お刺身の盛り合わせを買ったのに残ってしまった。
もったいないけど食中毒も心配。
どのくらいまで食べられるものなんだろう?
食べ物の中でもお刺身はとくに傷みが気になりますよね?
消費期限は書いてあるけど、正直どのくらい大丈夫なのか知りたくなります。
ただ単に食べられるだけでなく味の落ち具合も無視できません。
劣化した刺身はホントにまずいですからね。
そこで今回はスーパーのパック入りのような切ってある刺身の日持ちについて解説します。
魚の種類ごとの限界ライン、少しでも長持ちさせる保存方法。
味が落ちた刺身をおいしく食べるレシピなど。
刺身が余りそうな時はぜひ参考にしてくださいね。
お刺身の消費期限!おいしく食べられるのは?
お刺身は生鮮食品です。
食べ物は断面から傷んでいきますが、刺身なんてほとんどが断面ですよね?
スーパーでもお客さんがすぐに食べる前提で販売しています。
そのためパック刺身には賞味期限でなく消費期限(超えたら食べるべきでない)が印字されています。
もちろん保存の仕方によって傷み具合は変わってきます。
消費期限はかなり厳し目に設定されているので、ちょっとでも過ぎたら捨てるというのは極端すぎます。
ですが基本はその日のうちに食べるべき、ということは頭に入れておいてくださいね。
さば・さんま・いわし・アジ
青魚は総じて傷みが早いです。
頑張っても24時間、現実的には半日以内に食べたいところです。
いわしなんて漢字で書くと鰯ですからね。
弱いって表しちゃっています。
もともと青魚は新鮮でも刺身にすると独特の臭みがあります。
なので生姜とセットで出されることが多いです。
これが古くなると臭みも倍増して食べれたものではありません。
パックの刺身ではもっとも優先して食べるべき種類です。
マグロ
マグロも先に食べたい刺身の一つです。
青魚ほど傷みが早いわけではありませんが、味の劣化がとにかく激しいです。
鉄の味というか血の味と臭いが前面にでてきます。
丁寧に保存すれば2日くらいはもちますが、味はガタ落ちです。
当日に食べ切れなければ、漬けにするなど一工夫したほうがいいですね。
刺身ではありませんが、私はパック寿司を食べきれないとき翌朝に持ち越すことがあります。
マグロは2つ入っていることが多いので残す候補にあがりやすいんですね。
で、朝食べてみて別物のようにまずくなったマグロにテンションが下がる、という経験が何度もあります。
サーモン・ぶり
サーモンやぶりはマグロより味の劣化は少ないです。
落ちることは落ちるけど翌日ならまだ食べられるかなという感覚ですね。
日持ちは他と大差なく2日くらいが限度でしょう。
ヒラメ・鯛
ヒラメや鯛のような淡白な白身魚も味が劣化しにくいです。
また海底にすむ魚(底物)は日持ちが良いことでも知られています。
「腐っても鯛」のことわざは保存期間の長さが語源という説もあるくらいです。
食べきれないから翌日に回すなら白身が第一候補になりますね。
とは言え刺身にしてしまったら傷む速度は他とたいして差はありません。
安全に食べられるのは2日くらいが目安になります。
タコ・イカ
タコやイカは味の変化も少なくそこそこ持ちそう……と思いきや結構やばいです。
とくに、一見長持ちしそうなタコにあたったという話はよく聞きます。
イカも元々のヌメリがあるので傷んだ時の変化に気づきにくいです。
特別腐りやすいというよりは油断しやすいので危険というべき刺身です。
当日に食べられないなら加熱調理でいただきましょう。
えび
えびは断面が無いぶん長持ちしそうな気もしますが、古くなると臭いが出ます。
食感が柔らかいので傷みに気づきにくいのもマイナス点です。
やはり優先して当日に食べるべき刺身になりますね。
ただアレンジはしやすいので火を通す前提で残すのはありだと思います。
