引越しの手伝いに来てくれる友達は本当にありがたい存在です。
その半面、どうお礼したらいいのか悩みますよね。
ストレートに現金を渡すのも他人行儀な気がします。
かといって何も無しでは申し訳ありません。
そこで、私の引越し体験をまじえて引越し手伝いに来てくれた友人へのお礼についてまとめてみました。
お礼の相場は?
はっきり言うと引越し手伝いの謝礼に相場はありません。
ないと言うより、ケースが違いすぎて平均金額に当てはめる意味がないと言ったほうが正しいです。
- 依頼者の経済状況。
- 手伝ってくれた時間の長さ。
- 能力や車の有無。
- 友達との関係性。
このような条件に大きく左右されます。
大学生の引越しで友人がヘルプに来るのと、社会人の転居を同僚が手伝うのとを一緒には出来ないですからね。
それでも無理やり相場を挙げるとすれば、「食事のみ」から「5000円」くらいを渡すことが多いようです。
ただ、現金だと友人には断られることもあります。
ましてや10000円近くになるとプロの引越し屋さんに依頼できる金額です。
自分は良くても友達は受け取りづらいのではないでしょうか?
私が経験した引越し手伝いのお礼金額
私がこれまで経験した引越し現場でのお礼の金額を書いてみます。
シチュエーションも人数もばらばらなので基準になるかはわかりませんが参考までに。
★大学生の引越し:1000~2000円
大学時代に2回ほど引越しの手伝いに行ったことがあります。
学生寮からアパートに移動したのと、実家を出て一人暮らしをスタートさせた2パターンです。
どういう経緯で行くことになったかはハッキリ覚えていません。
正式に頼まれたのではなく引越しを聞きつけて仲のいい友人たちが自然と集まったような気がします。
若いときはみんな半分ノリで集まってくれますよね。
学生寮から出た子のときは10人くらい集まりました。
引越し直後でお金がないのはわかりきっているので、お礼を貰う気は誰も無かったと思います。
それでも近所のラーメン屋で食べた夕食代は払ってくれました。(一人約1000円)
実家を出た子のときは家族もいたので集まった手伝いは5人でした。
時間帯が早かったので出前で遅めの昼食をごちそうになりました。
プラス、相手のお母さんが足代としてギフト券1000円をくれました。
定期券で行ける場所なので交通費は0だったんですけどね。
★店舗引越し:11000円
私が働いていた店舗が引越しをすることになり、そのヘルプを友人(女性)に頼んだことがあります。
業者にも頼みましたが、費用を節約するために引越し作業の半分くらいは働いていたスタッフが行ったんですね。
ただ、あきらかに人手が足りなかったので追加の手伝いを友人にお願いしたわけです。
友人は大きなRV車に乗っていたのでそれも出してもらいました。
重たい荷物の持ち運びは男性スタッフがしてくれましたが、仕分けや車の運転などでほぼ1日仕事をしてくれました。
この報酬が10000円(ガソリン代込み)と昼食代です。
友人の手伝いとはいえ、金額は先に伝えてあったので1日バイトのようなものですね。
あまり参考にはならないかも。
★社会人の引越し:2000~3000円
結婚して新居に引っ越す時に、旦那の高校時代の友人7人が手伝いに来てくれました。
誰もがかなりテキパキと作業をしてくれたのでとても助かりました。
心得のある人がエアコンの洗浄までしてくれましたからね。
当初、お礼は食事だけでいいと(旦那に)言われていましたが、これはマズいと思って急遽3000円ずつのポチ袋を用意しました。
ところが、誰も受け取ってくれませんでした。
なので、お礼の金額は休憩時のお茶菓子代と少し早めに食べた夕食代(蕎麦屋)だけ。
一人当たり2000円ちょっとです。
みなさん車で来られたのでお酒は無しでした。
このように懐事情や関係性でお礼の額もさまざまなので一概には言えません。
基本的に友人へのお礼は、抵抗なく受け取りやすい食事のみでもいいと思います。
それだけだと申し訳ないというケースなら、3000円前後の無理ない額を用意すればいいでしょう。
現金だと失礼になりそうな目上の方なら、後日あらためてお礼状と菓子折りを贈るとか。
この金額に文句を言う人がいれば、それは友達ではなくバイトです。
逆に言うと、引越しを安くあげてやろうと友人の手を借りるのも賛成できません。
そういう魂胆はどうしても透けて見えるので自身の評価を下がることになります。
友達が来てくれるのはあくまで善意。
プロに頼むのとどっちが得か、と考えるくらいなら引越し屋さんに依頼しましょう。
引越し手伝いを頼むときの注意点
親しき仲にも礼儀あり。
ここでは友達に引越しの手伝いをしてもらう時に最低限気を付けることを解説します。
交通費は必ず出す
お礼は食事だけでも必要経費は必ず支払いましょう。
たとえ数百円の電車賃でもナアナアにしてはいけません。
日常のコーヒー代を奢る感覚とこれとは別物です。
友人が車を出してくれたのなら、使った分のガソリン代はあなたが出すのが当然。
使用代として満タンにして返してあげるくらいの気持ちが必要です。
レンタカーを借りていたら、もっと高くつくわけですからね。
お金は前もって用意
謝礼を支払うつもりなら前もって準備しておきましょう。
当日バタついている時に、お金をごそごそ準備するのは嫌味に見えてしまいます。
どうせ前もって用意しておくなら新札がいいですね。
入れるものはポチ袋でいいでしょう。
あまり仰々しくお祝い袋だと友人の皆さんも受け取りにくい感じがしますからね。
★商品券という手段もあり
現金だと固辞されそうな相手だったら商品券で準備するのも1つの方法です。
お金と違って「せっかく用意したので持っていって」と言いやすいですよ。
お米券や図書カードと種類は豊富にあります。
気軽に使えるQUOカードなどいいんじゃないでしょうか。
プロの手際を期待してはいけない
手伝いに来てくれる友人は素人で引越しのプロではありません。
ものすごく働いてくれる人もいれば、「何しに来たの?」という人もいるかも知れません。
時間もかかるし効率が悪いのは当然と思っておきましょう。
頼んでいる立場では、作業で壁に傷がついても文句は付けにくいですね。
また、何か問題が起こる可能性は想定しておくべきです。
- 荷物が破損してしまったら
- 途中で車が事故にあったら
- 運んでいる途中に怪我をしてしまったら
荷物の破損は自分があきらめればいいだけですが、まずいのは怪我人が出ることです。
引越し業者なら保険が効きますが友人の手伝いではそうもいきません。
当然治療費を払うことになるでしょう。
滅多にあることではありませんが、引越し中のトラブルは全て自分が責任を取る心づもりはしておきましょう。
怪我や破損防止のために、大物の運搬だけはプロに任せてしまうのも手です。
まとめ
こうして考えてみると、費用はかかっても業者に頼むほうが気兼ねなくていい気がしてきます。
ただ、損得なしで手伝ってくれた友達とはその後も大切に付き合っていってくださいね。
いつかその友達に頼られたら、引越しの恩返しだと思って快く引き受けてあげましょう。
こちらのほうが「お礼を渡すか渡さないか」よりももっと大事なことだと思います。