「ほんとは大吉ってあまりよくないらしいよ」
大吉を引いてテンションが上っている時にこんなことを言われると一気に盛り下がります。
つまらないことを言うやつだなあと。
でも、たまに耳にするこの「大吉悪い説」は本当なのでしょうか?
今回は大吉が良くないと言われる理由についてまとめてみました。
大吉が悪いと言われる理由
これ以上良くならないから
おみくじで示される運勢は大吉がいちばん良いです。これは間違いありません。
もう少し細かく順番を見ると、
【大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶】
という並びが一般的とされています。
ただ、いちばん良いということは後は下がるだけという見方もできてしまいます。
今がMAXもうこれ以上は良くならないと悪く捉える人もいるからです。
まあ、かなりひねくれた考え方の一つですね。
レア度が薄れた
昔のおみくじは大吉が出にくいものでした。
割合でいうと大吉よりも凶のほうが多めに設定されていました。
だから大吉に価値を感じていたんですね。
しかし凶を引いて縁起の悪さを訴える人の声に応えて、年々おみくじの比率が変わってきました。
今では凶を減らして大吉を増やした寺社も数多くあります。
そうなると今度は、ポンポン出る大吉にありがたみを感じなくなりました。
むしろ「平」とか「末小吉」のような運勢は良くないのに数が少ないおみくじに価値を感じてしまいます。
人はどうしてもレアなものに惹かれる習性がありますからね。
★大吉や凶の確率についてはこちら
油断しやすい
大吉を引くと気分を良くして努力をしなくなりがち。
運勢の良さにあぐらをかいて油断してしまうんですね。
そのため、思わぬ落とし穴に足をすくわれることがあります。
そんな慢心をいさめるために、釘を差す意味で悪いと表現しているのでしょう。
助言が少ない
おみくじは運勢のランク付けより書いてある助言のほうが大切です。
悪い運勢ほど気をつけるべきポイントがたくさん書かれています。
しかし大吉のおみくじには有効なアドバイスが少ないです。
どの項目にも良いことが書いてあるので、気分は良くても行動の指針にはならないんですよね。
その結果、油断にもつながってしまい良くないと言われるのだと思います。
悪い内容が目立つ
同じおみくじの大吉でも番号によって微妙な違いがあります。
中には一部だけ悪いことが書いてあることもあります。
仕事・体調・旅行はいいけど結婚だけは要注意みたいに。
こういう大吉のほうがノーアドバイスよりも有益なのですが、結婚を控えた人にとってはあまり面白くない結果です。
むしろ他がいいだけに悪い点が目立ってしまいます。
大吉を引いたのにこの落差で必要以上にがっかりしてしまうことはありえますね。
★おみくじの正しい読み方はこちら
逆張りの意見
あなたの周りにもいませんか?
何にでも反論したがる人。みんなに好かれている物ほどケチを付けたがる目立ちたがり屋が。
こういう行動を逆張りといいます。
もともとは投資用語で上昇中に売り下落中に買うことを指しましたが、転じて何にでも反対する天の邪鬼な人の行動も逆張りというようになりました。
逆張りされやすいのは人気の映画・食べ物・タレントなど万人に愛されるもの。
アンチの意見が少ないものほど逆張り意見が目立つので都合がいいからです。
大吉がいいという当たり前の理屈も逆張りには格好の的。
何かと理由をつけて大吉を悪く言うと、物申した気分になれます。
しかし逆張り意見に大した主張はないので、ほとんどが言ってみただけの空論です。
なので気にするだけ損になります。
大吉は持ち帰る?神社に結ぶ?
神社には引いたおみくじを結ぶ場所がありますよね。
でも持ち帰ってもいいんですよ。
凶を引いた場合は悪い運勢を置いてくるという意味で結ぶことが多いですが、ほかのおみくじは持って帰って大事に保管しておくといいです。
ときおり文面を見返すと新たな発見があります。
とくに大吉は見た目もいいので、ラッキーアイテムとして持ち歩く人も少なくありません。
手帳に挟んだり財布に入れたり。
最近では透明のスマホケースに挟んでいる人も見かけます。
まとめ
★大吉が悪く言われる理由
- 上が無いから
- 増えすぎてありがたみが薄れた
- 油断するなのいましめ
- 運が良すぎて助言がボンヤリ
- 悪い部分だけやたら目立つ
- 逆張りの意見
大吉が良くないという意見のほとんどは言いがかりみたいなもの。
引いたら素直に喜んでいいのです。
ただおみくじの本質は吉凶よりも書いてある中身です。
大吉だからと油断せずに、地に足をつけて生活することが幸運を最大限に生かす道ですよ。