封筒を使う時に茶色か白色かは意外に迷いますよね。
茶封筒は無骨というか簡易的な雰囲気なので、使うと失礼なのかと躊躇してしまいます。
そこで今回は白封筒と茶封筒の使い分けについて説明します。
茶封筒は失礼なの?
茶封筒が一概に失礼とは言えません。
用途さえ間違えなければ白封筒よりも使用頻度は高いです。
茶封筒はビジネスだと請求書や納品書のやり取りのように通常業務に使われます。
日常生活では習い事の月謝を手渡しなどに使いますね。
あとは自治会費や月々の駐車場代の支払いなども茶封筒。
役所へ書類を送付するときも茶封筒を使うのが一般的です。
つまり、
事務的な作業
現金の支払い
業務連絡
で使うと覚えておくといいでしょう。
茶封筒のメリットは値段が安いことです。
そのため、ちょっとした書類入れとして使われることもあります。
フリマアプリやオークションで物をやりとりする場合も、茶封筒で大丈夫です。
失礼には当たらないので安心してください。
封筒が破れないよう入れ方に気を使っておけばOKです。
白封筒で代用してもOK
事務的なやり取りは茶封筒と書きましたが、白い封筒を使ってはいけないというわけではありません。
習い事の月謝を白い封筒で渡してもマナー違反ではないですよ。
あらゆる場面で茶封筒の代わりに白封筒を使えます。
どちらを選ぶか判断がつかなければ、白封筒を使っておけば問題ありません。
白封筒は茶封筒よりも格上
白の封筒は茶封筒よりもあらたまった場面で使います。
代表的な使い方は、企業や学校に送る履歴書・応募用紙(エントリーシート)など。
入社・入学前という立場を考えると、マナーの観点から白封筒を使うべきです。
職場では、会社役員交代の挨拶状・取引先へのお礼状・お悔やみ状に使われます。
また、重要書類を顧客に送るときにも白を使います。
茶封筒に比べると仕事で使う場面は少なめです。
日常生活で使うのはお手紙ですね。
個人的な手紙は白封筒で送るほうがいいです。
絶対に白でなければいけないというよりは、手紙に茶色はあまりふさわしくないという感じでしょうか。
親しい相手なら他の色の封筒で手紙を出すのはOKです。
お悔やみ状は二重封筒を避ける
お悔やみ状は丁寧に送るべき手紙なので白い封筒で送ります。
ですが、白封筒には中が透けないように二重になっているタイプがあります。
弔事に関する書状を二重封筒で送るのはやめましょう。
二重から「不幸が重なる」という連想が生まれてよろしくないからです。
中に入れる便箋も1枚にします。
普段から白紙の便箋を重ねる癖があるとついやってしますので気をつけてくださいね。
茶封筒に履歴書を入れてはダメなの?
就職活動などで履歴書を郵送する場合には、白封筒にするべきだと言われています。
- 雨に濡れた時に中身がダメージを受けやすい。
- 一般業務の書類と紛れやすい。
- 書かれた文字が見えづらい。
- 常識がないと判断されて落とされる。
というのがその理由です。
ただ、実際は茶封筒だから落とされるというケースはほとんど無いと思います。
少なくとも私が過去に勤めていた会社では聞いたことがありません。
少しでも不安材料を減らすために白封筒で送ろう、という程度の感覚で大丈夫です。
すでに茶封筒で送ってしまっても絶望する必要はありませんよ。
嫌われる履歴書封筒の特徴
履歴書の封筒には色よりも気をつけるべきポイントがあります。
採用担当者があまり良い印象を持たない封筒の特徴は以下のようなものです。
封筒に履歴書在中の文字がない
封筒には必ず、赤色で「履歴書在中」と明記しましょう。
赤線の四角で囲って目立つように書きます。
手書きでもスタンプでも構いません。
企業には様々な郵便物が届きます。
中に何が入っているか、開けなくてもわかったほうがありがたいんですよ。
この文字が無かったり黒で目立たなかったりすると、他の郵便物と紛れてしまいます。
いずれは担当者のもとに届くでしょうが実害があるので印象は悪いです。
履歴書在中の文字は封筒が白か茶かよりもよほど大切です。
小さい封筒(履歴書が三つ折り)
履歴書を買うと細長い封筒(長形3号)が付いてきます。
この封筒をそのまま使うのはやめたほうがいいです。
封筒が小さいと履歴書を折らなければ入りません。
長形3号だと三つ折りになります。
この折り目がクセモノで、担当者からすると履歴書が見えにくくなってしまうのです。
細かいことですが、せっかくのアピールも半減させないためにも折り目はないほうがいいです。
履歴書が折らずに入るA4サイズの封筒を使います。
同封する種類が多ければ、ゆったりサイズの角2封筒を使うといいです。
宛名シールを使わない
たまに封筒の表書きが宛名シールの人がいます。
自筆より見やすいだろうとの気遣いかもしれませんが、かえって手抜き感が出てしまいます。
他に何社も履歴書を出していそうに見えるのもマイナスです。
下手でも手書きでわかりやすく宛名を書きましょう。
(株)と書かない
宛名は正確に略さずに書きましょう。
会社名は「株式会社〇〇」が正式な名称です。
宛名の会社名を(株)と書く人が意外にいます。
(株)は省略した書き方です。
人間で言えばあだ名のようなもの。
面接官の「渡辺さん」をいきなり「ナベさん」と呼ぶのと同じです。
必ず正式な会社名を書いてくださいね。
履歴書が手渡しでも封筒は使おう
履歴書を手渡しする場合は封筒は無しでいい。
こんな意見もありますが、手渡しでもやはり封筒は使うべきです。
たとえバイトの面接でも、クリアファイルから直接むき出しで渡すのはおすすめできません。
まず第一に、あなたに雑な印象を持たれてしまいます。
履歴書が汚れやすいのもデメリットです。
加えて、履歴書は個人情報の塊だという理由も大きいです。
むき出しだと多くの人に自分の情報を晒すことになります。
今は個人情報の管理にうるさい時代です。
履歴書を受け取った相手も封筒がないと管理に困ってしまいますよね。
なので手渡しする場合でも履歴書は封筒に入れていきましょう。
どちらでもいいですが念のために白封筒で。
すぐ取り出せるように封はしなくて大丈夫です。
宛名は不要ですが、封筒に「履歴書在中」と自分の住所・氏名は書いておくと印象がいいです。
まとめ
★白封筒を使ったほうがいいもの
- 応募書類の郵送・手渡し
- 各種挨拶状
- 手紙
★茶封筒で問題ないもの
- 会費・月謝の手渡し
- 納品書・請求書の送付
- 役所への書類
- ヤフオク・メルカリの発送
事務的なもの全般は茶色でOK。
重要な書類や格式ばったものは白封筒を使います。
同じ相手でも日頃の請求書は茶で礼状は白で送ります。
もし迷ったら白で送っておけば無難。
そう覚えておけば十分でしょう。