国内での披露宴に招かれればご祝儀を出すのは当然です。
でも、海外で挙げられる結婚式に出席するとなると勝手が違うので迷いますよね?
そもそもご祝儀を出すべきなのか?
渡すならタイミングはいつがいいのか?
金額は増やすべきなのか?
海外挙式のご祝儀について解説します。
海外挙式にご祝儀はあり?
海外挙式でのご祝儀の有無は、旅費・宿泊費の負担が1つのポイントになります。
外国での結婚式となると招待客も負担が大きくなります。
飛行機代や宿泊費などの経済的な負担。
滞在日数や事前のパスポート取得などの時間的負担も小さくありません。
普通の結婚式より出席へのハードルはかなり高くなりますよね。
招待状には必ず旅費についての記載があるはずです。
自己負担なのか、招待側が出してくれるのか。
むしろほとんどの場合は、事前の出欠確認の段階で知らされると思います。
出席者はそれによって出席やご祝儀のありなしを決めることになります。
※交通費の話がなければ自己負担だと思ったほうがいいです。
宿泊費・交通費を全額負担
招待側が旅費を完全に負担してくれるケースなら話は簡単です。
国内の結婚式と同じようにご祝儀を用意します。
「海外で結婚式を挙げたい、そしてそれを見守ってほしい」
「招待客ははるばる時間をかけて出席してくれる。交通費と滞在費は出すのでぜひ来てください」
という気持ちをくんで、こちらも快くおめでとうの気持ちでご祝儀を渡せます。
旅費はすべて自己負担
交通費・宿泊費が自分持ちなら基本的にはご祝儀は無しです。
多くは事前にご祝儀を遠慮する旨が伝えられるはずです。
気が引けるかもしれませんが、このケースでご祝儀なしなのはマナー違反でもなんでもありません。
出席する側としては「式に出席すること自体がお祝い」という意識で大丈夫です。
このケースは金銭的時間的に厳しければ出席を断っても問題ありません。
招待する側も「旅費は負担できないが、もしできれば来て欲しい」という考えなので、無理強いはできないはずです。
欠席して、気持ちだけご祝儀を贈るかどうかはケースバイケースですね。
一部だけ負担してくれる場合には?
ややこしいのが旅費の一部だけ負担してくれるケースです。
宿泊費のみや交通費だけ。ずばり○万円だけ負担、という形ですね。
この場合でもご祝儀は準備したほうがいいでしょう。
全額負担してくれる人と比べて不公平な気もしますが、すべてを平等にするのは不可能です。
とは言え、負担額によって祝儀の額が多少上下するのは仕方ないと思います。
建前上ではご祝儀は旅費と相殺させるものではありませんが、これもケースバイケースで考えます。
★祝儀減額の失敗談
先輩から聞いた話です。
転勤していったかつての同僚が結婚することになり、職場の友人数人が招待を受けました。
全員出席することになりましたが問題は交通費です。
往復で祝儀の額と同じくらいになるので若い会社員にとっては小さくありません。
そこで皆で申し合わせて祝儀額を少し減らすことにしました。
ところが式の後に相手から交通費が渡されてしまいます。(ほぼ全額)
後日、連名で贈り物をして帳尻を合わせましたが、とても気まずい思いをしたそうです。
と言っても、東京-大阪間くらいだと前もって交通費について聞きづらいですよね?
お願いだから、交通費をくれる場合ははっきり言ってほしいです。
海外挙式のご祝儀を渡すタイミングは?
海外の挙式の場合、ご祝儀は事前に日本で渡しておくべきです。
直接会えるチャンスがあれば手渡しで。
無理なら郵送でも構いません。
前渡しの理由として一番大きいのは、多額の現金を海外で持ち歩くのは危険だからです。
これは自分たちもそうですが式を挙げる新郎新婦にも言えます。
日本より治安がいい国は少ないですし、飛行機移動の際に大金の荷物がいらぬトラブルを巻き起こす可能性も無いとは言えません。
国内挙式ですら集まった祝儀の管理には気を使うものです。
慣れない海外で相手の負担を増やさないためにも、当日渡しはやめましょう。
そもそも式の形が日本と違うので、受付で祝儀を渡せないことも多いですよ。
海外挙式でのご祝儀相場は?
気になるご祝儀の額ですが、国内で式を挙げるのと同じ額でいいでしょう。
つまり友人の間でご祝儀を3万と決めていればその額を。
自分が結婚して先に祝儀を受け取っているなら同額を渡します。
海外の挙式で旅費を負担してもらうなら増額するべき、という考え方もあるにはあります。
ですが、それを言ったらキリがありません。
豪華な式にはご祝儀をはずんで質素なら減額する、とはなりませんよね?
私なら、海外挙式は式にゴージャスなオプションを付けるようなものでお金がかかるのは仕方ない、と割り切って考えます。
なので国内の式と同じ額を包みますね。
★やむを得ずの遠方挙式なら増額はあり
個人的には、遠方での挙式にはっきりした理由がある場合は祝儀にプラスαがあってもいいと思います。
・同僚が転勤先で結婚した。
・結婚相手の地元で式を挙げる。
こういうケースで招待を受けて交通費を負担してもらう時は、相手の心苦しさや懐事情を考えて増額するのはありでしょう。
好きで海外挙式を選ぶのとは違いますからね。
少なくとも、負担してくれた交通費より祝儀の額が下回るのだけは避けたいと考えます。
相手によりけりのところもありますが。
まとめ
・旅費全額相手もち:祝儀あり
・全額自己負担:祝儀なし
・旅費一部相手もち:祝儀あり
※できれば事前に旅費について聞いておきたい。
・祝儀は国内で前渡し
・金額は国内挙式と同じ額
この手の話は、相手との関係性や結婚式に対する地域性によって違うので正解はありません。
周りと合わせることや自分の金銭事情の方が優先です。
あくまで一部の意見として参考にしてくださいね。