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2年前の灯油は使える?劣化した灯油の見分け方はここをチェック!

おととしの冬に使いきれなかった灯油。

廃棄するのが面倒でついついそのままになっています。

去年はなんとなく怖くて放置していたけど、もったいないので使ってみようかな…。

灯油は処分も簡単ではないので余り物でも使いたくなりますよね。

今回は1~2年前の古い灯油を使うことについて解説します。

使用のリスクや劣化の見分け方など。

知っておかないと思わぬ事故を招くこともありますよ。

ぜひ参考にしてくださいね。

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2年前の灯油は使える?

長期間保存した灯油は、劣化しているので使わないほうがいいです。

具体的に言うと6ヶ月を過ぎたら使用するべきでないとされています。

 

直射日光を避け、涼しい場所に密閉して保存した場合であっても、保存開始後6 か月を目安として使用してください。

引用 石油連盟「災害などに備えて燃料を備蓄される皆様へ」

 

つまり前シーズンの灯油は使っちゃダメということですね。

6ヶ月でダメなので2年前の灯油では問題外です。

絶対に使うべきではありません。

 

灯油が劣化する理由

  • 空気に触れることでの酸化
  • 紫外線での性質変化
  • 高温による変質
  • 埃など異物混入
  • 湿気による水分混入
  • ポリ容器の可塑剤の溶け出し

 

灯油はとても劣化しやすい液体です。

とくに空気・光・高温は灯油の大敵です。

だから灯油専用のポリタンクは色付きで遮光性が高くなっています。

 

ただ、光は遮ることができても、完全に空気へ触れさせないのは不可能ですよね。

さらに避けにくいのが温度による劣化です。

真夏の高温にさらされればあっという間に灯油は劣化します。

翌年の冬まで灯油を保存できない理由は夏を越えるからです。

 

保存状態が悪くて性質が変わった灯油を変質灯油。

異物が入った灯油を不純灯油。

これらをまとめて不良灯油と呼びます。

 

不良灯油を使うリスク

  • ストーブの火がつかなくなる
  • 消火ボタンでも消えない
  • 自動消火してしまう
  • 白煙が出る
  • ストーブ内部にサビが発生
  • 給油ランプが点灯したまま

 

劣化した灯油は汚れた水のようなものです。

ストーブには灯油を燃やすための芯があります。

不良灯油を燃やし続ければ、芯にゴミが溜まっていずれ点火しなくなります。

またファンヒーターだと燃焼不良で電子部品に異常をきたします。

 

要するに、不良灯油を使うとストーブ故障のリスクが非常に高くなります。

修理費や手間を考えると、古い灯油を使うのは割に合いません。

 

故障より怖いのが火事一酸化炭素中毒です。

映像では、

  • 消火後に勝手に再点火。
  • 消火ボタンを押しても種火がくすぶっている。

など危険な様子を見ることができます。

自分の外出後や就寝後にストーブがこうなると思うとゾッとしますよね。

 

「古い灯油でも問題なく使ってるよ」

という意見はまったく参考になりません。

不良灯油を使えばストーブが汚れるのは確実です。

たまたまその年に致命的な故障に至らなかっただけで、ストーブの寿命は縮まっています。

 

つまり古い灯油を気にせず使う人は、本来10年もつストーブをあえて5~6年でオシャカにし続けているようなもの。

経年劣化で買い替えているつもりが、自分でストーブ寿命を早めていることに気づいていないだけだからです。

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劣化した灯油の見分け方

劣化した灯油にはいくつか特徴があります。

 

★色

引用 国民生活センター

灯油は無色透明ですが、劣化すると薄い黄色に変色します。

透明コップに入れて白背景に透かしてみるとわかりやすいです。

 

★臭い

クリーンなものはモロに灯油の臭いがします。

ところが劣化すると酸っぱい臭いに変わってきます。

 

★水と分離

水が混入すると、灯油は上に水は下に沈んで2層に分離します。

ドレッシングのオイルみたいな感じですね。

ただ少量の水だと、ポリタンクに入っている状態では見分けにくいです。

 

色や臭いで判断していいのは微妙な保存期間の灯油だけです。

秋に買って3ヶ月しまってあった灯油。

1ヶ月しか経ってないけど保存状態が悪くて心配な灯油。

など。

1年以上前の灯油は色・臭いが大丈夫でも使うべきではありません。

 

残っている灯油はどうする?

劣化した灯油は処分に困りますよね。

故障の原因になるのでストーブで燃やすわけにはいきません。

しかも灯油は、ほとんどの自治体で引き取れないゴミとして指定されています。

 

不要な灯油はガソリンスタンドに引き取ってもらうのが一番簡単です。

ただし、スタンドによって引き取りしてないところや有料の店舗もあります。

事前に問い合わせてから行きましょう。

 

★灯油の処分場所についてはこちらにまとめました。

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汚れた灯油をろ過するアイテム

古い灯油をろ過できるグッズもあります。

フィルターを通してゴミや水など不純物を取り除いてきれいな灯油に戻せます。

ただ値段もそこそこするので、少量の灯油ならわざわざ買わなくてもいいと思います。

毎年たくさん灯油を余らしてしまうなら購入を検討してみてはいかがでしょう。

 

まとめ

  • 灯油は1年経過したら使えない
  • 保存に注意しても夏の高温で変質する
  • 不良灯油を使うとストーブ故障のリスク増大
  • 火事・事故の可能性もある
  • 劣化した灯油は色・臭いが変化
  • ろ過できるアイテムもある

古い灯油を気にせず使う人もいますがおすすめできません。

とくに夏を越えた灯油は危険です。

高確率で劣化しています。

わずかな灯油代を惜しんで故障や火事を招くようでは本末転倒ですよ。

 

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