年度末には送別会が行われることも増えてきます。
送別会そのものに出ることはよくあっても、送り出される側になる機会は少ないですよね。
いざその立場になると案外迷うことが多いものです。
- 会費は出すの?
- 服装はどんな感じだっけ?
- お酌して回ったほうがいいのかな…?
私は契約社員として転職が多いので(年齢の割には)送別会で送り出された回数は多いです。
そこで、初めて「送られる立場」になったあなたのために、送別会のときの振る舞いや気を付けるポイントなどを解説しますね。
会費は基本不要
送られる側の人は基本的に会費がいらないはずです。
送る側の人(プラス、会社からお金が出ていることも)があなたの分まで支払ってくれるというパターンがほとんどです。
私も送り出される側では出したことがありません。
だからといって「出してもらって当然」という態度はよくありませんよ。
「会費はいくら?どなたに渡せば?」と尋ねるくらいの配慮はしておきましょう。
会費のかわりに寸志
ある程度の年齢になると、立場的に会費を出さないと格好がつかないケースもあると思います。
会費を受け取ってもらえないような催しでは「寸志」という名目で出します。
寸志とは「心ばかりの贈り物」という意味で目上から下の者に渡すお金です。
金額は、他の人の会費プラスαのキリがいい額でいいでしょう。
会の前に幹事に渡せばうまくやってくれます。
目上からのものなので、上司がいる会に寸志を出すのはよろしくありません。
寸志を出すのはその会で1~3番くらいの立場の人までかと。
若い人は寸志の心配までしなくて大丈夫です。
ただ寸志の扱いは社風によって大きく違います。
この場合は社の慣例に従うべきです。
年令問わず出すのが当然、みたいな会社もあるらしいので、わからなければ詳しい人にたずねてみてください。
お礼のお菓子
会費代わりというわけではありませんが、お世話になったお礼としてお菓子を持っていくこともあると思います。
この場合、持っていくのにふさわしいタイミングは最終出社日です。
とくに分けてもらうタイプの大きな菓子折りならみんながそろいやすい休憩時間に渡すのがいいでしょう。
送別会の直前だと渡された人も困ってしまいます。
服装は普段通り
別に着飾ることもありませんし、反対にわざわざ崩すこともありません。
いつもスーツならそのままでいいでしょう。
私服で通勤しているなら、いわゆるオフィスカジュアルくらいにしておけば安心です。
さすがにジーンズにTシャツというラフなスタイルは避けたほうがいいでしょう。
お酌はするの?
迷うのが送別会の最中にお酌して回るべきかです。
一応主賓なのでウロチョロするのも変ですが、どーんと座っているのも落ち着きませんよね?
送別会のお酌に決まりはありません。
別にお酌をしないとマナー違反ということもありませんよ。
ですが私は、お世話になったお礼をできるチャンスだと思って、一人一人お酌をすることが多いです。
普段あまり正面切ってお礼する場面ってないですからね。
まあ私の場合は人数の少ない会が多かったせいもあります。
大規模な会で無理する必要はありません。
ただ、50・60歳代あたりの方が出席されていたら無理にでもお酌はしておいた方がいいかも。
お酌を重要視する考えの人もまだ少なからずいるからです。
反対にお酒が苦手でお酌してもらったら、ちょっと口を付けるだけでもいいですよ。
「ごめんなさい、体質的にお酒が飲めないので…」とやんわりと断ってもOK。
最近ではアルコールハラスメント(アルハラ)なんていう言葉もあるくらいです。
無理矢理お酒を強要されるような風潮ではありませんからね。
挨拶は何を言えばいい?
送別会の最後の方でみんなの前で挨拶を促されるシーンがあります。
緊張するかもしれませんが心配ありません。
過去の送別会でされた挨拶の内容とか覚えてないですよね?
みんな半分くらいしか聞いていないので気楽にいきましょう。
挨拶は短めにこれまでの感謝などを伝えます。
挨拶に含めたい内容と簡単な例文をご紹介します。
うまく自分用に変えて使ってください。
■送別会を開いてくれたことへのお礼
今日はこのような素敵な会を開いていただき、ありがとうございます。
■退職する日付とその後どうするつもりなのか
○月×日付で退職することになりました。今後は新しい職場で事務の仕事をすることになっています。
■今までの感謝
これまでお世話になりました。皆さんのおかげで、たくさんのことに気づき学ぶことができたと思っています。感謝しています。
■今後に向けての決意
この職場で皆さんとともに経験したことを活かして、1人の人間としてさらに成長できるよう努力するつもりです。
■お礼
皆さんもお元気で頑張ってください。○年間、本当にありがとうございました。
送別会に出ないのはあり?
人間関係があまり良好ではない、お酒の席が得意ではない、日頃職場で実施される飲み会には出ないようにしているという人もいるでしょう。
ですが、「あなたの送別会をしようと思うんだけど」と言われたら、このときだけは出てあげてください。
主役がいなくては送別会の意味がありません。
それに同じ職場にいたのですから、これまで何1つお世話にならなかったという人はいないはずです。
今までの感謝を伝える場だと思って出席しましょう。
どんなに嫌だと思っても、数十年の人生のうちの2-3時間くらいですから、大人だったらこれくらいは我慢しましょう。
まとめ
あなたを職場の仲間だと思ってくれているからこそ、送別会を開いてくれるのです。
賑やかな席が苦手でも参加しましょう。
今までの感謝を皆さんに伝えて、気持ちよく次の職場へ進みましょう。