お歳暮を受け取ったら感謝の気持ちを送り主に伝えるのが礼儀です。
お礼状としてはがきを出すのが正式なマナーですが、相手によっては少し大袈裟な感じもしますよね?
しかしお礼をメールでするのは失礼に当たらないのでしょうか?
今回はお歳暮に対するお礼をメールでする時の注意点や文例について解説します。
メールでお礼は失礼?
はがきでのお礼状と比べると、メールでのお礼はどうしても軽いイメージがついて回ります。
そのため失礼にならないか不安になりますよね?
ネットで調べると電話やメールではなく必ずお礼状を出すべき、という意見も目立ちます。
しかし、それは心配しすぎです。
もちろん礼状をしたためて送るのが一番丁寧であることに変わりはありません。
ですが、今はメールという通信手段もかなり一般化しています。
メールでのお礼を失礼と感じる人はかなり少なくなっているのではないでしょうか?
★連絡が遅いのが一番失礼
さらにお歳暮に対してのお礼状には、無事に到着したことを知らせるという役割もあります。
いつまでも連絡がなければ、相手は荷物トラブルの可能性も考えてしまいます。
そのため、お礼の連絡はすぐにするのが鉄則です。
お礼状を郵送するのは丁寧ですがスピード感に欠けます。
わずかな確率ですが不着の心配もありますね。
早さや確実性で上回るメールでの連絡は決して悪いものではありません。
メールでのお礼を避けた方がいい相手
- アドレスを知らない方。
- アドレスは知っていてもメールやり取りがほぼ無い。
- かなり目上でお礼状を書いても慇懃無礼にならない相手。
普段メールでやり取りをしている相手ならまず問題はありません。
ただアドレスは知っているけれどやり取りが無い相手には、メールでのお礼を避けるべきでしょう。
迷惑メールに振り分けられて目に届かない可能性があります。
ひんぱんにやり取りしているならその心配は少なくすみますね。
また目上の方・礼儀に厳しい方には丁寧さを重視してお礼状を選んだほうが良さそうです。
ビジネスシーンでは、メール後に正式なお礼状を贈るのがマナーとされています。
お礼メールの例文
お礼のメールは長すぎるとしつこいですがあまりに素っ気ないのも考えものです。
「お歳暮届きました。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」
これではさすがに感じ悪すぎますよね。
短いながらも一言添えて、気持ちのこもったお礼を書きましょう。
身内から届いたお歳暮へのお礼メール
まずはあなたやパートナーの実家、兄弟夫婦、親戚など、身内に対してのお礼を伝えるメールです。
お元気ですか?
今日、○○(品物)が届きました。お心づかい、ありがとうございます。
家族みんなもとても喜んでいます。
毎日寒いですが、体調を崩すことなく、笑顔で元気で過ごしてくださいね。
お正月に会う予定があるなら、「お正月に会えるのを楽しみにしています」と付け加えるいいかもしれませんね。
例文を載せてみましたが、親戚くらいの距離感だとメールより電話でお礼を伝えたほうがいいです。
確実に荷物の到着は知らせることができますし、あれこれ文章をひねるより感謝の気持ちも伝わりやすいです。
我が家でも親戚からの荷物のお礼はすべて電話で済ましています。
お礼状は送らないですよ。
部下から届いたお歳暮へのお礼メール
上司にお歳暮を贈る習慣は少なくなったとはいえゼロではありません。
もし部下から届いたらこんなメールを送りましょう。
○○様
お疲れ様です。
この度は○○を送っていただき、ありがとうございました。
家族もとても喜んでいました。
今年ももう少しで終わりますね。
風邪を引いたりしないよう、気を付けてください。
ラストスパートでもうひと頑張り!
取急ぎ、お礼のみにて。
ありがとうございました。
最後にはいつも社内メールで使っている署名を付けて送信します。
この後さらにお礼状を送ると大げさなのでメールだけでイイでしょう。
取引先の担当から届いたお歳暮へのお礼メール
社外の人からのお歳暮はお礼に間違いがあってはいけません。
会社名や部署は略さずに、名前もフルネームで記入しましょう。
△△株式会社○○部○○様
お世話になっております。
このたびは結構なお品を送っていただき、誠にありがとうございました。
スタッフ一同、とても喜んでおります。
今期も○○様のお力添えをいただき、おかげさまで順調に進んでおります。
これからもご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
本来は書状にてお礼を申し上げるべきところですが、略儀ながらメールにて失礼申し上げます。
ありがとうございました。
あらためてお礼状を発送するかはケース・バイ・ケースです。
社風もあるので会社の方針にしたがって対処してくださいね。
まとめ
勘違いされると困るのですが、いかなる場合もお歳暮のお礼状はメールでいい、と言っているわけではありません。
メールに不慣れな相手に送信するのは思いやりが足りませんし、お礼状を出しても定型文では心がないのが丸見えです。
「拝啓 寒冷の候、師走に入り何かとお忙しいなか…」
普段気軽なやり取りをしているのに、こんなはがきが届いたら白けてしまいますよね。
メールでもはがきでも変にかしこまらず、心からの「ありがとう」を伝えてくださいね。