手鏡から大きな姿見まで私たちの身の回りには数多くの鏡があります。
それだけに不注意で割ってしまうこともたまにはありますよね。
日本では昔から鏡を神聖なものとしているので、割った時にはとてもイヤな気分になります。
なんだか悪い事の予兆みたいな…。
そこで、
鏡を割ってしまったときの処分方法。
割れた鏡は縁起が悪いのか?
縁起をかつぐ割れ鏡のお清め方法。
について解説します。
割れた鏡の捨て方
★鏡は燃えるゴミ?資源ごみ?
割れてしまった鏡はどのゴミとして出せばいいのでしょう?
燃えないゴミで良さそうですが、資源ゴミや危険ゴミ(スプレー缶・乾電池など)なのかもと迷います。
鏡は燃えないゴミ(不燃物)として捨てます。
割れていても割れていなくても燃えないゴミです。
金属や割れたガラスのゴミと同じ扱いですね。
※例外もありえるので必ず自治体のホームページで確認してから捨ててくださいね。
★危険物と明記する
割れた鏡の破片は刃物のように鋭くて大変危険です。
直接ゴミ袋に入れずに、厚手の紙で包んで「割れ鏡」とマジックで大きく書いておきます。
細かい破片なら新聞紙を重ねるくらいで事足りますが、大きな破片ならダンボール箱やガムテープを利用ししょう。
不燃ゴミがかさばるのはよくありませんが、作業員にケガさせないことを優先すべきですよね。
で、私の住む地域では包んだゴミを色分けされたカゴに直接捨てています。(燃えないゴミとして袋にまとめない)
ところが、すぐ隣の市では他の不燃ゴミと一緒に袋に入れるよう決まっています。
また別の市のホームページを見ると、指定のゴミ袋(有料)に入れなくてはいけない地域もあるようです。
この最後の捨て方には地域ごとにかなり違いがあるので、地元ルールをよく確認して捨ててくださいね。
間違えると回収してくれませんので。
★大きなサイズは粗大ごみに
大きな姿見などは粗大ごみ扱いになる可能性があります。
鏡部分だけなら(袋の中で)割って細かくできますが、枠が頑丈だと細かくするのは難しいです。
この場合は回収を依頼して引き取ってもらうことになります。(有料)
地域ごとに粗大ごみの規定サイズは異なります。
私の地元では一辺50センチまで捨てられますが、30センチで粗大ごみ扱いになる地域もあります。
これも要確認ですね。
鏡を割るのは縁起が悪い?
鏡を割ってしまうとショッキングでなんとなく不吉な感じがしますよね。
実際、鏡が割れることを過剰に縁起が悪いと捉えている人も少なくありません。
ただ全く気にしない人、ポジティブに考える人もいます。
悪い意見と良い意見を並べてみますね。
★縁起が悪い説
・自分の分身が映る鏡が割れるのは縁起が悪い。
・『破鏡不照』(割れ鏡のように悪化した男女仲は戻らない)の四字熟語のようにカップルの危機がくる。
・「鏡を割ると七年不幸になる」というジンクスが英語圏にある。
・悪いジンクスの始まり:鏡が割れると不幸が長い間続く。
・割れた鏡に映った自分は歪んで見えるので、そのまま使い続けると本当にその顔になる。(という言い伝え)
★ポジティブ説
・割れた鏡は自分の身代わりになってくれた。不幸からガードしてくれた結果である。
・風水では「鏡は邪気を吸い取ってくれる。その役割を終えると割れる」とされている。つまり役目が終わっただけ。
・今までの自分を割れた鏡に閉じ込め、新しい自分へと生まれ変わる変化のサインである。
こうして並べてみると、物事は考え方一つでどうとでも捉えられるなと思いませんか?
どうせなら鏡の中の分身が災厄から守ってくれたと考えるほうが、精神衛生上も良さそうですよね。
ただ、割れ鏡を使い続けるのが良くないという言い伝えには賛成です。
顔は歪まないと思いますが単純に危ないです。
縁起をかつぐ鏡の捨て方
そうは言っても、縁起の悪いことを放置するのも気持ちが悪いです。
そこで簡単にできる鏡のお清め方法を紹介します。
★塩で清める
ベタですが塩でお清めをします。
シンプルに、捨てる前の鏡に塩をふりかけて厚紙に包みます。
もう少し丁寧に清める場合は、水に塩を溶かしてきれいな布に含ませて鏡を拭きます。
割れているのでケガをしないように注意してくださいね。
★白い布で包んで捨てる
大切なものを処分する時に、お清めの意味を込めて白い布や紙で包んで捨てるのは定番です。
鏡も割れて役目を終えたので何かを映すことがないよう白い布に包みましょう。
そして感謝の気持ちを込めて捨てます。
※さらに紙で包んで「キケン」と明記してくださいね。
★「美しいもの」を最後に映す
鏡を捨てる前に「命ある美しいもの」を映してあげることは風水的にいいそうです。
最後に美しいものを見せてあげるのは、鏡に対する優しさと御礼なんでしょうね。
それじゃ私自身を……と言いたいところですが、お花や観葉植物が無難でしょう。
まとめ
鏡に限らず、長い間使ってきたものに対しては感謝の気持ちをもって処分したいですね。
気持ちをすっきりさせたい場合はお清めをきちんとしてから、ルールにのっとって処分しましょう。