最近、ちょっとものが見えづらい。いよいよ眼鏡か……。
そう思っても実際どのくらいの視力から眼鏡を作るべきなのかは悩ましいですよね?
私も初めのタイミングには迷いました。
しかも、一度眼鏡をかけるとどんどん目が悪くなるなんて話も耳にします。
本当なのでしょうか?
ここでは、眼鏡をかけ始める視力の目安やその後の視力低下について解説します。
視力0.7が眼鏡のボーダーライン!?
実は眼鏡をかけ始めるのに明確な指標はありません。
人それぞれ生活に必要な視力が違いますからね。
ですが、一般的に近視で視力が0.7を切ったら眼鏡を検討するべきと言われています。
これは自動車やバイクの免許取得時に必要な視力として採用されている数字でもあります。
日常生活に支障をきたす視力のラインとして参考にはなりますね。
0.7は結構高くない?
と感じるかもしれませんが、これは両目で見たときの視力です。
免許更新の時には両目であの「C」みたいなマークを見るんですよ。
健康診断の視力検査は片目で測ることがほとんどなので、両目で言われてもピンとこないですよね。
左右の視力バランスで見え方が違うので一概にはいえませんが、片目が0.3~0.5くらいが両目0.7程度になります。
少なくとも免許更新を控えた人はこの0.7ラインで眼鏡(コンタクト)を使わざるを得ません。
通らなければ新たな免許がもらえませんからね。
もちろん、免許は持ってないし生活していく上で特に困ってない、というなら無理に眼鏡をかける必要はありませんよ。
私の眼鏡のかけ始め
私も眼鏡を愛用しています。
かけ始めたのは比較的遅めで大学に入ったころです。
高校時代にちょっと黒板が見えづらいなとは感じていました。
大学生になると出席する授業によっては教室がものすごく広くなったんですね。
見えづらいレベルじゃなく完全に読めない距離だったので眼鏡をかけ始めました。
この時の視力は右0.3左0.2でした。
子供の眼鏡判断
大人は自己判断できますが、難しいのは子供の眼鏡スタートのタイミングです。
黒板が見にくければ勉強に支障をきたしますし、周りがよく見えないことはケガの原因にもなりえます。
子供が進んで眼鏡をかけたがることは少ないので、親が見極めて上げる必要があります。
基準になるのが健康診断の視力検査です。
現在では片目ずつのABCD判定で結果を知らされるのが主流になっています。
A判定:1.0以上
B判定:0.9~0.7
C判定:0.6~0.3
D判定:0.2以下
Aはおおむね問題なし。
C・D判定は眼科の受診をすすめられます。
場合によってはB判定でも受診を指導されるかもしれません。
B判定の視力なら悪くなさそうですが、低下が始まっているのが問題です。
適切な指導を受けて生活改善すれば、これ以上の視力低下の防止や視力回復も期待できます。
正直なところ、大人では「目に悪いから仕事辞めろ」と言われても無理ですからね。
また、受診により目の病気による視力低下が発見できるのも重要なポイントです。
学校の視力検査で悪い判定でも、眼科で詳しく診てもらったら問題なしというケースはよくあります。
あまり重く考えずにきちんと受診させましょう。
子供は視力いくつから眼鏡?
見えにくさは近視だけでなく乱視や遠視など複数の要因がからむので、視力だけで眼鏡をかけ始める時期は断定できません。
ただ、私の実感だと片目0.3を切るようだと学校生活に支障をきたすのではないかと思います。
実際、小学生のころに周りで眼鏡をかけ始める子は視力0.2~0.3が多かったと記憶しています。
まだ視力に関して細かい指導がなかったので、眼鏡スタートは各家庭の判断に任されていたんですよね。
今では0.3を下回ったからといきなり眼鏡屋にいかずに、まず眼科で指示を仰ぎましょう。
本当に眼鏡が必要なら処方箋を出してくれます。
眼鏡屋に行くのはそれからでも遅くありません。
眼鏡を作るのに処方箋は必要?
眼鏡を作るのに医師の処方箋は必須ではありません。
眼鏡屋の検査だけでも自分にあった眼鏡を作ることはできます。
病院に行けば時間もお金もかかるので気乗りがしないですよね?
しかし、視力の悪化には病気が原因というケースもあります。
その場合は眼鏡屋の検査だけでは見落としてしまうかもしれません。
初めて眼鏡を作る人・視力が落ち始めた子供・中年以上で急に目が悪くなった人には眼科の受診を強くおすすめします。
眼鏡をかけると視力が落ちる?
眼鏡をかけ始めるとどんどん視力が下がっていく…。
世の中にはなぜかこんな噂が一人歩きしています。
もちろんこの噂はデタラメです。
ただ、眼鏡をかけている私にはこの噂が流れる理由がなんとなくわかります。
遺伝や病気を除けば、眼鏡をかけるほど近視になる原因は生活習慣にあることがほとんどです。
- テレビとの距離が近い。
- 勉強するときの姿勢が悪い。
- 寝ながら本を読む。
- 机と椅子の高さが合っていない。
- スマホの見すぎ。
- 遠くを見る機会が少ない。
- 目に良くない食生活が続いている。
こういう習慣は、眼鏡をかけるようになっても簡単には直せません。
中には改善して視力低下を抑えられる人もいますが、ほとんどの人は年々近視が進んでしまいます。
必然的にレンズの度数も上がっていきます。
その結果、眼鏡のせいで視力が落ち続けていると勘違いしてしまうわけですね。
実際は眼鏡をかけなくてもどんどん視力低下は続いているんです。
ただし例外として、自分にあっていない眼鏡をかけていると目は悪くなります。
あまりに格安の眼鏡を作るのは仕上がりが心配なのでやめたほうが無難です。
微妙な調整のズレでもずっと身につけている物なので影響は大きくなります。
まとめ
はじめは眼鏡に抵抗がありましたが、今ではお洒落アイテムの一つとして割り切っています。
私の顔も少しは知的に見えるかもしれませんし…。
ただ、子供は眼鏡をすごく嫌がるんですよね。
視力低下を少しでも食い止めるために、早めの対策を心がけてください。