お中元やお歳暮は本来お世話になった方へ感謝を示すものです。
ところが親戚間では季節の挨拶のように贈りあっていることも多いです。
金銭的な負担も小さくないのでやめたいと考えても不思議はありません。
ですが、理由もなくやめるとは言い出しにくいのが本音ですよね。
そこで、大人のマナーを踏まえて角を立てずにお中元・お歳暮をストップする理由を紹介します。
格好つけずに言うと、お中元お歳暮をやめるための言い訳集です。
お中元・お歳暮をやめる理由
贈った直後に理由なしで
比較的やめることを言い出しやすいのがお互いに贈りあった直後です。
品物を受け取ったお礼状で「やめましょうか」と切り出せるのが大きいです。
唐突に申し出るよりはるかに伝えやすくなります。
できることならお中元よりはお歳暮のタイミングで切り出すのが望ましいです。
お歳暮の断り方として、受け取った品物を未開封で返送するという方法もあります。
ただこのやり方は、(会社の規則など)立場上受け取ることができない人が取るべき方法です。
親戚同士のやり取りで物を返すのは、相手の気分を害するリスクが高すぎます。
私なら絶対やりません。
子供のライフイベントを理由に
同世代の親戚とのやり取りだと、子供の成長は理由に使いやすいです。
子供同士の年齢が近ければなおさら言いやすいですね。
子供のことで物入りなのはどこのお宅も同じ。
お互い様のことなのですんなり受け入れてもらいやすいです。
出産・入学・卒業・○歳、と節目はたくさんあるので、どこかのタイミングで切り出してみましょう。
全員やめるを理由に
「お歳暮(お中元)を全員やめる」というのは誰にでも使いやすい理由です。
言い出せる理由が見当たらないときにはコレでいきます。
親戚みなさん同時にやめましょう方式ですね。
ただし、「一部の親戚とはお歳暮のやり取りを続ける」場合はこの理由はやめておきましょう。
ウソをつかれたことがバレるとその後の関係が非常に悪くなります。
人生の転機を理由に
お歳暮をやめるときによく使われる理由に一つが生活の変化です。
具体的には結婚・引越し・転職・退職など。
お仕事上の付き合いはほぼこの理由で大丈夫だと思います。
ただ、親戚相手だと理由としてはちょっと弱いかもしれません。
年齢を理由に
高齢をやめる理由にするのも一つの手です。
退職やご主人が亡くなったなども理由になります。
我が家はバリバリ現役で旦那もピンピンしているのでこの理由は使えませんが…。
お断りの手紙テンプレート
1:時候の挨拶・安否をたずねる
- 暑い日が続きますが
- 日に日に寒さも厳しくなってきましたが
- 皆様お変わりありませんでしょうか。
なるべくシンプルな自分の言葉で書きましょう。
格好つけて難しい挨拶をするとコピペ丸出しになります。
2:贈り物への御礼
- いつもよきお品をお贈りいただき誠にありがとうございます。
- このたびは心のこもったお品をいただきありがとうございました。
3:お断りの一文・理由
- どうか今後はこのようなお気遣いはなさいませんようにお願い申し上げます。
- かえってご面倒をおかけすることに恐縮致しております。
- つきましては、不躾ながら盆暮れのご挨拶を欠礼させていただく事に致しました。
- 高齢のため、来年からは年賀にて御挨拶を申し上げさせていただきたいと思っております。
- みなさんにお断りするようにしました。ご了承の上よろしくお願いします。
- 誠に心苦しい限りではありますが、よろしくご理解くださいますようお願いいたします。
それぞれの理由を書きます。
少々無理のある理由でも大丈夫です。
品物をもらってかえって恐縮です、と言う理由が一番書きやすいと思います。
4:相手への気づかい・今後の付き合いをお願い
- 季節柄くれぐれもお体ご自愛ください。
- 今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
- 今後は年賀にてご挨拶や近況のご報告をさせていただきたいと思います。
縁を切るわけではない、という意味で。
徐々にフェードアウト
どうしても欠礼の手紙は書きづらい…。
そんな時には段階を踏んで挨拶を軽くしていくやり方もあります。
お中元・お歳暮どちらも贈っていたのをお歳暮だけに。
ギフトのグレードを一段安いものにする。
お中元を暑中見舞いにお歳暮を年賀状に切り替えていく。
特にこちらから一方的に贈っている場合はこのやり方で問題ないと思います。
贈り合っているケースでは相手に「やめましょう」という空気を読んでもらう必要があります。
うまくいかなかったら諦めて別の方法で伝えましょう。
お中元・お歳暮をやめるときの注意点
連絡なしのストップは避けよう
- 何か良くないことでもあった?
- 配送トラブル?
- 私が失礼なことでも?
連絡無しで突然贈るのをやめると、相手に無用の心配をかけることになります。
もう少しはっきり言うと悪い印象が残りやすいです。
さり気なくでいいので、何らかの形で相手に伝えるようにしましょう。
事前にそれとなく知らされていれば、察してくれるものですよ。
気軽に話せる相手なら電話で伝えてもOK
ざっくばらんに話ができる相手なら、手紙でなく電話で伝えるのもありです。
急にかしこまった手紙が来ると、よそよそしくてかえって気を悪くするかもしれません。
「これからちょっとお中元やお歳暮が経済的に負担になりそうだし、お互いに辞める方向でどう?」と相談してみましょう。
ほぼほぼOKしてくれると思います。
伝えたのに贈られてきたら
お互いお歳暮をやめることを伝えても、次にまた贈られてきてしまうことがあります。
可能性として高いのは、デパートに配送を頼んでいてリストから消し忘れてしまったケースです。
もう一つ考えられるのは、言い方がやんわり過ぎてうまく伝わっていないケース。
どちらにしても、お礼状で再度「気づかい無用」であることを伝えましょう。
ただし、品物のお返しは無しで。
ここで贈り返してしまうとまた元通りになってしまいます。
本当にやめるべきか考えよう
形式的な虚礼ならやめても何も問題ありません。
しかし、心から感謝している相手への贈り物はやめなくてもいいのではないでしょうか?
私も結婚してからずっと、遠く離れたところに住む叔母とお歳暮のやり取りをしています。
子供の頃からかわいがってくれた叔母に、元気だよと伝える意味でも贈り続けています。
互いに負担が大きくならないよう贈る品の値段に気をつけてはいますが、自分からやめることはないでしょう。
おそらくやり取りが無くなってしまったら叔母も私も寂しく感じると思います。
お歳暮なんて無意味だ、とドライに考えるのも悪くはありません。
しかし一度やめれば復活させるのが難しいのも事実です。
心に引っかかりを感じるくらいなら無理にやめないほうがいいと思いますよ。
まとめ
お中元・お歳暮を面倒に思っている人は少なくありません。
やめるよう水を向ければ案外渡りに船と応じてくれるものです。
ただ、贈り物はやめても年賀状は毎年送るようにするなど、親戚と良い関係を続けていく努力は必要になりますね。
ぷつんと断絶してしまうのは無謀すぎます。
あなただけではなく旦那さんやお子さんにも大きく影響することです。