こたつに入ったままつい眠ってしまった…。
寒い季節にありがちですよね。
ですが、こたつでのうたた寝はデメリットだらけでとても危険です。
健康面だけでなく肌にも悪いので美容の面でもマイナスなんですよ。
そんなこたつ寝のリスクについてまとめました。
低温やけど
こたつでうたた寝のリスクで、真っ先に思い浮かぶのは低温やけどではないでしょうか。
じわじわと温まるところにずっと体を置いておくわけですからね。
一般的に、44度程度で3~4時間ほど46度になると30分~1時間同じ箇所を温め続けると低温やけどになると言われます。
こたつの中は40度以上あるので、やけどしてしまう可能性は十分にあります。
起きてこたつに入っている場合は、熱ければ自然と体をずらすのでやけどのリスクは高くありません。
しかし、こたつで寝ているときはあまり体は動きません。
狭いので寝返りも打ちづらいですよね。
同じ場所に延々と熱が当たってしまうことになっています。
その結果、痛みをあまり感じないまま皮膚に大きなダメージを負ってしまいます。
肌が乾燥
こたつの中はとても乾燥しています。
高温で水分が蒸発しやすくなっていることもありますが、部屋の湿気から遮断されているというのも大きな理由です。
部屋を加湿している人でも、こたつ内まで蒸気を流す人はめったにいませんからね。
眠ってしまえば、こたつに入った体表面から水分はドンドン出ていってしまいます。
加湿器を付けていたとしても、下半身はその恩恵を受けていません。
もともと乾燥肌の人はさらにかさかさになり、かきむしりたくなるようなかゆみの原因になります。
脱水症状
こたつ寝でもっとも恐ろしいと言われているのが脱水症状です。
人間は夜普通に布団で眠っているだけでもコップ1杯ぶんの汗をかきます。
これが熱いこたつの中だとどうなるでしょうか。
自覚症状のないまま3~4時間で500ミリリットルのペットボトル1本分に匹敵するほどの汗をかいてしまうんです。
このような不自然な汗のかき方をすると、水分不足を引き起こした血液は高血糖高脂肪のドロドロ血になってしまいます。
最悪の場合には脳梗塞や心筋梗塞に繋がることもあるんです。
たかがうたた寝と油断せずに、無理にでも起こしましょう。
腰への負担
先程、「寝返りを打ちづらい」というお話をしました。
こたつは布団のように自由に体の位置を動かすことはできません。
こたつで寝ると不自然な体勢のままで固定されてしまいます。
これは腰にとても負担をかけます。
また、敷物があるとはいえ布団のようにふかふかはしていませんよね。
固い場所に寝続けるのも腰によくありません。
目が覚めた時には、すっきりどころかかえって疲れが溜まってしまうんですよ。
風邪を引きやすい
「こたつで寝て風邪を引いてしまった」というフレーズはよく耳にすると思います。
ですが、なぜこたつ寝は風邪を引きやすいかご存知ですか?
私たちの体は常に一定の体温に保たれています。
周りが暑くなれば汗を出して冷やしますし、寒くなれば体が縮こまって熱を逃すまいとします。
意識しなくても人間の持つ体温調節機能が勝手に指令を出してくれているんです。
ところがこたつで寝てしまうと、中に入っている部分と露出した部分で体温に大きな差が出てしまいます。
体の中で「どっちが本当の体温なの? 何に合わせたらいいの?」と体温調節機能に混乱が起きてしまい、調節がうまくいかなくなります。
その結果、風邪を引いてしまうというわけです。
まとめ
★こたつ寝のリスク
- 動かないことでの低温やけど
- 湿気が届かず肌の乾燥
- 脱水症状
- 狭さで腰に負担
- 体温調節ができず風邪ひき
ついこたつでうとうと…あの気持ちよさの裏には、体にとっては危険なことがこんなに隠れていたんですね。
風邪を引きやすい上にお肌にも悪影響あり。
命にかかわるような重篤な症状まで引き起こしかねません。
寒い季節を健康に過ごすためにも、こたつでのうたた寝は厳禁ですよ。