お弁当用のおにぎりを前日に作り置きしたい。
忙しい朝の手間はできるだけ軽くしたいですよね。
でも一日たったおにぎりでお腹を壊さないか、ちょっと心配になります。
せっかく作ったおにぎりがおいしくないのも嫌ですね。
しかしご心配なく。
一工夫するだけで作り置きおにぎりの味・持ち具合をぐんとアップさせられます。
今回はおにぎりの作り置きのコツ、硬くならない作り方を解説します。
長持ちするおにぎりの作り方
おにぎりを長持ちさせるにはとにかく菌をつけない・増やさないのが肝心です。
無頓着でつくった物と気を使ったおにぎりでは日持ちが全然違いますよ。
ラップで握る
例え手を洗っても多少は菌が残ってしまうものです。
すぐ食べるなら何の問題もありませんが、時間が経つほど菌は増殖してしまいます。
そのため作り置きでは素手で触れずに握るのが大事なポイントになります。
ラップやしゃもじ、おにぎり型を利用して直接手で触らないように工夫しましょう。
冷ましてから保存
おにぎりを握ってもすぐにはラップや弁当箱に入れません。
冷やして蒸気を逃がしてから包みます。
おにぎり周りに湯気の水分が残るとそこから傷みやすいのです。
※例外として冷凍保存するときは早々に包みます。水気が抜けすぎると味がかなり落ちます。
海苔は巻かない
温かいうちに海苔を巻くと湯気で傷みやすくなってしまいます。
しかも海苔を手で触れずに巻くのはかなり難しいです。
海苔は別に持っていき食べる直前に巻くのが安心です。(直前なら手で触れても問題なし)
パリパリ食感も楽しめますからね。
酢を入れる
夏場で食あたりが心配な場合は、お酢を加えることでおにぎりを長持ちさせられます。
お酢の抗菌作用を利用します。
簡単なのはご飯をたく前にちょっとだけお酢を入れておく方法です。
米二合に対して酢小さじ1ほど。
この量なら炊いたご飯から酢の匂いはほとんどしないはずです。
手間は増えますが、炊いたご飯に後から酢飯のように混ぜ込むのも効果あり。
こちらは多少匂いが残るかもしれません。
季節によっては冷蔵
作ったおにぎりを冷蔵庫に入れるかどうかは季節次第です。
おにぎりが傷みやすい温度は30~40℃です。
常温保存で30℃近くになるような季節は確実に冷蔵庫に入れましょう。
秋から冬は常温OK。
梅雨時から夏場は必ず冷蔵保存。
春は暖かければ入れたほうがいいでしょう。
安心なのは冷蔵保存ですが、硬くなるので味は冷蔵庫に入れないほうが美味しいです。
おにぎりの冷凍保存はできる?
おにぎりの冷凍保存は可能ですが、電子レンジでの再加熱が必須になります。
凍ったおにぎりを自然解凍させると、パサパサで食べられたものではありません。
お米のデンプンはアルファー(ご飯状態)とベータ(生米状態)のどちらかになっています。
一度炊いたご飯は冷めたくらいでは簡単にベータにはなりません。
しかし0℃以下で冷凍すると急速にベータ化します。
ベータ化すると加熱しなければ絶対に炊いたご飯には戻りません。
これは炊き方や水の量でどうなる問題ではないのです。
朝おにぎりの再加熱はするべき?
食事をする場所に電子レンジがあれば話は簡単です。
冷凍でも冷蔵でもいいので、冷たいまま持っていったおにぎりを温めればふっくらおいしいご飯が食べられます。
もし食堂にレンジがなければ、冷凍おにぎりは朝自宅でレンジ加熱してから持っていきます。
硬くて食べられないのでこれは絶対です。
では冷蔵や常温保存のおにぎりは朝レンジにかけるべきでしょうか?
結論から言うと朝の再加熱はしないほうがいいと思います。
加熱すると殺菌になるという意見もありますが、レンジ加熱ではそこまで強力に殺菌はできません。
むしろ加熱したことで再び35℃近くの菌増殖温度になるマイナスのほうが大きいです。
また、加熱によって出る蒸気で傷みが進むのも心配です。
加熱・冷やす・包み直す、をするくらいなら朝ご飯を炊いたほうが楽ではないでしょうか?
■冷蔵おにぎりはベータ化しない?
常温はともかく冷蔵だとおにぎりが硬くなりそうですよね。
ただ経験上、前の日の晩から翌朝までなら冷蔵していても完全にカチカチにはなりません。
加熱しなくても食べられるレベルだと思います。
ですが冷蔵保存でも二晩すぎると相当硬くなります。
そこまで行くとレンジ加熱しないと食べられないでしょう。
冷めてもおいしいご飯の作り方
季節的に食あたりの心配は少ないけど味に不安あり。
そんなあたなのために、冷めてもおいしいご飯の炊き方を紹介します。
おにぎりは米さえふっくらしてればどうとでもなりますよね。
何種類かあるので、手元にある材料のレシピで挑戦してみてくださいね。
寒天ご飯
寒天でご飯に艶が出てモチモチ感も長持ちします。
食物繊維が摂れるというプラスもありますね。
米油ご飯
米二合に小さじ1杯の米油を入れるだけ。
油のコーティングでご飯が硬くなるのを防げます。
サラダ油でもできますが米油のほうが相性が良いです。
はちみつご飯
はちみつが持つ保湿効果をご飯にプラス。
翌日まで水気が逃げないでふっくら感が長続きします。
みりんご飯
甘みのあるみりんでも保湿効果を高められます。
アルコールの飛びで消臭効果もあるので、古いお米を炊く時はとくにおすすめです。
まとめ
★長持ち方法
- ラップで握る。
- 冷まして包む。
- 海苔は後巻き。
- 酢を加える。
- 朝レンジにかけない。
★冷めてもおいしいご飯
- 寒天ご飯
- 米油ご飯
- はちみつご飯
- みりんご飯
どれも知っていればすぐできることばかりですよね。
簡単なコツですが効果は満点です。
前日の夜におにぎり作りを済ませ、朝の忙しい時間を有効活用しましょう。