自然災害の多い日本ではいつ自分が被災するかわかりません。
もしもの時のために、家族が食べるぶんの非常食の準備はしておきたいものですよね。
しかし、大量の非常食を備えておくには場所もお金もかかります。
そこで今回はスーパーでも購入できるお手軽な非常食を紹介します。
非常食は日常備蓄がおすすめ
ひとことで災害と言っても状況は様々です。
- 自宅が被災して非常食を取りに行くこともできない。
- 電気・ガスなしで食事をしなくてはいけない。
- ガスコンロだけはある。
- 店に品物は無いが自宅の電気・ガスは復旧している。
一般的に非常食というと、2の状況でも食べられるカンパンやミリメシのような物を思い浮かびます。
しかし、そのような専用の非常食は高価なのでたくさんストックしておくことはできません。
さらに日常で食べることがないので、いざ使おうという時に賞味期限が切れていたりします。
賞味期限が長くても普段目にしないと案外早く期限切れになるものですよ。
なので、非常食を別にしないで日ごろ食べている食料サイクルの中に組み込んでしまうのがおすすめです。
簡単に言えば、日持ちのいい食料を少し多めに備蓄しておいて、災害時に何も手に入らない状況をしのぐという考え方です。
これを日常備蓄(ローリングストック)といいます。
スーパーで買える非常食
スーパーでも購入できる日常備蓄しやすい食べ物を紹介します。
好みでない食料を無理に備蓄しても、結局ほったらかしで処分することになってしまいます。
無理なく食べられるものだけ採用してください。
正直、ある程度日持ちするなら何でもいいです。
ミネラルウォーター
★賞味期限:約2年
水のストックは絶対です。
食事は1日食べなくてもなんとかなりますが水は命に関わります。
火を使わない非常食でも水は必要ですからね。
水がないとどうにもなりません。
わが家では震災以降、ミネラルウォーター4箱(2Lが6本入り)が常に家にあるように買い足しています。
4人家族なので1~2箱だと心もとないです。
ちなみに5年もつ非常用のお水を購入したこともありますが、いつの間にか期限が切れてしまいました。
普通のペットボトルの備蓄があれば不要だと思います。
ゼリー飲料
★賞味期限:約10ヶ月
この手のゼリー飲料はストック食料に最適です。
持ち運びしやすくていつでもどこでもすぐ食べられます。
栄養バランスも優れています。
冷たいほうが美味しいですがぬるくても結構食べられますよ。
同じ形状で野菜ジュレやバナナジュースもあります。
カレー
★賞味期限:約3年
レトルトはどれも備蓄にしやすいですが、中でもおすすめなのがこの温めなくてもおいしいカレーです。
一般的なレトルトカレーが1~2年の賞味期限なのに対して、3年と長めにもつのがいいですね。
食べたことがありますが、普通のカレーと味も量もほとんど変わりませんでした。
値段もそんなに高くなかったと思います。
カレー職人がもともとサラッとあっさりカレーなので、濃い味が好きな人には物足りないかもしれません。
アルファ米
★賞味期限:約5年
被災して火が使えない時に困るのがお米です。
米は水と熱を加えてデンプンをアルファ化することで柔らかくなります。
生米のまま食べてもほとんど消化できません。
よく勘違いされますが、パックご飯も温めないと食べることはできないんです。
非常食としてはあまり使い勝手がよくありません。
そこで便利なのがアルファ米です。
アルファ米は一度炊いたご飯から水分を抜いた保存食です。
デンプンがアルファ化したまま保存されているので、水を入れるだけでふっくらご飯に戻すことができます。
以前、職場にストックしてあった賞味期限が近いアルファ米を食べたことがあります。
その時はお湯で15分くらいかかりました。(水で戻すと1時間かかる)
味は五目ご飯だったかな?
全然期待していなかったのですが予想以上の美味しさに驚きました。
日常のご飯と比べても遜色ないレベルでしたよ。
今ではスーパーでも普通に売っています。
ホームセンターのアウトドアコーナーでも見つけやすいです。
ドライフルーツ
★賞味期限:数ヶ月~1年
非常時には野菜や果物が手に入りにくくなります。
ビタミンや食物繊維が摂れるドライフルーツもぜひ備蓄に組み込みたい食材です。
また果物からはカリウムが摂取できるのも大きいです。
避難生活でインスタント食が続けばどうしても塩分を摂りすぎてしまいがちです。
カリウムには余分な塩分の排出を促す効果があります。
非常食にしては賞味期限が短めですが、日常備蓄なら問題ない長さです。
ようかん
★賞味期限:5年
お菓子も立派な非常食になります。
小さくてもカロリーはしっかりありますからね。
非常事態にはイライラすることも多くなりますが、甘いものを口にすれば心も落ち着きます。
紹介しているようかんは非常食専用で、長期保存が可能でパッケージも使いやすい工夫がされている優れもの。
ただ、私たちが普段食べているお菓子でも、数ヶ月もつなら非常食として十分役立ちます。
密封タイプのバウムクーヘンやドーナツ、どら焼きなんかがいいんじゃないでしょうか。
ビスケット 保存缶
★賞味期限:5年
どうしても防災グッズに食料を入れておかないと落ち着かない…。
そんな場合はやはり缶入りのビスケットがいいでしょう。
昔でいうカンパンですが味は別物です。
賞味期限がきたら普通におやつとして食べることができます。
昔食べたカンパンは、味なしパンを凝縮させたようでとても普段食べられるものではありませんでしたが…。
子どもが好きなキャラクターが描かれているのもいいですね。
物資の少ない災害時には大きな心の拠り所になります。
スーパーでの購入は防災の日に
アルファ米やビスケット保存缶は普段のスーパーだと見つけにくいかもしれません。
ホームセンターの防災コーナーなどには必ずあるんですけどね。
毎年、9月1日の防災の日や1月17日の防災とボランティアの日が近づくと、売り場に特設コーナーが設置されることが増えます。
行きつけのスーパーで購入したいならその時期を狙って探してみてはいかがでしょうか。
まとめ
スーパーで購入できる非常食についてまとめました。
できるだけ、自然な形で保存食を日常に取り入れてみてください。
備蓄を追加したら古いストックから食べることを忘れないでくださいね。