寒い季節の小さな味方ホッカイロ。
冷えていく体を温めてくれる心強い存在です。
ですが、使用済みのカイロはどうやって処分していますか?
正しい捨て方とちょっとお得な再利用する方法をご紹介します。
使い捨てカイロの捨て方
★使用済みの物を捨てるとき
使用後のカイロを捨てるときに気を付けたいのはその状態です。
熱を持っているうちにゴミ箱へ捨てるのはやめましょう。
温かいからといって発火する可能性は限りなくゼロに近いです。
しかし、密閉空間だとカイロはかなり高温になります。
ゴミ袋に穴が空いたりゴミ箱が変形してしまうリスクも考えられますね。
危険を避けるためにも熱が収まってから捨てるようにしましょう。
★使用期限が過ぎたものを捨てるとき
使用期限が過ぎたカイロを未使用のまま捨ててしまうと、何かの衝撃で発熱してしまう可能性があります。
念のため開封して、一度温かい状態にしてから冷ましてから捨てましょう。
というか、そのまま捨ててしまうのはもったいないです!
カイロの使用期限というのはあくまで「表示してある時間、温かさを保てる期限」なんです。
なので、表記より持続時間が短くなっているかもしれませんがちゃんと使えます。
食べ物のように神経質になる必要はありません。
★「水に濡れると発火する」はウソ!
よく、カイロはうっかり濡らしてしまうと発火してしまうという話を耳にします。
が、これはデマなので捨てるときにも気にしなくてOKです。
そもそも使い捨てカイロの中にはもともと、熱反応を促進するための水分が含まれています。
考えてみれば、身につけたカイロ周りに汗をかくことはよくあります。
もし汗の水分に反応して発火するようなら大変なことになりますよね。
もちろん、捨てたごみ袋の中に水分が入っていても心配することはありません。
◆捨て方は「捨てる地域の方法に従う」
使い捨てカイロは燃えるゴミなのか不燃ゴミなのか迷いますよね?
実はカイロの捨て方は住んでいる地域によって違うんです。
自治体のホームページなどできちんと確認しておきましょう。
代表的な地域の捨て方は以下のようになっていました。
・北海道札幌市:燃やせるごみ
・宮城県仙台市:家庭ごみ
・東京都新宿区:金属・陶器・ガラスごみ
・東京都足立区:燃やさないごみ(不燃ごみ)
・大阪府大阪市:普通ごみ
・愛知県名古屋市:不燃ごみ
・福岡県福岡市:燃えないごみ
地域によっては分別の仕方がとても細かいところもありますよね。
単純に『燃えるゴミ』と『燃えないゴミ』だけでは分けられないようです。
捨てるときには間違えないようにしましょう。
滅多にないとは思いますが自治体で決められていなければ自分で分別する必要があります。
その場合は、中の砂は鉄あつかいになりカイロ袋はプラスチックあつかいになります。
ちなみに那覇市のサイトを見たところ、カイロの捨て方の記載がありませんでした。
暖かな沖縄では使い捨てカイロの使用頻度が低いんでしょうか。
使い捨てカイロの再利用
使い終わったカイロを手にすると、何かに使えそうだなあとつい思ってしまいます。
ここでは使用済みカイロの再利用方法を紹介します。
いずれもきちんと冷めた状態にしてから使ってくださいね。
消臭剤
使い捨てカイロには酸化を促すための活性炭が入っています。
活性炭はその表面のデコボコで臭いの成分を吸着する働きがあります。
専用の消臭剤ほどではありませんが、消臭効果が有るということですね。
下駄箱にそのまま入れておけばカイロがニオイを消してくれます。
燃えるゴミとして出せる地域であれば、煙草の吸殻を捨てたゴミ袋に一緒に捨てるのもいいですね。悪臭の広がりをいくらか防いでくれます。
湿気取り
活性炭には湿気取りの効果もあります。
湿気の気になる靴箱・物置・カサ置きなど、本物の湿気取りを置くほどじゃないポイントにおいてみてはいかがでしょうか?
ちなみに活性炭の消臭・湿気取りの働きは化学反応とは違うので、使用済みカイロでも効果があるんです。
匂い物質や湿気をめいっぱい吸着したら効果はなくなってしまいます。
土の肥料に使える?
使い捨てカイロの中身を土に混ぜて肥料代わりにする、という利用方法をよく耳にします。
ですが、カイロを土に混ぜるのは製造メーカーでは推奨されていません。
カイロには「バーミキュライト」という肥料にも使われる土にいい成分が含まれています。
このため土に混ぜるのをすすめる声が少なくありません。
ところがカイロには、酸化を早めるために塩分も含まれています。
塩が大事な植物を枯らしてしまう可能性があるんです。
使い捨てカイロには、土に混ぜることが可能でそれを売りにした製品も作られています。
そうでない普通のカイロを土に混ぜるのはやめておいたほうがいいでしょう。
まとめ
- 未使用・熱い状態のまま捨てるのはNG
- 使用期限はさほど気にしないでOK
- 水に濡れても発火しない
- カイロ分別は地域でかなり違う
- 消臭剤・湿気取りで再利用可
- 肥料にはおすすめできない
燃えるゴミで捨てられないとちょっと面倒ですが、決まりに沿ってきちんと処分することが大切ですね。
せっかくなので再利用までしっかりお世話になってから捨てましょう。