安売りされているお肉を買ってみても、固くて味はイマイチということが多いですよね。
高いお肉がおいしいのはわかりますが、何倍もする金額を見るとどうしても低価格の商品を手に取ってしまいます。
ですが、固くて食べにくいお肉でもひと手間加えることで高級肉のような食感にすることができます。
そんなお肉を柔らかく調理する方法9つを紹介します。
ヨーグルトに漬け込む
お肉をヨーグルトに漬け込みます。
バットの上で漬けてもいいですが、ジップロックなどを使うと揉み込みやすいです。
前もってお肉にフォークで穴を開けておくと浸透度アップ。
お肉にヨーグルトをしっかりと揉みこんだ後、1時間ほどそのまま寝かせておきましょう。
ヨーグルトに含まれている乳酸菌が肉の繊維をほぐして、柔らかくジューシーにしてくれます。
漬け込んだ後は、キッチンペーパーなどを使ってヨーグルトを拭き取ってから調理してくださいね。
パイナップル果汁に浸す
パイナップルをすりおろした果汁にお肉を漬け込むと柔らかくなります。
長く漬けすぎるとお肉が崩れてしまうので、10~30分くらいにしておきましょう。
パイナップルにはブロメラインという酵素が入っています。
これがお肉のタンパク質を分解してくれるので、肉のスジが溶けてお肉を柔らかくしてくれるんです。
ただし、缶詰の汁だと分解酵素がほとんど残っていないのであまり効果はありません。
生のパイナップルが必要なので、コストがかかるのが欠点です。
りんごの絞り汁を使う
りんごの果汁にお肉を漬け込むのも有効です。
りんご酸にもお肉のタンパク質に働きかけてを柔らかくしてくれる効果があります。
ポークソテーのような料理なら、タレにすりおろしりんごを加えて漬け込みます。
唐揚げなら鶏肉に下味をつけるときに、スプーン1杯のりんごの絞り汁を混ぜます。
砂糖をすりこむ
砂糖でお肉を柔らかく食べる方法もあります。
調理前のお肉の表面に砂糖をすりこんでおきます。
味の邪魔をしない程度の量でいいですよ。
時間をかけて漬け込む必要もありません。
砂糖の持つ保水性で、肉汁が外に溢れ出るのを防ぐのでジューシーな仕上がりになります。
お肉を柔らかくするというよりは、固くなるのを防ぐ方法ですね。
はちみつを塗る
はちみつをお肉の表面に塗って30分ほど置くとやわらかくなります。
砂糖と同じように保水性で肉汁が流れ出るのを防ぐ効果があります。
しかも、はちみつにはパイナップル同様にタンパク質を分解する酵素がが含まれています。
ジューシーさを保ちながら肉も柔らかくする2つの効果があるわけですね。
ただし、塗りすぎると甘いお肉になってしまいます。
薄塗りにして、肉の味付けもはちみつぶんを差し引いて調整してくださいね。
酢で煮込む
お酢にも肉を柔らかくする働きがあります。
酸性のお酢によって、肉の分解酵素が活発になって繊維を柔らかくしてくれます。
加えて、保水力も高まり肉の骨も取れやすくなります。
骨付き肉の煮込み料理などにおすすめの方法です。
重曹や炭酸水に漬け込む
重曹小さじ1杯程度を250mlの水に溶かします。
ジップロックに入れた重曹水にお肉を6時間ほど漬け込みます。
重曹に含まれる炭酸ナトリウムが肉のタンパク質を分解することで、火を通しても固くなりにくくしてくれます。
ただ、重曹には独特の味があるので苦手な方も少なくありません。
そこで活躍するのが炭酸水です。
炭酸水に漬け込んでも重曹と同じ効果が得られます。
よけいな味がつきにくいのでおすすめの方法です。
焼くのなら片栗粉でコーティング
ステーキなど肉を焼く調理には片栗粉を使う方法もあります。
焼く直前に肉表面へ片栗粉をまぶします。
できるだけ薄くまぶしてくださいね。
表面が片栗粉によってコーティングされて、肉汁が外に流れ出ることなく閉じ込められます。
ふっくら柔らかいうえにジューシーな焼き上がりになりますよ。
肉を叩いて筋を切る
お肉は火を通すことで縮んでしまいます。
赤身と脂身では縮み具合が違うので、肉が不格好に反り返ってしまい口当りも悪くなります。
ステーキを焼く時によく起こる失敗ですよね。
そこでまず、赤身と脂身の境目に包丁をいれて筋切りをします。
これで肉が反り返るのを防ぐことができます。
次に肉叩きを使って肉全体をまんべんなく叩きます。
肉叩きが無ければ包丁の背で叩いていきます。
この行程で肉の繊維をほぐして柔らかくできます。
原始的ですがとても効果的な方法です。
漬け込む時間やコストがかからないのもいいですよね。
まとめ
- ヨーグルト
- パイナップル果汁
- りんごの絞り汁
- 砂糖
- はちみつ
- 酢
- 重曹or炭酸水
- 片栗粉
- 肉叩き&筋切り
柔らかくお肉を食べるためのひと工夫、いかがでしたか?
何を作るか、かけられる時間、最終的な味付けによって方法を使い分けるといいのではないでしょうか。
うまく処理すれば、安いお肉でも家族から絶賛される美味しさになりますよ。