洗い終わって重ねておいた食器がガッチリ外れない。
お椀と小皿がぴったりハマって取れない…。
食器同士がくっついてしまうことは意外によくあります。
いざくっつくと「ボンドでも付いてるの?」というくらい全然はずれないので驚いてしまいます。
で、いつもなんとなくジタバタしているうちに外れるので次回くっついたときにまた困るんですよね。
そこで今回はくっついた食器を論理的に外す方法を紹介します。
理屈さえ分かっていればいざというときにもオロオロせずにすみますよ。
空気圧でくっついた食器の取り方
濡れた食器を重ねると水分がフタになって間に空気を閉じ込めます。
時間が経って温度が下がると冷えた空気は収縮していきます。
その圧力で食器同士がくっついてしまうのです。
洗い物をしっかり乾かさずに重ねると起きる現象です。
この場合は空気を温める・逃がすことで取り外すことができます。
お湯で温める
まず、重なった食器が入る大きさの容器にお湯を入れます。
お湯の温度は熱湯ではなくて大丈夫ですよ。
お風呂より少し熱い程度、温度にすると45度くらいのお湯で十分です。
容器のお湯の中に重なった食器をそのまま入れて1分ほど放置しておきます。
中の空気が温まるのですんなり外せるはずです。
はずれない場合は温め不足なのでもう少し高温のお湯につけてみてください。
カードを入れて空気を抜く
これは重なった食器同士のどこかに隙間がある場合に使える方法です。
隙間から磁気カードを差し込んで空気の逃げ道を作ってやります。
圧が抜ければあっさり外れますよ。
差し込みやすいのはテレホンカードやクオカードなど。
パウチしてあるカード類も使えます。
診察券とかね。
紙製のカードは弱すぎてダメ。
プラスチックカードも厚みがあって使いづらいです。
乾かす
お湯もカードも効果なしの場合は乾かして様子を見ましょう。
濡れていると絶対取れないようなくっつき具合も、乾くとあっさり取れることがあります。
食器乾燥機にかけたらあっさり外れることもありますね。
サイズでくっついた食器の取り方
大きな食器に小さな器を重ねたら取れなくなってしまった。
形状的に力を入れづらくて外せない…。
この場合は食器のサイズが原因で取れなくなっています。
空気圧とは別の方法でないと取れません。
お湯+氷水
お椀状の食器が重なったときに使える方法です。
内側のお椀に氷水を入れて冷やします。
外側のお椀はお湯につけて温めます。
空気は温度によって収縮しますが、実は陶器も微妙にサイズが変わります。
わずかですが温めることで膨張、冷えると収縮するんです。
外を広げて(温)中を縮める(冷)という原理で外しやすくなります。
軽く叩き続ける
重なった食器を逆さまにしてコツコツ叩き続ける、という方法もあります。
叩く刺激と重力でちょっとずつ食器がズレていきます。
食器を壊さないように叩く道具は硬すぎず柔らかすぎないものを選びます。
すりこぎや包丁の柄くらいがちょうどいいでしょう。
手で叩くのが安全ですが、刺激が弱すぎてなかなか外れないかもしれません。
食器用洗剤を垂らす
重なっている縁の周りにぐるっと食器用洗剤を垂らします。
そのまま置いておくと、ゆっくりと洗剤が隙間に浸透していきます。
浸みこんだ様子が見えたら、ゆっくりと食器同士をひねるように動かしてみてください。
洗剤のヌルヌルでそのままずらすことができれば外せます。
まとめ
- お湯で温める
- クオカードを差し込む
- 完全に乾燥させる
- 外を温め中を冷やす
- コツコツ叩く
- 食器用洗剤で滑らす
これだけ方法を知っていれば慌てなくても済むはずです。
食器の重なった状況やくっつき方を見て対策を選んでくださいね。