消費期限+五感にも頼るべし
上に挙げた種類別の期限はあくまで目安です。
極端な話、消費期限内でも保存が悪ければ余裕で傷みます。
期限を鵜呑みにしないで食べる前の自分の感覚もアテにしてください。
- 変な臭いがする。
- 黒ずんでいる、変色している。
- 糸を引いている。
- 苦みや酸っぱさを感じる。
やばいという第一感はたいてい当たっています。
もったいないからと無理して食べるのはやめましょう。
お腹壊して入院するほうがよほど時間がもったいないです。
刺身を長持ちさせる方法
- 旨味とみずみずしさの元であるドリップを出さない。
- 切断面を空気に触れさせない。
刺身をできるだけ劣化させないためにはこの2つが重要です。
スーパーのパックは見栄え重視なのでどちらの条件にも不向きです。
ドリップは流れやすく、ラップとトレイに隙間があって空気に触れっぱなし。
おまけに冷蔵庫に入れても冷えにくいデメリットもあります。
そこで、すぐ食べない場合はパックから出して保存します。
★刺身の保存方法
- パックから刺身を取り出しキッチンペーパーで水気を取る。
- 新しいキッチンペーパーで包む。
- その上からラップで個別に隙間なく包む。
- 作業はきれいな箸でする。(手で触れない)
- チルド室で保存。
ポイントは水気をしっかり取ることと手で触らないこと。
水分は腐りやすいですし、手からうつった雑菌も傷みの元になります。
手間がかかりますがこれだけしても持って2日くらいです。
やっぱり刺身は保存に向いていないなと感じますね。
冷凍はやめておこう
チルドに入れるくらいなら冷凍したほうがいいのでは?
と思うかもしれませんが、冷凍解凍を一回するだけで刺身の味は極端に落ちます。
店頭に並んだ刺身はほとんどが冷凍物を一度解凍しています。
そこから家庭で再度冷凍するのはおすすめできません。
それなら初めから冷凍された柵を購入するべきでしょう。
漬けにして日持ちアップ
簡単に刺身を長持ちさせる方法として漬けがあります。
漬けにした高い塩分濃度の中では腐敗菌が増殖しにくくなります。
といってもせいぜい1日延びるくらいですけどね。
足の早い刺身にとって1日の違いは大きいです。
風味が落ちた刺身でもおいしく食べやすいという利点もあります。
漬けにしやすいのはマグロ・カツオ・サーモン・ぶり・白身魚もたいてい大丈夫です。
丼にするとむしろ漬けのほうが食べやすかったりします。
いろいろ試してみてくださいね。
いくら漬けが持つといっても、傷んでから調理しては無意味です。
食べきれないなと思ったらその日のうちに漬けにしてしまいましょう。
マリネにしておいしさアップ
漬けの他にはマリネにする手もあります。
マリネだとタコやサーモン、青魚もいけますね。
劇的に長持ちはしませんが翌日以降もおいしく食べられます。
漬けるのに時間がかかるので、当日余った刺身をそのまま調理してしまうのがおすすめです。
火を通して食べる
漬けにしなかったけど食べそびれてしまった。
微妙だけどどうかなあ…。
不安な気持ちで恐る恐る食べても美味しいわけはありません。
こんな時は加熱調理で食べちゃいましょう。
生にこだわらなければアレンジレシピはたくさんあります。
レシピではたっぷり刺身を使っていますが実際は余ったぶんだけ使えばOK。
少なくても意外に美味しいですよ。
まとめ
- 刺身は基本その日に食べる。
- 青魚・マグロ・イカ・タコはとくに優先。
- 味の変化が少ないのはサーモンや白身魚。
- パックのまま保存は良くない。
- 密封してチルド保存でも2日が限度。
- 漬けやマリネで一日延長。
- 微妙な刺身は加熱調理。
切ってある刺身は工夫しても3日が限界ですね。
せっかくの刺身がお荷物にならないように計画的に購入しましょう。