりつける時間を長くすると、より伸びを直しやすくできます。
ただし、色落ちなどのリスクも高くなります。
あくまで自己責任でチャレンジしてくださいね。
ニットにアイロンはおすすめできない
ニットの伸びを熱で直せるのは、素材のアクリルに熱で縮む特性があるからです。
なので、アイロンを使うことでも伸びを解消できます。
ですがかなり難易度は高めです。
熱に弱いアクリルはアイロンの高温を直接当てると溶けてしまう可能性があります。
他の方法のほうが簡単で確実ですよ。
まとめ
★Tシャツ
- 襟元の伸びはアイロンを直角に当てる
- 伸びた袖は霧吹き+アイロン
★ニット
- 輪ゴムで縛って洗濯
- 袖をぐし縫いしてスチーム
- 50℃のお湯につける
気に入った洋服は長く着たいものですよね。
Tシャツやニットは熱の力で伸びた部分を直すことができます。
簡単なので気になったらすぐに直してしまいましょう。