厚みのある生しいたけはいろいろな料理に使えて味も抜群です。
ただ乾燥しいたけに比べて傷みやすいのが欠点です。
調理したしいたけを口にして酸味があるとドキッとしてしまいます。
- 酸っぱいしいたけを食べたらどう対処する?
- 腐っているかの判断方法は?
- しいたけを日持ちさせる保存方法は?
今回はしいたけの腐敗について解説します。
酸っぱいしいたけは食べるのをストップ!
しいたけを口に入れて酸っぱいと感じたら、ただちに食べるのをやめましょう。
腐ると酸味が出る食材は多いですが、しいたけもその1つです。
おそらく料理に入れる前に臭いを嗅ぐと、そのしいたけは酸っぱいようなつーんとする臭いがしたはず。
食べると食中毒を起こす可能性があります。
酸っぱいしいたけを食べてしまったらどうする?
酸っぱいと気づいた段階で、しいたけは処分してひとまず様子を見ましょう。
症状が出なければ何もしません。
「解毒作用のある物を食べるといい」という話も聞きますが、本当の食中毒にはほぼ効果はありません。
吐き気・腹痛・下痢・発熱がひどいようなら、病院に行って「酸っぱいしいたけを食べてしまった」と話してください。
我慢したり常備薬でごまかすのは危険です。
下手に下痢止めを飲むと、菌を体外へ排出するのを邪魔してしまうからです。
症状が出たらとにかく病院。
内科の病院がいいです。
腐っていても大丈夫なことはある
勘違いされやすいですが「腐った物を食べる=食中毒を起こす」ではありません。
食中毒を起こす細菌が食材にいなければ、たとえ腐っていても食中毒にはなりません。
腐っていたっぽい物を食べたけど何も起きなかった、という経験はあなたにもあるのではないでしょうか?
症状が出なければ、あまり心配しすぎるのも考えものです。
フライング気味に薬を飲んだりしないほうがいいですよ。
ただ、実際には腐敗した食材はさまざまな菌が増殖しやすいので食中毒菌の発生確率は高くなっています。
腐ったものを食べる量が多いほどリスクは高くなります。
もったいないですが、異常を感じたらすぐ食べるのをやめましょう。
しいたけが腐っているかの判別方法
しいたけの腐敗は食べなくても判別できます。
料理に使う前にチェックするべきポイントを紹介します。
★ヌメリがないか
新鮮なしいたけにヌメリはありません。
触ったときにぬるぬるする感じがあるなら危ないです。
お料理の過程で食材に触らないことはまずないと思うので、これはすぐにわかるはずです。
水洗いしても腐敗のヌメリは取れないはず。
ぬるっとしたしいたけは使うのをやめましょう。
★臭いがしないか
腐っている場合には酸っぱい臭いがします。
オーソドックスな判別法ですが一番わかりやすい方法です。
★弾力はあるか
肉厚なしいたけなら指で押さえるようにしてみると弾力があるのがわかります。
明らかに弾力がなければ腐っている可能性大。
ヌメリも出ることが多いので合わせて判断しましょう。
★変色していないか
しいたけの傘の内側を見てみてください。
普通なら白っぽい色ですが、これが茶色くなってきていたら腐り始めているサインです。
しいたけ表面の色だと判断は難しいです。
表面に白い斑点やフワフワが状出ることがありますが、これはしいたけの菌糸です。
しいたけの本体みたいなもので食べても大丈夫です。
ですが黒・緑・青のフワフワだとカビの可能性が高いので食べてはいけません。
しいたけの保存方法
しいたけは意外に日持ちしない食材です。
できるだけ腐敗を防ぐには保存方法も大切です。
きのこ類は菌なので高温と水分に弱いです。
低温で湿気を少なくして保存すると長持ちさせられます。
※水に弱いので洗わないように注意してください。
常温保存
1~3日中に食べるなら常温保存で大丈夫です。
買ってきたパックのままだと湿気が溜まりやすいので、ジップロックのような別袋に入れ替えます。
乾燥剤を入れて封をすれば湿気はかなり抑えられます。
そのまま日の当たらない涼しい場所に保存します。
しいたけは軸を上に傘を下にするほうが風味が落ちにくいです。
冷蔵保存
冷蔵庫なら10日ほど持ちます。
傘を下にしたしいたけをキッチンペーパーで包みます。
1枚で2~3個は包めますよ。
そのままポリ袋に入れて冷蔵庫へ。
冷蔵庫内は乾燥しているので乾燥剤は不要です。
冷凍保存
冷凍保存なら一ヶ月は大丈夫です。
保存方法としては一番簡単にできます。
しかも冷凍で細胞がこわれて旨味が出やすくなるメリットもありますよ。
しいたけは軸と傘を切り分けます。
傘も細かくカットして一度に使うぶんだけ袋に小分けします。
そのまま冷凍庫へ。
使うときは解凍しないでそのまま調理します。
解凍すると水分が出て旨味が流れてしまうんです。
まとめ
- 酸っぱいしいたけは腐っている可能性大
- すぐ食べるのをやめて様子見
- 腐っていても必ず食中毒になるわけではない
- 症状が出たら病院へ
- 調理前にヌメリ・臭い・弾力・傘うらの色をチェック
- 保存は水分と温度に注意
怪しい味がしたらすぐ食べるのをやめましょう。
できれば調理前に、触った感じや見た目、臭いをチェックしておきたいですね。
保存は冷凍がお手軽でおすすめです。