お正月に食べるおせち料理は保存が効くので主婦の負担が減るという意味もあります。
また、見た目が華やかで新年を祝うのにふさわしいおめでたさもありますね。
1つ1つのお料理にもそれぞれ縁起のいい意味があるんです。
それぞれの意味を子供にもわかる簡単な言葉で解説しますね。
縁起のいいおせち料理それぞれの意味とは?
★かまぼこ(紅白)
紅白のかまぼこは日の出を表しています。
赤はおめでたい席によく使われる色で、魔よけの意味もあります。
白には神聖とか清らかなイメージがありますね。
さらにかまぼこを詰めるときは、飾り切りで松竹梅の柄や鶴・松を表現しておめでたさを演出することもできます。
★伊達巻
昔は大事な絵や文書などを巻物にしていました。
形がそれに似ているということから、伊達巻には知識が増えるように、お勉強がうまくいきますようにという願いが込められています。
★栗きんとん
勝栗という保存食があるように、もともと栗は縁起が良い食べ物とされてきました。
縁起のいい栗を使って鮮やかな黄色に仕上げた栗きんとんは、きらびやかな財宝に例えられます。
きんとんを漢字で書くと「金団」。
金運を呼びこんで豊かな1年になりますように、という願いを込めて食べるものです。
★黒豆
日焼けして真っ黒になるくらいまめに働けますように。
元気で一生懸命働けるようにという願いが込められています。
健康運を呼ぶ食べ物ですね。
また日本では昔から、豆に悪いものを追い払う邪気払いの力があると言われています。
節分に豆を撒いたりお祝いに小豆入り赤飯を食べるのもそのためです。
★おたふく豆
お祝いの食事によく入っているおたふく豆も一部地域でおせちに使われます。
使われているのは空豆の一種なのですが、形がふくよかで「おたふく」の顔に似ているのが名前の由来になりました。
阿多福(おたふく)という字の通り、いっぱい福を招いてくれる縁起のいい食べ物です。
★昆布巻
昆布巻(こぶまき)は「よろこぶ」との語呂合わせで縁起の良さをおせちに加えてくれます。
こういうダジャレ由来のものは子供にも教えやすいですよね。
「子生」という漢字を当てられるので、子孫繁栄、一家の発展を願う意味も込められています。
★田作り
作物がたくさん収穫できることを願って、田んぼや畑に肥料として小魚を撒いたことが名前の由来です。
田作りには「五万米」と書いて「ごまめ」という別名もあります。
どちらにせよ、たくさんの実りを願うお料理ですね。
一匹ずつ尾頭付きなのも縁起がいいです。
★たたきごぼう
地面の中に深く長く根を張るごぼうは、もうそれだけで縁起のいい食材です。
ゴボウを軟らかく煮た後に叩いて仕上げます。
叩くことで身が開くので運が開くという意味につなげているんです。
また、家が頑丈でありますように願うという説もあります。
★えび
えびの長いひげと曲がった腰はおじいさんのようですね。
元気に長生きできますように、という願いの象徴としてえびが使われます。
切ったりせずそのままの姿でおせちに入っているのは、えびの見た目が大事だからなんですね。
★数の子
ニシンの卵である数の子。
卵の数がたくさんあるので、たくさん子供に恵まれますようにと子孫繁栄を願う食材です。
縁起物としてはポピュラーな意味なので小さい子にも伝えやすいです。
★紅白なます
大根と人参をお酢で和えた紅白なますは、お祝いの飾り「水引」にそっくりで縁起のいい食べ物です。
たしかに祝儀袋の模様に見えなくもないですね。
もともとは生魚を使っていたので「なます」と名付けられましたが、保存に向かないので今では魚が使われることは少なくなりました。
今年も平和で、安らかに過ごせますようにという願いを込めています。
まとめ
一気にご紹介してみましたが、知ってるものはどれくらいありましたか?
調べてみたら私も、微妙に意味を勘違いしていた食べ物がありました。
笑顔の絶えない、素敵で幸せな1年になるように願いを込めながら、家族みんなで美味しくいただきましょう。