かかとも他の肌と同じように、乾燥するとガサガサになってしまいます。
汚らしいく見えますしストッキングも引っかかりやすくなりうんざりしますよね?
しかし、ガサガサの原因は乾燥ではなくかかと水虫かもしれません。
今回は、かかと水虫と乾燥ひび割れの症状の違いや、それぞれのケア方法を解説します。
かかと水虫の特徴
単にかかとが乾燥で白くなっているのと水虫が原因の場合はどんな違いがあるのでしょう?
かかとの水虫の特徴を知ってセルフチェックしてみましょう。
左右のかかと状態が大きく違う
片方のかかとだけガサガサ度合いがひどい…。
左右のかかとの症状に大きな違いがある場合は水虫を疑う必要があります。
乾燥でかかとが硬くなる場合は左右が同じ程度の症状になる事が多いです。
かといって、左右同じ症状でも水虫が否定できるわけではありません。
保湿クリームを塗っても改善しない
かかとには肌を守る皮脂を分泌する皮脂腺がありません。
そのため乾燥の影響をモロに受けて潤いを失いやすい部分です。
それでいて、顔や腕にくらべてケアを怠りやすい部分でもありますよね。
カサカサになったかかとは、化粧水+クリームでしっかり保湿ケアをすれば目に見えて改善していきます。
逆に言うと、保湿ケアをしても改善の兆しがない場合は水虫の可能性がありますね。
過去に水虫になったことがある
かかとの水虫は足の指などから菌がまわって発症するケースが多いです。
過去に水虫経験がある場合は、完治しておらずその菌がかかとにうつった可能性が考えられます。
症状が治まっても菌が残っていれば再発してしまうのが水虫治療の大変なところです。
白い粉が吹いた状態でひび割れが深い
かかとがカサカサから白い粉を吹くような状態に。
また、深いシワのようなひび割れを起こしてしまっている場合は水虫に感染している可能性があります。
ゴワゴワと角質が厚く硬くなるのも、かかと水虫の特徴です。
皮剥けや水泡などがある
かかとが皮剥けしていたり、周辺に水泡や斑点ができている場合も水虫の可能性が高いです。
★気になったら皮膚科で診察を受ける
セルフチェックは大事ですが、水虫かどうかは素人では判断できません。
とくに、かかとの水虫はかゆみも出ないので乾燥肌と勘違いしすいです。
医師でも検査しないと断言できないものなのです。
水虫の検査は、患部の皮膚を顕微鏡で見て水虫菌(白せん菌)がいるかどうかで確認します。
勝手な自己判断で決めつけずに、まずは正確な足の状態を知ることが大切です。
もし水虫だったら発見が遅いほど治療も難しくなります。
気になる症状が出たら恥ずかしがらずにすぐ病院に行きましょう。
かかとの乾燥とかかと水虫のケアの違い
では、かかと水虫と乾燥でケアの違いはどのようなものがあるのでしょうか。
自宅で出来るケアを中心にまとめました。
乾燥かかとのケア
★保湿ケア
かかとの乾燥には一にも二にも保湿が大切です。
お風呂上がりに化粧水をたっぷり使って潤いを与えます。
そのままではすぐ乾燥してしまうので、保湿クリームを塗って水分の蒸発を抑えます。
保湿クリームは尿素を配合したかかと専用のものがいいでしょう。
尿素にはゴワついた角質を柔らかくする効果があります。
ただし、ひび割れができてしまうほどひどい状態のかかとには刺激が強すぎるのでおすすめできません。
★角質ケア
厚くなった角質は保湿成分が中まで浸透しにくくなっています。
そのため古い角質を落とすための角質ケアが効果的です。
ですが、いきなりハードに軽石で削ったりピーリングで剥がすのはリスクが高すぎます。
必要な角質まで削ってしまうとかえって逆効果になるのです。
まずはしっかりとした保湿を心がけて、徐々に柔らかいやすりやスクラブ剤で少しずつ角質を落としていきましょう。
★裸足で歩かない
たとえ部屋の中でも、裸足で歩いているとどんどん水分が失われていきます。
また、角質ケア後の敏感なかかとによけいな刺激も与えることになります。
なるべく靴下を履くようにしましょう。
★ヒールの高い靴を避ける
かかとのガサガサは日常生活でかかる負荷が原因の一つでもあります。
乾燥で厚くなったかかとの表面。そこに体重の圧力がかかることでひびが入ってしまうからです。
ストッキングに引っかかるようなガサガサかかとになってしまいます。
ヒールの高い靴を履くとかかとにかかる体重は倍増します。
かかとが良くなるまではなるべく平たい靴で過ごしましょう。
かかと水虫のケア
ガサガサかかとの原因が水虫の場合は、自力で治ることはまずありえません。
正しい治療を続けながらセルフケアで補助する形になります。
★なるべく乾燥させる
水虫の原因菌である白せん菌は、カビと同じように高い湿度と温度の環境を好みます。
そのため乾燥ケアのような保湿はまったくの逆効果になってしまいます。
汗をかいたあとやお風呂上がりにはよく拭いて、足をしっかりと乾燥させることが改善につながります。
乾燥のかかとケアとは真逆の対策が必要になります。
それだけに病院での診断がとても重要なのです。
★角質ケアはしない
ガサガサのかかとは、どうしても削って滑らかにしたくなります。
しかし、角質の削りすぎによる肌の傷が白せん菌がかかと内部に侵入する経路になってしまいます。
水虫予防としてはもちろん、すでに水虫になっていたとしても症状の悪化を防ぐためにも角質ケアは控えましょう。
★清潔さを保つ
水虫治療には清潔さを保つことが何よりです。
帰宅したら靴で蒸れた足を洗うようにしましょう。
薬用石鹸を使うことも悪くありません。
しかしそれよりも、マメに丁寧に洗うことや足をよく拭くことのほうが大切です。
★靴下は綿素材で五本指ソックスを
水虫に湿気は大敵です。
できるだけ風通しのいい状態が好ましいので、靴下は履かないほうがいいです。
しかし、外出時や家族にうつしたくないなどの理由でどうしても靴下を履かなければいけないときもあると思います。
そんなときは吸水性・通気性が高いものを選びましょう。
綿素材の靴下や蒸れにくい五本指ソックスがおすすめです。
★適した薬を使う
病院で水虫と診断されれば自分に適した薬を処方してもらえます。
塗り薬だけでなく飲み薬もあり、効き目も市販のものとは段違いです。
自己判断で適当な薬を購入することはおすすめできません。
★患部以外にも薬を塗る
水虫の薬は白せん菌をすべてやっつけるために塗ります。
患部だけでなく足の裏全体に薬を塗ると、菌をくまなくやっつける効果が上がります。
★治療は長期間続ける
薬を使い始めると目に見えて症状が改善します。
ここで油断して薬をストップさせると白せん菌が残ってしまい、やがて再発します。
症状が治まっても気長に治療を続けることが大切です。
まとめ
乾燥かかとの原因とケアについてまとめてみました。
大事なのは正しいケアを続けることです。
そのためにも水虫かどうかを少しでも早く明らかにする必要があります。
恥ずかしがらずに病院で検査を受けてみてくださいね。